ホイールの耐久性という曖昧さに終止符を。

2022.04.13
Yokohama
Toshi

ホイールは自転車の花形です。
ルックスだけではなく乗り心地にこそ大きく影響し、そのバイクの特性を決定付ける要素と言っても過言ではないでしょう。
それだけに自分の求めるスペックのものを選ぶことが重要で、実際これが難しい。

カタログやブログにも明確な指標として提示されるのは重量くらい。
僕らのような街乗りをメインにするユーザーには無視できない「耐久性」という要素はどうでしょう。
漠然とはイメージできるけど、どこか曖昧なそれらの決定因子を紐解いてみましょう。

構造物としてのホイール

ホイールは「リム」「スポーク」「ニップル」「ハブ」というパーツから構成されています。
それらの相互作用によってホイールの特性は決まります。

リム

ホイールの外周部に位置するパーツがリム。
素材や形状によってある程度そのホイールのキャラクター付けをするパーツです。

耐久性においてよく話題に上がる単語としては「剛性」「強度」「精度」あたりですかね。
まずは、しばしば混同されがちな剛性と強度について定義してみたいと思います。

・剛性
荷重に対するたわみにくさを表す要素。
元の形状に戻る範囲でどれだけ変形しにくいか。

・強度
壊れにくさを表す要素。
どれだけの荷重をかけると元に戻らないほど変形するのか。または破損するのか。

耐久性という観点から見ると強度は言うまでもなく重要なファクターです。
剛性は乗り心地を左右する要素ですが、耐久性とも深い関わりがあります。

リムが変形しにくくなるとホイールにかかる荷重の負荷を広範囲で分散しやすくなります。
結果、スポークやニップル、ハブなどの嵌合部への負荷も小さくなりホイール全体としての耐久性の向上が期待できます。
また、精度についても同様の理由で効果があると言えます。

スポーク

ハブとリムをつなぐ金属線がスポークです。
ホイールはこのスポークの張力をもって構造物としての強度を保っています。

一般的にスポークにはストレートの「プレーンスポーク」、中間部を細く鍛造した「バテッドスポーク」、中間部を扁平形状に加工した「エアロスポーク」があります。

単純にスポークは太いほど強度は高いですが、その分重たくなります。
また端から端まで同じ太さのプレーンスポークは弾性に乏しく、リムやハブとの嵌合部に負荷が集中し金属疲労を起こしやすいです。(けど安い)
中間部の細いバテッドスポークとエアロスポークは負荷のかかる両端を太くしたまま軽量化できるだけはなく、適度な弾性を発揮し嵌合部への負荷を分散してくれる役割を持ちます。

スポークはとりあえず安いのでいいですって言われがちなのですが、アップグレードすることで耐久面だけでなくメリットの多い要素なのです。

ハブ

中央の回転体、ホイールとフレームをつなぐパーツがハブ。

耐久性という文脈ではまずベアリングに目がいくでしょうか。
よくベアリングはセラミックが良いなんて聞きます。
実際セラミックベアリングは腐食や摩耗に強いので滑らなかな回転性を維持しやすいです。(その分高いけど)

またハブのボディやフランジの強度も気にしたいところ。
たまに手で回した際の回転の軽さを売り文句にするものを見かけますが、それだけで判断するのは危険です。
実際にフレームに取り付け、乗車をしてなおそのパフォーマンスを発揮できることが重要なのです。
ホイールにかかる負荷を手で回しただけで再現することは極めて難しいことだと言えます。

従って、ある程度の強度と重量は比例してしまいます。
それでもホイールを軽くしたいんだ!って方はリムの軽量化をオススメします。
同じ重量のホイールがあったとして、それぞれハブとリムの重さの比重が異なる場合、リムが軽い方が初速性能は高いです。

ただ、ここでも耐久性を損なうほどの過度な軽量化をご提案することはほとんどないです。

まとめ

皆さんのホイールの耐久性について漠然としたイメージを少しは肉付けすることはできましたでしょうか?
自分でブログを書いてて思うけど自転車は本当に奥が深い。。
実際ニップルの話はめんどくさいからしてないし。

皆さんがこれらを全て理解する必要はありません。
そのために僕らがいますから。
もしカスタムホイールをご検討されているのであれば是非とも1度ご相談くださいね。

Toshi


カスタムホイール

お好きなリムとハブ、スポーク選んで、プロメカニックが1本1本手組みするカスタムホイールのオーダーが可能です。
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Toshi
BROTURES Yokohama

カメラとピストが好き。 幼少期のトライアスロンの経験の反動からか、結果よりも過程を楽しむ人間です。 いつもの日常も、今日が良い1日だったなと思えるライフスタイルを提案します。