改めて比較したい ”アルミフレーム” と ”クロモリフレーム”
ピストバイクには、フレームを製造する上で使用される素材が幾つか存在する事は皆さんもご存知でしょう。
アルミ・クロモリ・カーボン、そして最近ではチタンを使用したフレームも市場に多く出回っているのを目にします。それらの素材の中でも、特に主流とされ多くのフレームに使われているのがアルミとクロモリです。
『アルミフレーム と クロモリフレーム って乗り味的にどう違うの?』という疑問。
-アルミフレームの特徴-
アルミニウムを原料とし、軽量な素材でありながら強度を保てる為、スポーツ自転車に限らず航空機フレームにも多く採用されています。
太めのパイプでレーシーかつストリートライクなシルエットのモデルが多くラインナップしています。
-アルミフレームのメリット-
・素材密度がクロモリの約1/3、チタンの約1/2と軽量、そしてアルミニウム自体が比較的硬い素材のため、ペダリングのパワーロスが少なく加速性に優れている。
・他の金属と比較して耐錆性に優れている為、悪天候時も気を遣う事なく乗ることが出来る。
-アルミフレームのデメリット-
・硬い素材が故に振動や衝撃もダイレクトに伝わる為、快適性や疲れにくさに欠ける。
・素材密度、しなやかさを表す縦弾性係数が低いことにより、トリックなどを伴うハードなライディングに不向き。
-こんな方に向いてる-
やはりアルミフレームの1番の魅力はその軽さと加速性。
日頃からゆったり乗るよりガンガンスピードを出して巡航したいという方や、通勤通学で片道5〜10kmの短距離を毎日走るという方。
そして普段使いという枠を飛び越え、速さを競うレースや大会にも挑戦してみたいという方に向いています。
-クロモリフレームの特徴-
クロムとモリブデンを含む鋼鉄合金であり、シティサイクルなども含む自転車フレームの素材として非常に一般的。所謂「鉄製」の自転車なのでアルミフレームと比較すると重量があります。
ルックス的に細身でクラシカルなテイストの車体が多いのも特徴です。
-クロモリフレームのメリット-
・しなやかさを表す縦弾性係数が高く、振動を吸収した滑らかで疲れにくい走りができる。
・素材密度が高く耐久性に優れる為、トリックなどを伴うハードなライディングや長期的な使用も可能。
-クロモリフレームのデメリット-
・素材密度がアルミの約3倍と重い、故に加速性が低く高速巡航には不向きである。
・錆に弱く、定期的なメンテナンスや手入れを怠るとフレームが腐食し、耐久性がかなり落ちる。
-こんな方に向いてる-
クロモリフレームの1番の魅力はその快適性と耐久性。
普段からゆったりとした乗り方でファッションとしてもピストバイクを愉しみたい方、10km以上の長距離も快適に疲れにくい巡航をしたい方。
トリックを練習したり、ストリートスポーツとしてピストバイクに乗りたい方にも向いてます。
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こんなところでしょうか!
足早に説明しましたが、なんとなく自分にはこの素材が向いてそうかな?というイメージを持てればOKです。
結局ピストバイクのモデルを選ぶ上で1番大切なのは、これに乗りたい!と思う気持ちなのでね。
今回説明したフレーム素材による違い以外にも、使用するパーツによって乗り心地は大きく変わります。その辺りは是非店頭にてご説明できればと思いますので、お気軽にご相談下さい!
それでは!
BROTURES HARAJUKU
Ono Tatsuki