KORY YORKが最高にイケてる理由。
新たにお取り扱いを始める"KORY YORK"ってブランド。
僕個人的にもスーパーイケてるフレームメーカーだと思います。
端的に言えばおしゃれ。センスがいい。(何故か上から目線)
DOSNOVENTAがイケイケアッパーな感じのブランドだとしたら、KORYはちょっと控えめな雰囲気のブランド。
いや、DOSもすごくセンスいいんですけど。同じイタリアンハンドメイドだからたぶん比較されやすいかなと思って。
でもブランドで迷う事はないでしょう。DOS派、KORY派って言うのがこの後はっきり見えて来るはずなんで。
インスタなんか見てると彼らが作りたい世界感が伝わって来る。
かなり趣向性の高いブランドだと思うので、なんでKORYがイケてるのか?ちょっと踏み込んだ感じで説明したいと思います。
彼らの作品のひとつにK2というモデルがあります。
1インチスレッドのアルミフレーム。こう言えば分かる人には伝わる。所謂キャントラ(キャノンデールトラック)の仕様。DOSのモンテカルロもこの規格です。
キャントラは1990年代を代表するアルミピストフレーム。今となっては古い仕様のフレーム。それをなぜわざわざ作るのか?
それはこのフレームがピストカルチャーにとって非常にアイコニックなものだからです。
出典 http://www.w-base.com/bike-check/444/
造形的な美しさや当時珍しかったアルミフレームって事もありますが、
初期のMASHの中でも一際存在感が強かったMASSAN、作品中のJONATHANが跨っていたフレームだったということが大きいのではないでしょうか?
つまり"K2"は過去へのリスペクトを表現したフレームなわけです。
それでもってただのパロディではなく自分たちの哲学も表現してくるあたりが非常にセンスあると感じるわけです。
このジオメトリーからは彼らのこだわりを感じます。
この表を見てカッコいいジオメトリーだなと感じるのは僕だけじゃないはず。(設計にかっこ良い悪いがあるのかは知りませんが)
実はKORY YORKのフレームは2モデルとも逆スローピングフレームです。彼らはネガティブスロープと呼びます。要は前下がり、トップチューブはパシュートデザインを採用しています。
シート角(b°)は76°平均でこれはわりとキツめ数値。既成のフレームにはあまり採用されないくらい立っていて、ピストらしい切れのある乗り味を存分楽しめる。そしてコンパクトなリアトライアングル。シートチューブには潰しが入ってリアセンター(C)が375mmと非常に短く、クイックネスに富んだフレームであるってことが言えます。
ジオメトリーには意味があります。
ただこうして見ると前後のトライアングルのバランスがよく、幾何学的な造形美も狙って線を引いたのでは?と感じずにはいられません。
都会を走るゲイジュツ!
僕はそう思います。
そしてKORY YORKを実際に組みあげたとき、非常に趣深い表情を見せてくれるのです。
写真の様にポリッシュパーツがよく似合うフレームは最近では貴重な存在と言えます。もちろん主流となっているカーボンパーツでのアッセンブルもまた一味違った印象を与えてくれてよき。
今回入荷こそないもののオリジナルのフロントラックも作っていて、これがまたかっこいい。
今回10本ほど入荷するK2は全て上記の1インチスレッドですが、実は1-1/8インチエクスターナルへカスタムオーダーも可能です。
まあせっかくだから、僕ならそのまま乗るけどカーボンフォークが使いたいとかそんな理由であればカスタムオーダーも宜しいのではないでしょうか?
K2 Frame Set ¥150,000-
このてのバイクはほんと大好きなんで、ぜひ僕に相談させてくださいって珍しくやる気です。