クロモリピスト、どう選ぶ? FEATHER・CHAMP・ANGELINOを比べてみる。
一年が経つのは全くもってあっという間ですね。
今年もいよいよ来週末に開催が迫っております「吉祥寺秋まつり」。
地域の方の御厚意で、昨年は私(ミヤ)が神輿を担がせていただきました。
神輿重すぎて目がバキバキですね。
ちなみに今年は4月に左足の靭帯が断裂したので、ミヤは神輿は担げません!
当日ご来店いただいた方のどなたかに神輿を担いでいただく可能性がございますので、
サンダルの持参を絶対にお忘れなく...!
さて本日は...
初めてピストバイクを探していると、一度は目にすることになるのがクロモリフレームの車体。

クロモリは、古くから自転車のフレームに使われてきたスチール系の素材です。
丈夫で長く付き合いやすく、一般的には路面からの振動をやわらかく感じやすい「しなやかな乗り味」も特徴のひとつ。
比較的手に取りやすい価格の完成車も多く、細身でシンプルな見た目から、初めて見る人にもなんとなく「ピストっぽい」と感じやすいスタイルではないでしょうか。
ところが、いざ車体を選ぼうとすると難しい。
写真や商品ページだけを見比べていると、「結局、何が違うんだろう?」と疑問に思う方も多いと思います。
今回はBROTURES吉祥寺店でも実際に比較されることの多い、人気のクロモリピスト3台を見比べます。
価格やパーツ構成はもちろん、フレームの形やホイールの位置、ペダルの高さといった設計にもそれぞれ違いがあり、それが乗ったときの反応や操作感にも表れます。
同じクロモリでも、乗り味はどう違うのか。3台を順番に見ていきましょう。
FUJI FEATHER|クラシックとモダン、その中間から始める。

FUJI FEATHER Complete Bike ¥92,400-
まずは、長年ラインナップされ、手に取りやすい価格から、「ピストバイクの入り口」として親しまれてきたFUJI FEATHERから。
1インチの細身なフレームにスレッドステムという昔ながらの輪郭を持ちながら、完成車はブラックパーツを基調としています。
クラシックな造形に現代的な印象がほどよく加わり、普段の服装や街中にも自然に馴染みやすい。この「取り入れやすさ」が、FEATHERの魅力です。
乗ったときの違いはどこから生まれるのか。

FUJI FEATHER カスタムサンプル(カスタム詳細はこちら。)
チェーンステーは405mm、BBドロップは58mm。
Mサイズのヘッドアングルは73.5°、フォークオフセット45mmで、トレイルは約53mm。
今回比較する3台の中でリアセンターが最も長く、BB位置も最も低い設計です。
後輪が身体からやや離れ、重心も低くなることで、体重移動に対する車体の反応はゆるやかで、安定した挙動につながります。
フロントも約53mmのトレイルを確保しており、ステアリングの動きも掴みやすくなっています。
こうした前後のバランスによって、初めて固定ギアへ乗る人でも、ピストバイクならではの操作感を少しずつ掴んでいきやすい一台に仕上がっています。
HOW I ROLL CHAMP|見た目はクラシック。でも、走りはもう少し機敏。

HOW I ROLL CHAMP Complete Bike ¥101,200-
同じ細身のクロモリでも、CHAMPはFEATHERとは少し違います。
1インチの細身なフレームにスレッドステム。そして完成車にはシルバーパーツを多く採用。3台の中では、もっともトラディショナルな佇まいが特徴です。
そのままクラシックな方向へカスタムを突き詰めて、趣ある一台に仕上げるのもロマンです。

HOW I ROLL CHAMP カスタムサンプル(スタム詳細はこちら。)
逆に、現代的なパーツを組み合わせて、新旧のギャップを楽しむのも面白いでしょう。

HOW I ROLL CHAMP カスタムサンプル(スタム詳細はこちら。)
一方、見た目だけでFEATHERと同じような車体だと思うと、実は少し違います。
CHAMPのヘッドアングルは74°、チェーンステー395mm、BBドロップ55mm。
フォークオフセットはメーカー非公表ですが、実測値は約42mm前後。トレイルは約53mmです。
トレイル量はFEATHERとほぼ同等ですが、違いが表れるのは車体の後方部分。
FEATHERより後輪が身体に近く、BB位置もわずかに高いことで、体重移動に対する車体の反応がより軽快になります。
つまり、見た目はFEATHER以上にクラシックでありながら、乗り味はもう少し機敏。
フロントにはFEATHERに近い安定感を持たせながら、コンパクトなリア側によって車体を動かす楽しさを加えている。ここがCHAMPの面白いところです。
細身のクロモリらしい佇まいを楽しみながら、ピストらしい軽快な操作感も味わいたい。
CHAMPは、そんな人に特におすすめの一台です。
LEADER ANGELINO|街を遊ぶ、現代のクロモリ。

LEADER ANGELINO Complete Bike 2026
そしてANGELINO。
FEATHER、CHAMPと並べると、まずフレームの見た目から大きく異なります。
細身の1インチ丸パイプではなく、大径のオリジナルモールドパイプ。
ステムもスレッドではなくアヘッド規格。そしてタイヤクリアランスは最大35C。

クラシックというよりも「タフで無骨。」
そんな表現がしっくりくる大胆なディティールが特徴です。

LEADER ANGELINO カスタムサンプルカスタム詳細はこちら。
その特徴は、ジオメトリーにもはっきり表れています。
ヘッドアングル74.5°、チェーンステー379mm、BBドロップ50mm。フォークオフセットはLEADER独自設定の28mmで、トレイルは約64mm。
FEATHERと比較すると、チェーンステーは26mm短く、BB位置も8mm高い。
今回の3台で最もタイトなリア三角と高いBB、そして約64mmと最も長いトレイルが組み合わされています。

短いリア三角と高いBBによって、わずかな重心移動にも車体が反応しやすく、ストップ&ゴーやスキッドといった動きにも軽快に対応。
一方、フロントは長めのトレイルによって、ハンドル操作だけに頼らず、身体全体を使って車体をコントロールしやすい特性に仕上げています。
この独自の感覚こそ、ANGELINOが掲げる"走りを遊びに変える"設計の真骨頂です。

カスタム詳細はこちら。
BROTURESオリジナルのカーボンホイールに。
着替えを乗せるフロントラックは夏場に大活躍。

舗装路はもちろん、砂利道や草むらでもコントロールを失わない全地形対応の万能さが◎
同じクロモリでも、楽しみ方はそれぞれ。
CHAMPは、よりトラディショナルな佇まいと、軽快な操作感を味わえる一台。
ANGELINOは、身体で操るピストらしい走りから、その先のカスタムまで付き合える一台。
BROTURES KICHIJOJI
Miya
