時代はチタン。本場サンフランシスコからA-Frameの取り扱いをスタート!

国内初の取り扱いとなるA-Frameが満を待して、いよいよBROTURES全店舗でリリース決定です!!

今回の入荷はフレーム、ハンドル、ステムの3種類をラインナップ。
この時代を象徴する素材として今最もHOTな"Titanium(チタン)"を、ぜひその目で、その手で体感してください。
A-Frame Track ¥385,000(in tax)
※フレームのみBROTURES大阪店で 1本限定の販売となります


1. A-Frameとは?

"ネオレトロ"というコンセプトを実現することに重点を置き、ピストバイクの本場サンフランシスコで産声を上げたメーカー。 そのキッカケとなったのはある名車の存在から、、、。

MASH SF CHAS'S Cannondale Track Bike

 

代表的なモデルを挙げるのであれば、多くのフリークから名車として認識されるCannondale Track (キャノンデールトラック)。オーナー自身も「このマシンに乗りたい!」というのがA-Frameを始めるキッカケだったそうです。
そのピストバイクにおける長い歴史の中でも 90 年代から 2000 年代初頭、つまりはこのカルチャーの過渡期である時代に誕生したマスターピース達をオーナーはこよなく愛し、幾つもの研究を重ね、プロダクトの軸としているそう。しかし、何十年も前にプロダクトしたフレームに高額なお金を出してリスクを背負いたくない。せっかくならこの知識を糧に、現代の技術やニーズに応えられるリプロダクトブランドとして始めてみよう!と、この発想からまず誕生したのが、ブランドを象徴するTitanium Trackというフレーム。
象徴的なトラックバイクの完全性を維持しながら、オーナー自らのアイディアでいくつかの変更を加える為に研究を重ねた結果、まず最初に選ばれたのは「チタン」という素材。


2. チタンとは?

ピストバイクの歴史は100年以上。素材として用いられてきたのは鉄、アルミ、カーボンなど。これら素材は世界中の産業レベルが上がるにつれ、ピストバイクに対しても様々な変化を与えてきました。
そして、今回のチタン。
身近なもので例えるとApple社のiPhone 15 Pro。長らくアルミニウムとステンレススチールを用いてきたApple社ですが、近年原材料の高騰が止まらないアルミからの脱却としてチタンをiPhone 15 Proから初めて採用しました。

 

また、近年のアメリカにおいてエアロスペースグレード(宇宙・航空技術)に最も適した素材として知られる"3AL-25V"というチタンは、自転車においても優れた強度対重量比、そして高い耐食性を誇り、ピストバイクに対して大きな利点となりうる素材なんです。つまり、軽く、強度もあり、サビない、劣化しにくい。このような利点が挙げられます。しかし、このチタンという素材は製造技術や溶接の難しさから滅多にこの自転車業界ではお目にかかることの出来なかった素材。
それでは、気になる今回のラインナップについてもう少し深掘りしていきましょう。

3-1. フレーム_概要

A-Frame Track Frame ¥385,000(in tax)
※フレームのみBROTURES大阪店で 1本限定の販売となります

先ほどお話ししたように、この作品は93 年の Cannondale Trackから強くインスピレーションを受けたフレームとなり、"その時代"に存在した幾つものピストバイクからヒントを得て誕生したA-Frameの答えでもあります。
このフレームは印象的なジオメトリーと大口径チューブを採用し、チタンフレームにカーボンフォークというBROTURESでも異端と言える組み合わせ。 このチタンこそ、先ほどお話しした「3AL-2.5V」という素材を採用しているんです。気になる数字の意味ですが3%のアルミ、2.5%のバナジウム、その他94.5%はピュアチタンで生成された合金ですよ、というものを表す数字。素材の特性としては前述した通り耐久寿命に優れ、チタンの中でも非常に高い耐腐食性を有しています。また、使用しているチューブのサイズ感は45mmダウンチューブ、38.1mmトップチューブという太くボリュームのある口径をセレクトし、ダブルバテッドでさらなる軽量化も実現。
その他アッセンブルとしては、1/8 インチヘッドチューブとなり、なんと標準搭載でMade in USAのWHITE INDUSTRIESのヘッドパーツが付属。加えて実測375gと超軽量の部類にあたるフルカーボンフォークがセットアップされます。さらにこのフレームセットは現代のニーズへ応える為に30mmまでのタイヤがインストール可能。また、日本限定仕様として前後ブレーキホールを完備しているだけでなく、フレームの中へブレーキワイヤーを通すインターナルガイド付きという特別仕様。

3-2. フレーム_デザイン

デザインはApple社も拘り抜いたフィニッシュがこのフレームでも施されています。フレーム前面にはポリッシング、そして後部にかけてサンドブラスト加工でチタン本来の無垢な高級感のあるマット仕上げ。これで古き良きもののアップデートという部分で、デザイン性も高い表現力を誇る1本になっています。


