Roots of bicycle 〜ピストバイク(FIXED GEAR)への執念〜
BROTURESにいると、なんでピストバイクしか売っていないんですか? と聞かれる事が、しばしあります。 その理由は最も大切にしている事ですし、多くの理由がありすぎて、 的を得た返答が出来ていない事が多くなってしまっていると思います。 今日は多くの理由から、一つをピックアップして説いてみようと思います。 男性の買い物に即決は少なく、プロダクト背景や、歴史、 物だけでは終わらない、価値を創造してしまうと思います。 それが、”男の子”だと思っています。 物心ついたときには、隣の席の子よりカッコいい筆箱を探していましたもの。無意識に。 それがジャージに変わり、次はスニーカーに、そうして洋服や乗り物に変わっていくだけですから。 前置きはさておき、一気に自転車の歴史に移ります。
こちらは1813年ドイツのドライス男爵が発明した”ドライジーネ"で、自転車で最も古い歴史を持ちます。 今で言うキックバイクで、 言うなれば、大人用STRIDERですよね。
そして、1870年頃“ペニーファージング”と呼ばれる、 フロントが巨大なペダルバイクが発明。 不安定で、身長が高くないと乗れないという事で、短命だったそう。 そして、次の写真が、衝撃的。 先ほどの、もはや一輪車とも言えるバイクが 10年以内に、ここまで進化しました。
そう、ピストバイクです。 1879年にはこの形状が確立されています。 ペダルで、クランクを駆動させ、チェーンで後輪を回転させる。 この様な自転車を、イギリスのTRIUMPHやBSAが大量に生産を始めました。 バイク好きならご存知、老舗オートバイメーカーへと進化していますよね。 そして、一番の驚きはこの鉄で作られたバイクのスペックは、 100年以上経過しても、さほど変わっておらず、 自分たちが普段から使用しているピストバイクパーツでカスタムする事も不可能ではない事です。
日本には温故知新という深い言葉もありますが、 100年の時を超えて色あせないピストバイクは まさに、 Roots of bicycleであり King of bicycleだと思ってます。 ロードバイクやマウンテンバイクの様に、 険しい山や、ツールドレースで最高のポテンシャルを発揮する楽しみ方もあります。 しかし、進化を重ね、ギアの数も年々増え続け、近年ではBluetoothを搭載されて、 古くて良い物や、他メーカーのパーツを使用する事が出来なくなりました。 皆様のピストバイクも保管環境や、メンテナンス状況で、 100年先でも、乗る事ができる可能性は、 自転車の歴史が物語っています。 あなたの息子、また次の世代に、 ”そのカッコイイ自転車乗りたいな”と言ってもらえる様 時代を超えてカッコイイ、カスタムをしておいて下さいね。 乗ってないからって、固定資産税はかかりませんし、 息子に譲っても、相続税も課税されませんから。 私はそんな想いを持って、いつも自転車を組んでいます。 これが”ピストにこだわる理由の一つ”です。 この理由はスタッフの間では統一しておらず、それぞれに想いがあります。 いつか聞いてみて下さい。きっといい答えが返ってくるはずです。笑 U-DAI