『ブレーキ』に無頓着な貴方へ

どうも、原宿店の小野です!
突然ですが質問です。
『ピストバイクに乗り始めて、最初にカスタムしたパーツはどこですか?』
ハンドル、クランク、ペダル、ホイール。
シンプルで無駄のない外観、フレームとホイールだけで成り立っているような美しさ。だからこそ、あえて “何をカスタムするか” にこだわるのがピストバイクの面白さでもあります。
その中でも「ブレーキ」は、とかく軽視されがち。
「見た目がダサくなる」、「カスタムしてもそんなに乗り心地変わらんでしょ」——そんな声をよく耳にします。
ですが僕はむしろ、どんなブレーキを選ぶか、どう取り付けるかにこそライダーの美学が出ると思っています。乗り心地もめちゃくちゃ変わるしね。
ということで本日のブログでは、ピストバイクにおける "ブレーキカスタム” について自分なりに綴ってみようと思います。
■ピストバイクは "止まる" ことから始まる
ピストバイクといえば、「ブレーキなしでしょ?」「後ろ足で止めるんでしょ?」なんて声を頻繁に聞きますよね。
確かに元々のピストバイク(トラックバイク)は競技用に設計されており、ブレーキは付いていません。というか付けることができません。
でも、ストリートで走るピストバイクは話が別。
日本では道路交通法で前後ブレーキが義務付けられているのはもちろん、安全に走るためには "止まる" ことにちゃんと向き合う必要があります。
■ブレーキは単なる "安全装置" ではない
ブレーキって「安全のために仕方なく付けるもの」と思っていませんか?
それ、めちゃくちゃもったいない考え方です。
実は、ブレーキこそがピストバイクの乗り味を決める大事な要素のひとつなんです。
・効きの感触
・レバーの引きの軽さ
・ブレーキの反応速度
・デザインとの一体感
こういった細かい部分にこだわることで、
自分の愛車が「止まることが楽しいピストバイク」に昇華していきます。
■ブレーキにこだわると "走り" も変わる
「走るためのピストバイクなのに、止まることにこだわるの?」
そう思う人もいるかもしれません。でも実は逆なんです。
安心して止まれるからこそ、思い切って走れる。
それがストリートでピストに乗るうえで、めちゃくちゃ大事な感覚なんです。
例えば、信号が多い都心部ではブレーキングの質がそのまま快適さに直結します。
雑なブレーキだとストレスが溜まるし、スムーズな減速ができるとリズムよく流れるように走れる。
これがピストバイクの面白さでもあるんですよね。
■こだわるポイントはココ!
ピストバイクに乗っていると「ルックス」にこだわりがちになりますが、ブレーキは "性能と美しさ" の両立が可能なパーツです。
一概にブレーキといっても、その組み合わせ方は無数に存在します。
そんな数多い選択肢のなか、ブレーキシステムの選定時に意識すべきポイントをご紹介。
1.キャリパーブレーキの選定
信頼性のあるメーカー (Shimano, PAUL, SRAM, DIA-COMPE etc...) を選ぶのは大前提。
特にリアは操作性重視・フロントは制動力重視で選んでみる。
フレームに接触するパーツでもあるので、シルエットに合わせて選ぶのも◎
2.レバーのフィーリング
レバーの形状や引き具合って意外と大事。
手にしっくりくるか形かどうかで、疲労感に大きく関わってきます。
それからフレームやコンポーネントと色や質感を合わせると、全体的に統一感も出ますよね。
3. ケーブルルーティン
見た目の美しさと引きの軽さを両立するため、ブレーキケーブルは純正品からのアップデートを推奨。
ブレーキの配線ってどうしても煙たがられがちなパーツではあるけれど、カスタムすることで主役になることだってできます。
■BROTURES HARAJUKU には "選りすぐり" のブレーキパーツが揃ってる
当店ではお客様ひとりひとりのニーズに合わせて、選りすぐりのブレーキパーツをセレクトしています。
その中でも私、セールススタッフ小野イチ押しのアイテムを一部ご紹介。PAUL LOVE LEVER
正しく"機能美"の象徴、ブレーキレバーの最高到達点。
カリフォルニア生まれのコンポーネントブランド "PAUL" は、強度・軽さ・質感すべてにおいて高品質。特に一握りで違いがわかるほどのブレーキの質感は、BROTURESでもこれまで数多くのファンを作ってきました。
LOVE LEVER はライザーバー対応、CROSS LEVER はドロップバー対応ですので、是非ブレーキレバーカスタムの第一候補にいかがでしょうか?
SIM WORKS by NISSEN Stainless Outer Cable for Brake
ルックスと制動力をグッと上げるブレーキケーブル。
シムワークスと日泉の共同開発の本製品は、一般的に鉄製で生産されているアウターケーブルのコイル線をステンレス製に変え、サビに強く対断裂に優れている点が特徴。
カラーラインナップも豊富で、フレームとのコントラストで差し色アイテムとしても活躍してくれること間違いなしの逸品です。
■ さいごに
ピストバイクって、無駄を削ぎ落とした "シンプルの極み” みたいな存在。
だからこそ、一つ一つのパーツに意味を持たせることが大切なんです。
ブレーキはその代表格。
「止まること」を真剣に考えれば考えるほど、結果的に「走ること」がもっと楽しくなる。
もし貴方がピストバイクのブレーキに無頓着だったなら、次のカスタムはぜひ "ブレーキ” をお薦めいたします。きっと世界が変わるはず。
それでは、良いピストライフを!

BROTURES HARAJUKU
Ono Tatsuki