3-3. フレーム_ジオメトリー

そして最後に気になる乗り心地や、ジオメトリー(設計)のお話。
ジオメトリーに関しては、前述した Cannondale Trackのジオメトリーを参考にしているだけあって後ろ三角がかなりタイトに仕上がっています。そこにチタンという素材の硬さも相まり、踏んだ力を後輪に伝える反応がとても速い印象を受けるフレーム。パッと踏んだら、ぐっと加速する感じが癖になるはず。これはBROTURESで扱っているフレーム全てと比べても、全く新しい感触。 実際にBROTURESでも扱っていたチタンフレームとしてNO.22も乗車経験ありますが、そちらとの比較でA-FrameのTrack bikeは乗り味がかなりクイックな印象。 例えるならば、ロードバイク寄りなチタンフレームはNO.22、ピストバイク寄りなチタンフレームがこのA-Frameと言えるでしょう。
さらにトップチューブも短めの設計でタイトな造りになっており、日本人にはかなり乗りやすいのではないか。本格的なレーシングマシンのような機敏さを兼ね備えながら、乗車姿勢は無理のない楽なポジションも可能。
そしてセットアップするフロントのフルカーボンフォークは、LEADERでもお馴染みの28mmオフセットを採用することでハンドリングも安定しており、雑多な路地もヒラヒラと駆け抜ける操縦性の良さも魅力的。そしてすごいのがフレームサイズ展開ごとにヘッドアングルを変更しているという点。そのサイズを選んだ人に向けた角度を採用し、身長に合った乗りやすいハンドリング設計になっています。ここまでジオメトリーを追求しているブランドって無いんじゃないかな。


3-4. フレーム_感想

お次にそのフレームを実際に組んでみて。
まず手にとって感じたことは軽さと各部の仕上げの綺麗さ。通常、ピストバイクのフレームはBBやヘッドパーツを取り付ける為に"下処理"という切削工程を経て組み上げを行うのですが、このフレームに関しては下処理がほぼ必要ないというほどにねじ山の仕上げが非常に綺麗。外観だけでは無く、組み手の気持ちまで考えられたフレームだなと思いながら仕上げていました。こちらに関しては動画でもご紹介していますので、是非下記をご覧くださいませ。


4. ハンドル

 

チタンに続いてご紹介するのはチタンのピストハンドル。こちらもオーナー自らの拘りが非常に詰まったアイテムとなり、幾多の研究を重ね、様々なサンプルを机上に並べ見比べ、数ヶ月にわたるテストを繰り返し誕生したニューリリースのライザーハンドル。
素材としてはフレーム同様に3Al-2.5V チタンから鍛造されていて、決め文句はなんと一生涯に渡って使用したとしても耐えれる強度、剛性を確保した設計となっているところ。現ラインナップとしてBROTURESでも展開しているアルミニウム製のフラット/ライザーバーよりも優れた耐久性を確保し、一生モノと言い切れる自信作。
使用した感じはチタンの硬さは活かしつつも、懸念される手首と肩の負担を軽減するために正確なアップスイープとバックスイープを考え抜いて出来上がった逸品。 こちらはジオメトリー表をもらっているので、詳しくは下記をご覧下さいませ。
A-Frame Titanium Riser Handlebar
Rise: 25mm
Back-sweep: 8°
Up-sweep: 5°
Stem-clamp diameter: 31.8mm
Handlebar diameter: 22.2mm
Weight: 270g


5. ステム

 


フレーム、ハンドルときて、最後はアルミニウムで製造されたステムのご紹介。こちらには敢えて"REPLICA"という文字を用いてオーナー自らネーミングする辺り、フレーム同様に90年代のピストバイクカルチャーへのリスペクトを非常に強く感じるプロダクト。着想となったのは彼自身が最もお気に入りの自転車パーツとするCinelliのAlterステムを表現したもの。
無骨なフォルムはアルミニウムのブロック片からCNC削り出しで製造しています。BROTURESで代表的なCNC削り出しパーツを扱うブランドとしてはPHILWOODTHOMSON。切削するので材料のロスは鋳造よりも遥かに多くなりますが、極限までの肉抜きによる軽量化、自由なデザイン、美しいフォルムに関して鋳造では表現できない造形美を表現できます。


この無駄を極限まで削ぎ落としたステムは、1-1/8 インチのコラム径に対応し31.8 mm のハンドルバークランプを採用することでもアップデートを試みています。かの有名なAlter ステムの象徴的なシルエットを現代で使いやすいスペックへ変更。
また、今回の入荷分内容としては長さ100mmと120mmの2種類。共に角度は-10°をご用意しています。


ステムの長さは長いように感じますが、このあたりも幅の広いライザーバーで前傾に激しくダンシングをして乗りこなすスタイルだから。そういった流行りを敏感に感じ取っている彼ならではの考えを強く感じます。
A-Frameのトラックフレームに乗るなら、ステムもライザーバーも合わせて使いたいですね。鉄にも、アルミにも、カーボンにもないリジッドな乗り心地を手に入れてください。


このように、スタッフですら未知の体験となるので非常に期待値の高いアイテムを携えたA-Frameのローンチ。ハンドルでもお話ししていましたが、きっと皆さんの一生モノとして、長く愛してもらえるブランドかと思います。
本場サンフランシスコの空気をそのままに、BROTURESが皆様の元へ大切に1本1本届けさせてもらいます!! お問い合わせ、ご相談はBROTURES各店舗までお願いいたします。
※トラックフレームは大阪店のみでの販売となります。ハンドル、ステム、は全店舗にて取り扱ってます。
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