【NJS SELECTION】その加速は、人生を少しだけ面白くする。
吉祥寺の絶え間ない人混みをすり抜け、五日市街道の交差点で信号待ち。
店へと滑り込む直前、ふと自分の愛車を見下ろして『やっぱりこいつが一番かっこいい』と再確認する。
そんな自己満足の極致に、僕らは生きています。

今回、BROTURES吉祥寺店に到着したのは、そんな「こだわり」の終着駅とも言える6本のNJSフレーム。
競輪という、命を懸けた勝負の世界。
そこでは「壊れないこと」は大前提で、その上で「いかに一瞬の爆発力を引き出せるか」だけが追求されます。
でも、僕らが提案したいのは、競技のストイックさではありません。
かつてプロの豪脚を支えたその「しなやかさ」や「粘り」を、街乗りの信号待ちからのスタートダッシュで贅沢に使い倒す。
そんなプロ機材のストリート流用という、最高にわがままな遊びです。
本日は、日本各地の工房から届いた、6つの個性を紹介します。
EIMEI / SILVER (C-T515mm) From Hino, Tokyo
Frame Set ¥118,800(TAX IN)
東京都日野市の名門「船久保製作所」が手掛けた “EIMEI”。
高精度なフレームワークと美しいラグ処理で、多くの競輪選手やピストライダーを魅了してきた希少なブランドです。
NJSでは珍しい、前下がりの「パシュート形状」。
全身の筋力を効率よく推進力へと変えるその設計は、まさに「攻めの走り」を象徴するシルエットです。
その攻撃的な加速感とは裏腹に、一切の妥協を排したロウ付けの美しさは、引退後もなお語り継がれる職人の矜持そのもの。
ギラついた派手さではなく、静かに主張するシルバー。
時代に左右されない佇まいの中に鋭い個性を秘めたこの一台は、これからピストを始める方の相棒としても、長く、深く愛せるはずです。



NAMBEI / WHITE (C-T520mm) From Fukuoka City, Fukuoka
Frame Set ¥114,400(TAX IN)
1987年、世界選手権。日本人初の金メダルという伝説を支えた、福岡の至宝「南米商会」。
その歴史的快挙を成し遂げた本田晴美氏の異名は、爆発的な加速を象徴する「ターボ・ハルミ」でした。
混じりけのないパールホワイトに、鮮やかなイエロー。
その清廉な佇まいの裏には、世界を驚かせた圧倒的な「直線の伸び」が今もなお宿っています。
信号待ちからのストレートを独走へと変える、世界一のジオメトリをその手に。



Yamamoto / BLUE (C-T530mm) From Sendai, Miyagi
Frame Set ¥136,400(TAX IN)
東北唯一のNJS認定工房、仙台の山本製作所。二代目・山本弦太氏は東北大学との共同研究により性能を科学的に解析。
伝統の勘に「工学的なアプローチ」を融合させ、次世代のスチールフレームを切り拓く気鋭のビルダーです。
まず目を奪われるのは、非常に発色の良い、力強いブルー。
フォーク肩やシートキャップの刻印に施された白の墨入れが、精密なディティールをより鮮明に浮き上がらせます。
進化し続けるNJSの「現在地」を、ぜひ体感してください。



Gan Well Pro / GREEN (535mm) From Kyoto City, Kyoto
¥154,000(TAX IN)
創業100年を超える京都の老舗「岩井商会」のプライド。
カーボン機材をも手掛ける高度な設計思想を、熟練の職人が鉄に落とし込んだ「教科書のような完成度」を誇ります。
深いブリティッシュグリーンに、気品漂うラメの輝き。
京都の工房らしい洗練された佇まいと、長時間のライドでも脚を残す絶妙な「しなやかさ」。
100年の歴史が裏付ける絶対的な安心感を、日常の相棒に。



