そのクランクはカチッとしてるか?

「どこからイジったらいいですか?」 完成車を買ってもらったお客さんによく聞かれる質問です。 「ルールなんてありません。好きにやったらいいと思います。」 というのが本音なんですが、プロっぽい意見を言わせてもらうと、答えは"クランク"という事にしています。
完成車にデフォルトで付いているクランクは、当たり障りないものが多いです。 自転車メーカーのロゴが入っているだけで所謂OEMのパーツ。そのパーツに特化したブランドが作るクランクに比べるとやっぱ見劣りします。 そこは問答無用で社外品を打ち込むのがセオリー。 ほいじゃあ、なんで一番最初にいじるべきなのか? それは、モノの違いを実感しやすいパーツだから。自転車の性能はフレームとクランクでほぼほぼ決まります。って言ったら言い過ぎかもだけど、完成車からスペックアップさせるのなら、ホイールよりもクランクの方が優先順位高いと考えてます。 ほいで、良いクランクを使ったらどうなるのか? なんてことないクランクは「グニャっとしてる」

良いクランクは「踏み心地がカチッとしてチャリがギュンっと進む」

僕はいつもこんな感じで説明しています。笑 ペダルを踏んだパワーを余すことなく推進力として使うことができるってのが、良いクランクの条件なわけです。 良いクランクは剛性が高く、よく回り、そのバランスも良い。つまり「カチッとしててギュンっと進む」ということです。
ところで、ピスト用のクランクは、ピスト以外に用途はないパーツです。 昔ほどではないにしろ、今も選択肢の少ないパーツという事に変わりはなく、その分ミスチョイスをしにくいパーツでもあります。 その中でも王道と言っていいクランクが下の2つ。

SUGINO 75とSRAM OMNIUMです。

この2つだけ抑えておけば、まず間違いない。
SUGINO 75はNJS規格のクランクで、主に競輪で使われる昔ながらの四角テーパークランクです。 要は伝統的な作りのクランクですが、競輪選手のパワーを受け止められるだけの剛性があります。 デザインも変わることなく、このソリッドな感じがたまりません。シンプルなデザインなのでどんなピストにも似合う。 僕と藤本は昔から好きでずっと使ってます。
クランクセット(クランクアーム,BB,チェーンリング)と呼ばれる販売形式が多い中で、今も変わらずすべて別売りなところも嬉しい。 例えばチェーンリングはSUGINOからZEN,MC,SSGの3モデルが用意されていますし、歯数は44〜55丁まであります。 BBにしてもNJS規格で2種類、その上に更に高回転なセラミックver.と、街乗りユーザー向けにメンテフリーのシールドベアリングver.も用意されています。
SRAM OMNIUMは現在主流となっている、スルーアクスル型のクランクの先駆け的存在。 四角テーパーに比べ大径のアクスルがクランクアームに直付けされており、構造上高い剛性が得られます。 トラック・レースはもちろん、MASHなど海外有名ライダーの使用率も高いダイレクトトルククランクです。
クランクセット(クランクアーム,BB,チェーンリング)で¥31,400-。意外と手が出しやすく、導入しやすいのが嬉しい。 上で紹介したSUGINOのチェーンリングでカスタムするのが定番。PHILWOODなどからカスタム用のBBも販売されているので、育てがいのあるクランクです。 ちなみに大阪店のスタッフはみんな1本は持ってます。そのくらい不動の人気クランク。 長々と書いちゃいましたが、結構大きめのカスタムなので、店頭でじっくり相談させて下さい。 クランクの交換工賃は3000円から承ってます。基本的には当日作業してお渡しできるので、そのへんはご安心を。 お電話、メールで事前にご相談も承ってますので、お気軽にどうぞー。 JUNKI ↓ご相談はこちらをクリック↓
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