LOOK-875 Madison- なぜかフランスに心惹かれる日本人メカの戯言

あくまで個人的なLOOKブランドへの想い

”LOOK”

このブランドを店頭に置くことができたことは
ピストバイクを扱う店としてはひとつ誇らしく思います。

僕がピストに興味をもった始まりのフレーム「LEADER 725TR」
細身の競輪車とは大きく違う、極太エアロフレームを街中で駆る贅沢。
そのエアロフレームというジャンルで、より良いもの、よりカッコいいもの、よりスゲえものは
やはり本来あるべき活躍の場所、トラック競技にこそ生きていると思います。

競輪場333m/トラック200mの周回をエゲつのない速度でかっ飛ばすエアロフレーム。
僕が憧れをもって触ってみたい。そう思っていたブランドが2つあります。

1つは ”CERVELO(サーヴェロ)”、もう1つが”LOOK
どちらのブランドもトラック専用の戦闘機をラインナップしています。
CERVELO T4


LOOK R96 SPEED/TT

ぱっと見でわかることは、公道走っちゃダメなやつだなと。笑
どちらのモデルもブレーキ取り付け不可なので、本当に公道は走行できないんですが。

なぜこの2社かと言われると、直感的に「かっこいい!」って感じたのが始まりですが、
調べていく中での歴史やモノづくりの考え方などが好きになった気がします。

トラックフレームを生産しているブランドは、
往々にしてアルミモデルを生産してる(したいた)ことが多いですが、この2社も例外ではなく。

CERVELO T1


LOOK 464P

T1は何年か前に生産終了。中古市場でわりと高値で出回ってることが多いですね。
(僕も頑張って手に入れました)
464PはMadisonに先んじて入荷がありましたね。

LOOK 464P “BASIC CUSTOM COMPLETE”


よかったらこちらの記事もご覧ください。

どちらもアルミフレームで価格は手頃なので
若い競技者や、練習用フレームとしての位置付けが強いみたいです。
自在に成型して変形させられるカーボンフレームに対して、
金属パイプ特有の直線的なデザインや補強の入れ方だったり
溶接の無骨さなど、これはこれで男心をくすぐる部分は多くあります。

話はここからが今回の本題。
ワールドクラスの競技者用がレースで勝つためのカーボントラックフレーム、
に比べれば圧倒的に気軽に扱うことができるアルミトラックフレーム、

正直、この「上と下」さえあればいいんです。メーカー的にも業界的にも。
現に多くのブランドがその選択をすることが多いです。
そこに需要があるんだから、それでいいと思う。全然OK。

ですが、LOOKは違うんです。
(もちろんLOOKだけではないですよ)

それが今回、完全受注生産、納期は未定と言われて、上に反対されたけど
意地でも入荷させたかったフレームセット「875 MADISON」です。

メーカーサイトにこんな一文が載ってます。
R96からフィードバックされたノウハウを、より多くのライダーに
堪能していただけるよう開発されたモノコックカーボントラックフレーム」

そう、R96が普通に買えない、乗れないなんてのはメーカーも重々承知してるんです。
でも「うちのカーボンフレームを多くのトラックユーザーに堪能して欲しい
だから作る。その心意気、男前じゃないですか。

ー代理店展示会にて
ヤバめのカーボンロード、カーボンMTBが並ぶ展示会会場の片隅に、
マディソンはいつもそっと置かれてるんです。一昨年はイエローだけ、去年はシルバー追加。
お客さんの持ち込みで、昔の464アルミは触ったことがありましたけど、
LOOKのカーボンは初見です。「これがマディソンか…」
ルックスは明らかにわかりやすくカーボン、かといってDOSNVENTA TOKYOみたいな
「ザ・ド迫力!!」みたいな感じはなかったです。

でも、この手のモノって持ったらダメですよね。
だってLOOKだもの。鬼軽い。一気に惹き込まれました。
説明する人間がいなくたって、モノはモノとしてしっかりと伝えることを伝えてきます

うちでピストを楽しんでくれている、好きになってくれるお客さんに
こういうモノがあることを伝えないといけない。知らずにピストを語らせちゃいけない。
そんな想いの上で、BROTURES一部店舗のみ、LOOKを入荷させました。

とはいえ、これだけ煽っておいて
この記事がみなさんの目に届くころには
もうMADISONは完売終了しているように思います。
入荷に際して、このブログを書けなかったことを心からお詫びします。

2019年で今回入荷したシルバーは終了
2020年はイエローが継続、新色が1色登場するみたいです。
ご予約はいつでもお受けいたしますが、納期はしっかり1年後になると思います。
でもそこまでしてでも手に入れる価値はありますね。

以下、画像とコメント。
せっかくなのでご覧下さい。



LOOKらしいシンプルかつ大胆なロゴデザインと、グロス仕上げがキレイですね。


専用モノではなくφ31.6のシートポストでオフセット値を選べるのが嬉しい。
シートステーはカーボンならではの剛性感あふれる設計。


アルミ材ではまずやらない、チェーンステーの扁平具合がたまりません。


エンド部はチェーン固定具を装備。がっちりとしたエンドプレートも安心感があります。


専用のクランプ、”UCI”のマークについてもまたの機会に触れますね。


BB周りの剛性感というか、設計のゴツさ。ここが個人的に一番好きですね。


フォークにもちゃんとUCIマーク。


フォークは1-1/8規格、クラウンレースが最初から成型されてます。
コラムの質感も、ガッチリとした硬さがある印象です。


ここを一番お見せしたかったんですけど、全然写せない…
ベアリング受けもカーボンで一体成型してあり、

外観の見た目のまま、その奥が大きく空洞になってます。
こればっかりは他のどんな素材でも真似できない部分でしょう。


ハンガーは肉抜きなどなしのアルミシェル。
BBを取り付けすれば完全に密閉されます。


真下、裏側ですね。ヘッド側〜BB〜エンドに向かってのラインが

ムダなく、不気味なまでにキレイに整えられています。
ここまでされたら、空気抵抗とか言い訳にできないです。

BB下からリアンド。クリアランスは余裕を確保してるので最新のワイドリムも装備できそうですね。


真上から。横からのカーボンらしい太さはなくなり、スチールフレームのような細身さ。
実際に眺めるとエアロ形状も相まって、すごく薄い印象を受けると思います。

写真を見ながら改めて感じるのは「日本刀」のような、洗練されたフレームだなと。
カラーもシルバーなので余計に、そう感じてしまいます。


本当はLOOKが誇るカーボン製造の技術についても触れたかったんですが、
ブランドへの熱い想いだけで内容にボリューム出ちゃったのでまたそのうちお伝えします。

でも、入荷が来年まで絶対にないってわかってるフレームの記事書いて怒られないかな。
ま、大丈夫か。

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