ピスト好きのカメラ好き

2021.07.16
Yokohama

僕のカメラ遍歴は少し変です。
なんやかんやあって今愛用しているのはSONYのα7RⅢ。我ながら背伸びしすぎ。
それにレンズはVoigtlanderときたらオールドレンズ遊び仕様なわけです。

これってマニュアルフォーカスというピントを手動で合わせるレンズなんですけどね、
普通はメインにオートフォーカスのレンズを持ってる人が遊びでたまにやる組み合わせなんです。
でも僕はこれしか持ってない。正確にはこれだけしか使わなくなった。
(ちなみにSONYはオートフォーカス技術が非常に高いです。超もったいない)

いろいろ理由はあるけど、ドンピシャでほしいところにピントを合わせたいのと、小型化できるメリットが大きいです。
フォーカスは手動なのだから当然ピピッカシャッてリズムでは撮れないけれど不便に感じたことはありません。

むしろ手間をかけることで被写体と向き合う時間も増えて深く理解する機会にもなる。
自分はそんな時間が好きなんだなって、いろんなカメラを買っては売ってようやく自覚しました。
試しにCONTAXの139Quartzってフィルムカメラを買ってみたのだけど超楽しい。
これに気づいてから写りの善し悪しは二の次に思うようになりました。

中学生の頃からなんとなくピストに乗り続けてきたけど、ああ、この感覚に近いなと。
きっと似たような人も少なくないと思います。
ピストとかフィルムカメラが好きな人って結果よりもその過程に楽しさを見出してる。

ただキレイな写真が撮りたければ高い機材を買えばある程度は撮れる。
ただ速く走りたければ高いロードバイクを買えばある程度は速く走れる。

高性能なものは便利ではあるけど、その楽しむ過程をすっ飛ばしてる気がするんです。
そこに個人の感情の入り込む余地はなく。
バックボーンとか、思い入れとか、嗜好とか、ピストはそんな至極個人的な理由で選んでほしい。

長くなったんでここでやめてもいいかなとも思うんですがピスト屋なんで今日の話題にぴったりな1台を紹介します。

MAQLI TOKYO

競輪文化を街乗りにアップデートするならこんなピストバイクになるだろうなって。
細身の美しいラグフレーム。ブレーキをつけられるようにしただけ。
それだけ。それがいいのです。

現役の競輪フレームビルダーによるハンドメイド。
変速機もサスペンションもない極シンプルなバイク。
これこそがピストであると。

移動という過程、組み上がるまでの過程、大げさに言えば人生だって死ぬまでの過程なんだから。
きっとそれがもたらす結果は良いものだと思うのです。

Toshi

BROTURES Yokohama
ブローチャーズ横浜

西海岸のガレージをコンセプトに、リーダーバイクを始め世界中からセレクトされたピストバイクをが所狭しと並べられている。 ただの自転車店ではない、様々なカルチャーの発信するルーツがここに。 感度の高いメカニックもいるので安心。