んでもって昨日の続き。
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昨日のブログがこちら。
この度、うちのKAGEROが3度目のカスタムを終えたのでご報告。
うちの子を営業KAGEROと呼ぶなら呼んでみやがれってんだい。

今回のコンセプト。
・ポールのディスクブレーキが付けたい
・ブロックタイヤでスキッドしたい
・MAVIC OPEN PRO USTを買ったはいいけど、どーしよう
・あとはみんなが面白がってくれる新鮮さを追加
といったところです。
とある日、インスタでこの画像に出会います。
何これ、めっちゃカッコイイ。。付けたい。。。そこから物語は始まります。
ロード売ってシクロに載せ替えようか。
それならどこのブランドにするか。
どんな規格、仕様が今時か、資金繰りは?
仕入先は?なんてことを本気で考えてました。
そんな時、頭を抱えていた僕に駐輪場から声が掛かりました。
「俺、俺ー!俺でやってみなよー!」
「お前。。。ピストじゃん」
「だから何よ、好きにやってみりゃいいじゃん」
そんな脳内異次元会話を繰り広げ、KAGEROのリメイクが決定。
手元に有るパーツ、新調するパーツ、どんな組み合わせがベストか。
楽しいパーツセレクトタイムはあっとゆーまに過ぎていきます。
そーいえば、こんな型破りなカスタム得意なショップ出身だったな。。なんて過去話は置いといて、
全くみなさんの参考になることのないカスタムを見ていきましょう。

フォーク:
BROTURESでは、軽くて小さい削り出しのブレーキキャリパーで
ブランド名が登場する
”ワンバイエス”の
シクロクロス用フルカーボンディスクマウント対応フォーク。
ピストショップが仕入れたのは業界初だと思います。
ですが、手に入れただけのフォークは無垢のカーボン。
いかにもカスタムしました!みたいなルックスになるのは寒いので
ペイントに出して、付属のフォークと全くの同色に。
この「パッと見は標準に見える」ってのがいいんです。
うちの塗装工場のクオリティはかなりヤバイです。マジやばい。

んで予定通りにキャリパーには念願の
”ポール”を装着。
クイックレバーも合わせてポールに。
このブランドのモノづくりの姿勢は昔っから大好きですね。
キレイで、カッコ良くて、そこそこ値段が高い!笑

ディスクローターには
”ASHIMA”160mmのフローティング。
本当はSRAMにしたかったけども、在庫がなかったので似たやつ。
このすき間の方が多いんじゃないか?みたいなデザインはMTBならではだと思うんですよね。
モーターサイクルにも通じる部分ですからね。すごくカッコイイ。
でも大阪店では誰も理解してくれない、悲しい。
誰も興味を抱かないと思ってましたが、たまに心配してくれる人がいます。
「ディスクブレーキって効きすぎませんか?」と。
僕自身もフロントフリップできるくらいのバカな制動力を警戒してたんですが、
メカニカルディスクは思ってたより効かないので、普通に使い勝手が良いです。
雨の日でも効きが悪くならないリムブレーキ。そのくらいの制動力。
オンロードの街乗りにはかなりもってこいなんじゃないかと。
そしてハブ:
ここ結構悩みました。
32ホール、9mmアクセル、ディスク、軽くて強くてカッコイイ。
クリスキングやっちゃうか。。。フィルウッド?ポールもアリだな。。。
んで結果
”ホワイトインダストリーズ”のXMRというディスクハブ。

店舗では
爆音のとっても精度の良い、気密性の高いフリーギアとかで、よく出てくるブランドですね。
最近ではヘッドパーツを発売したりで、
何かとアメリカらしいモノづくりを魅せてくれる
スタッフ間では地味ながら根強い人気があります。

次はクランク周り。
もともと使っていた
”リンポーチ”
販売元の会社が消えたとか消えないとか。
そして供給先だったMASHの連中がぶち折ったりしてましたが
僕にはそんな脚力はないので、まだまだ全然使えてます。
リアタイヤが重くなるのを踏まえて、ギア比を変更するために、チェーンリングを交換。
SUGINOしか使わないポリシーのもと、ZEN144 44T→MC144 45Tに。
こういう遊びバイクには、小さめのチェーンリングが似合います。
ガチガチのトラックバイクならデカイのがカッコイイですけどね。
こっそりMASHのクリップ入れてるのもポイントだったり。てへぺろ。
リア周り:
コグにはコレしか使いません。
”ユーロアジア” ゴールドメダルプロ。

ちゃんと定期メンテしてあげれば、チェーンの音鳴りがなくなります。
夜中とかスイーッと無音で走れる感覚は気持ちいいの一言。
リアハブは固定、28H、黒という制限で探した結果、
クランクでお馴染み”ミケ”の新商品。
20、24、28Hの設定がある、手頃な黒いハブの選択肢が追加されました。
カーボンリムを手頃に、黒めに組みたい人には強い味方になりますね。
サドル:
まだ誰も見たことのない新商品をもってきました。

ブランドはMASHとのコラボで話題に挙がった
”セライタリア”
静かーにカタログにアップされていた
新機軸サドル”SP-01”

スターウォーズに出てくる金ピカのアンドロイドみたいな名前ですがとても革新的なサドル。

先端から後端までレールをしっかりと伸ばし、
シートベースに空間をもたせることで軽量化と振動減退を追求し
サドルの左右を分割することでペダリングの際にしなりを持たせることで
臀部や尿道圧迫などのイヤな痛みを軽減させる効果があります。
とか言ってますが、
やっぱりレースサドル!硬い!いつ振動吸ってんの!という感じ。
現在進行系で使い込んでるので、いい具合になったらまたご紹介します。
この近未来な形状とか、斬新なデザインはとても気に入ってます。
リム:
横浜のアダッチはCNC(リムブレーキを使えるよう面出しする)加工ありの
MAVIC OPEN PRO USTで渋い感じにホイールを組んでいましたが
僕はディスク用で対抗します。いや、対抗とかよく分かりませんが。

OPEN PROなのでアルミ製リムですが、この波打った形状がUSTの特徴。
カーボンリムは置いといて、アルミリムの評判は業界随一といえるマヴィック。
常に新しい試みをする姿勢は好きです。
たまにやり過ぎますけどね。
さあさあ、そんな感じで最近のBROTURESのブログでは珍しい文章量で
あれこれとお話してきましたが、何かひとつでも刺激になることがあったなら幸いです。
ピストバイクに限らず、カスタムのセオリーみたいのはどんなジャンルにもあると思います。
んが、そ
れが正解なのか間違いなのかなんてのは誰かの評価に過ぎません。
”使うブランドは統一した方がいい、ブランドの国を揃えたらカッコイイ”
そんなのはただの「方向性」であり「こだわり」であって正解とは限りません。
部品同士の規格とか相性とかで「こうしない方がいい」「この合わせはダメ」とかはあります。
でも結局は
自分の愛車をどー評価するかはオーナー次第、それで良いんじゃないでしょうか。
もちろん僕らショップの存在は「提案」することなので、
新しいことをしたり、カスタムに迷ったり、壊れたりしたら頼ってもらえたら嬉しいですけどね。
季節が夏に向かい、外に出向くのがどんどん楽しくなってきます。
その「楽しみ」のひとつにピストを加えてみて下さい。
遊びの幅が広がるはずですよ。
narumi

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