カーボンリムの新星 ”F35 Carbon” インプレッション

たくさんのホイールを組んでは乗って、
買っては走って、スキッドで壊そうとしてみたり、
気に入ってたのに事故という強制的な強度チェックをするハメになったりと
今まで命がけでいろんなパーツの乗り味を試してきた自信があります。

そんな僕も最近はめっきり好奇心が落ち着き、
新しいホイールといえば、MAVICやグランコンペなど、
遊び心よりも堅実さを重視したものばかりになっちゃってました。
(カーボンディスクをゲットしてるけどここでは内緒)

なんか面白いことないかなーなんて、
国道26号線をチンタラ流していたら、風がウワサを運んできました。

「そーいえば、フジPの”F”リムがすこぶる調子いいらしいよ」


 


(写真・F35 Limited Black on Black ロゴ)

BROTURES OSAKAには、発売当初から
”F35” ”F55” ともに試乗用のホイールがあります。
いろんなチェックの試用も兼ねてたホイールですが、今なお、問題なく現役。

最近あんまり試用の出番がないので、ここぞとばかりにKAGEROに装備、
ガッツリ乗り込ませてもらってます。
そのインプレ。(ここまで前置きです)


 

直感、
「L44ホイールをブラッシュアップした上位互換モデル」

今回使用したのはF35リム。
クリンチャーのリムということで少しナメていたかもしれません。

軽さはそこらのチューブラーリムと同等かそれ以上の仕上がり。
ワイドリムですが、タイヤは23Cでもしっかりと地面を蹴っているのがわかります。

ピスト特有のスキッドで左右に振り回しても、リムの”たわみ”や”歪み”は感じず、
横振りしてもフレは今のところ出ていないのも安心感があります。

軽いリムならではの「スキッドのしやすさ」は健在で、
スキッド終わりの立ち上がり時に、再加速するクイックな反応はクセになります。

発売以降、SAPIM CX-RAY(引張強度1600N/mmm2)
で何本も組み上げ、実際に使用している顧客様のリム状態も確認していますが
スポークホールやブレーキ面に、特に問題と呼べるものは見つからず。

ピストショップのオリジナルリムとしては非常に優秀だと思います。
ロードやシクロに使っても面白いかも。なんて期待しちゃいます。


 

このリムが存在する理由とも思えるのが
「インターナルニップル」であること。


(写真・F35 インターナルニップルホール)

通常ニップルの首を引っ掛けるために開けられるスポーク穴は約4ミリ。
インターナルにすることでその穴は2.5ミリ強まで小さくなります。

カーボンリム成形時に穴を同時に形成するのはとてもコストが高くなってしまい
多くのブランドはリム形状を作ったあと、穴を切削します。
金属と違い、繊維の折り重ねで成立しているカーボンパーツは
「つながりを断たれる」ことでその部分は強度を失います

ですが、一般的な多くのリムは承知の上で切削をします。
ニップルが中にあるよりは、外に出ていた方がホイールの生産性が高いからです。

 

”Fリム”はそれを否定します。

「組み上げの手間をケチるくらいなら、手組みなんてしなくていいじゃないですか」

藤本氏はそう語りました。


(写真・ホイールについて喜々として熱く語る藤本氏)

インターナルニップルにすることで、
ホイール全体の強度を左右するスポークテンションの限界値が全く違ってきます
どんなに強いスポークを使っても、引っ張れないのであれば無意味

靭性の高いスポークをしっかりと引っ張れて、ホイールを構造体として強くすること。
それこそが”F”シリーズ最大の目的なのかもですね。

主流のワイドリムなので、ピストとはいえタイヤサイズ(25-28Cなど)を考えてあげれば
街乗り用としてはトラブルに怯えることなく、安定した乗り心地を発揮してくれます。

いわゆる”中華カーボン”に見られるような、リム内部の”荒れ”もなく
内部までしっかりと作り込まれることで、しっかりと軽量化を図れています。

また、完成組ではなく「手組み用のリム」であることで、
ハブやスポークを自由に選び、走るライダーの楽しみはもちろん、
「こだわりの強い方をも満足させてみせよう」という
ホイールを愛して病んでいる藤本氏の熱い想いにも感じらます。

 

NARUMI

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