これはピストと呼べないかもしれない。

2021.05.07
Yokohama

BROTURESはピスト専門店として店をかまえて早いもんで12年目。
当たり前ですが、これまでピストバイクばかり組んできました。

しかし最近は、最早これはピストと呼んでいいのだろうか、とちょっと考えちゃうようなバイクを組むことも増えてきました。
最初にこの感覚を覚えたのはCINELLI MASHのWORKが世に浸透し始めた頃。
後にこんなブログを書いていました。

最早ピストと呼んでいいのかわからない。

先日初めて入荷したPelagoのSan Sebastianもその類の自転車でした。
入荷時のブログで、「このバイクの真価はカスタムしてこそ、という印象です。」と書きましたが、今回しっかりフレームからバラ完で組んでみて再確認。
そうそう、これがしたかったのよって感じ。

Pelago San Sebastian "ALLWAYS"


肩肘張らない美学っていうか。
自然体でお洒落って1番カッコいいじゃんね。
そんな1台に仕上がったと思います。

普段使いに本当にマッチする自転車です。
これをピストと呼ぶにはあまりにもコンフォート。
全然BROTURESっぽくないですがブロ横はこういうの大好物です。
固定ギアじゃなくてもいいし、むしろフリーギアで乗りたいかな。

顔を上げて風を感じながら走る。
レースをするなら致命的な姿勢だけど僕は好きです。
街乗りはリラックスしたいし、この時期の空気感は昼も夜も気持ちが良いもの。
アップライズでセットバックの強いハンドルはあんまりピストっぽくないかもだけどそんなことは気にしない。

San Sebastianは太めのタイヤが履けるクリアランスを持っています。
アスファルトを軽快に、しかしちょっとした悪路もいけちゃう走破性がほしい。
コミューターバイクには32cのシクロタイヤが最適解なんじゃないでしょうか。
異論は認めます。

1番のツッコミどころはチェーンガード。
今ブロ横でコレ欲しくね?って話題になっているアイテムです。
これだけで精神的なコンフォート感あるでしょ。
いちいちズボンの裾まくらなくてもいいし楽ちん。

サドルにもドカッと体重を預けられるようにパッド多めなものをチョイスしました。
僕はサンマルコのサドルでこのロールスが一番カッコいいと思ってます。
このサドル使うだけでグッと引き締まるのよ。
細身のスチールバイクを渋めに仕上げるならゼヒ選んでもらいたいサドルの1つです。

あー、これめっちゃいいな。
シングルスピードならではのダイレクトな操作性と、しなやかなフレーム、太めのタイヤ、肉厚のサドルの優しい乗り心地が共存した1台。
それでいて見た目も好いときた。はい完璧。

もうこれはピストとは呼べないかもしれない。
そんなカテゴライズは必要ないんだと思います。

Toshi

BROTURES Yokohama
ブローチャーズ横浜

西海岸のガレージをコンセプトに、リーダーバイクを始め世界中からセレクトされたピストバイクをが所狭しと並べられている。 ただの自転車店ではない、様々なカルチャーの発信するルーツがここに。 感度の高いメカニックもいるので安心。