Nagasawa / RED (545mm) From Kashiwara, Osaka
¥157,300(TAX IN)
世界を震撼させた伝説のビルダー、長澤義明氏。
世界選手権10連覇(V10)を成し遂げた中野浩一氏の足元を支え続けたそのフレームは、今なお「世界一」の代名詞として君臨しています。
イタリアの名門「デ・ローザ」での修行を経て、日本にイタリアンビルドの真髄を持ち込んだ先駆者。
その精緻を極めたラグの美しさと剛性は、まさに芸術品と呼ぶに相応しい。
圧倒的な風格を放つ「ナガサワ・レッド」。
この一台を手にすることは、競輪界の歴史そのものを所有することを意味します。



giro / YELLOW (550mm) From Kurume, Fukuoka
¥122,100(TAX IN)
九州・久留米の聖地に工房を構える「メカニコ・ジロ」。
世界選手権10連覇・中野浩一氏の機材を支えた『ナガサワ』での修行、そして本場イタリアでの研鑽を経て、日本人初の五輪専任メカニックとして歴史に名を刻んだビルダー・岩井正二郎氏が手掛ける名門です。
かつて最高ランクS級S班で活躍した坂本亮馬選手が「変えてからスピードが変わった」と全幅の信頼を寄せた、圧倒的な実戦性能を秘めています。
ナガサワ譲りの緻密なラグワークと、イタリア仕込みの「しなり」の制御。
九州の熱い競輪文化と世界の技術が融合した一台。
【Size Guide】
お客様の体型に合わせ、最適な一台を。
- 165cm〜173cm前後の方へ
- EIMEI (515mm) / NAMBEI (520mm)
- 170cm〜180cm前後の方へ
- Nagasawa (520mm) / Yamamoto (530mm)
- 175cm〜185cm前後の方へ
- Gan Well Pro (535mm) / Nagasawa (545mm) / giro (550mm)
「なぜ今、吉祥寺にこの6本を並べたのか」
今の時代、もっと軽くて、もっと便利な自転車はいくらでもあります。
1インチの細い鉄パイプを継ぎ合わせたNJSフレームは、最新のスペック競争からは遠く離れた場所にいるかもしれません。
それでも僕らが今回、この6本をキュレーションしたのは、これほどまでに「自分ならどう乗るか」を問いかけてくるフレームは他にないと思ったからです。
「どこどこのブランドが良いらしい」とか「みんなが選んでいるから」という誰かの基準ではなく、自分がそのビルダーの背景に、あるいはその土地の空気に、はたまたその色の鮮やかさに、どうしようもなく惹かれてしまった。
そんな、理屈じゃない「自分の直感」で選ぶことこそが、ピストバイクを面白くする最大のスパイスだと信じているからです。

スペックを、日常の「景色」へ。
かつてプロの走りを支えた最高峰の精度を、あえてストリートでラフに使い倒す。
バネのようなしなりを活かしたスタートダッシュ。
粘りのある路面追従性能が生み出す心地よい巡行性能。
大量生産のフレームでは決して味わえない、この鉄の塊が「生きている」ような確かな手応え。
パシュートの鋭さに惹かれるのか、世界を制した赤のオーラに圧倒されるのか。
正解はありません。
あなたが「こいつが一番かっこいい」と思えたなら、それが唯一無二の正解です。
「一生モノ」の入り口に。
NJSは、決してマニアだけの難しい遊びではありません。
むしろ、壊れないことを前提に作られた強靭なフレームは、これからピストを始める方の「最初の一台」としても、これ以上ないほど頼もしい相棒になります。
もし、少しでも「これかも」と胸が高鳴ったなら、ぜひ吉祥寺の店頭へ遊びに来てください。
写真では伝えきれない、ラグの削り込みの繊細さや、塗装の奥にある職人の矜持。
それらを直接肌で感じて、納得して、興奮しながら選んでほしい。
あなたの好奇心が、この伝説の機材に再び火を灯す瞬間を、僕らも楽しみに待っています。
【SHOP INFO & ACTION】
■ 展示・販売について
紹介した6本のフレームは、すべてBROTURES吉祥寺店にて実車をご覧いただけます。 すべてが一点物のため、運命の出会いはお早めに。
■ 遠方の方・最新情報はこちら
各フレームのコンディションや、組み上がりの様子は、吉祥寺店のInstagramにて随時配信(更新)していきます。
フォローの上、最新の投稿をチェックしてください。
[→ BROTURES吉祥寺 公式Instagramはこちら]
■ お問い合わせ・ご相談 「自分の身長ならどれがいい?」「今のパーツを載せ替えたい」など、具体的なご相談はLINEやInstagramからお気軽にどうぞ。
同じ熱量を持つスタッフが、あなたの相棒選びをサポートします。
吉祥寺で、お待ちしております。
BROTURES KICHIJOJI
Miya


