タイヤの流行りやあれやこれ。

最近よく耳にする「タイヤは太い方が速い」説。 イメージ的には細い方が速そうですよね。でも実際のとこ、どうなの? この噂についてちょっと考えてみました。 まず、これについて考える前に前提として、「速いタイヤ」の定義を簡単にしてみます。 "速い"すなわち"よく転がる"、要するに転がり抵抗がより少ないタイヤが良いんだ!とザックリ決めてます。 タイヤは空気を入れただけだとまん丸ですが、そこに人が乗って走るんですから多少の変形があります。 実は転がるタイヤに発生する抵抗の約90%が「タイヤの変形」によるものだと言われているんです。 細いタイヤと太いタイヤで同じ空気圧だとこんな感じで変形具合が異なります。
絵と字が下手でわかりづらいですが、23cと25cでは太い方の25cのが変形が小さいですね。(左にゲージみたいの書き忘れた) なんで変形が小さい方がよく転がるのかってお話はすごくめんどくさいので自分でググってみてください。たぶん眠くなるよ。 そして面白いのが、Continentalは、23c/120psi、25c/90psi、28c/80psi、それぞれの場合での転がり抵抗は同一というデータを出しています。 もちろん気圧が低い方が地面の凹凸に対して、より柔軟に変形してくれます。 これによってロングライドの際の疲労の大きなの原因の一つでもある、振動による疲労が改善されるわけですな。 これに伴って、タイヤのグリップも同時に向上します。 ベロドロームやバンクなど、綺麗に舗装された路面を走る場合を除いて、空気圧は若干低めに設定した方がメリットは多いんです。 とりあえず太い方がよく転がってくれるのはわかった。 じゃあ、できるだけ太いタイヤに交換すれば良いのか。と言われると、そうシンプルな話ではないんです。 例えばタイヤが太くなる分、空気抵抗は増えます。 特にホイールのリム自体の幅が狭いと、タイヤが外に膨らんでロスを作ってしまう。 だから最近はどのメーカーもこぞってワイドリムをメインに据えているわけなんですね。 さらに、太いタイヤはそれだけ重い。 ホイールの外周重量が増えれば、加速が鈍くなります。でもその分スピードに乗っちゃえばブンブン回ってくれるんですけどね。 これまでのお話は基本的にはロードバイクが前提になっています。しかも諸説ある中のほんの一部をかなり噛み砕いたもの。 ピストならではのクイックなレスポンスが感じられなくなっちゃうかも知れないし、果たしてピストにどれだけ恩恵があるか未知数だけど、試してみる価値はありそうです。 スキッドをするならリアタイヤの気圧はちょっと高めにするとか、自分なりのこだわりなんかを見つけても面白いかも知れません。 そう言う僕も、実は先日28cのタイヤに交換しちゃってたり。いつもより10psiくらい気圧下げてみちゃったり。 失敗かも知れないし、すんごい良いかも知れない。物は試しです。 タイヤ自体の性能とかオススメについては、以前のブログを参考にしてみてくださいね。 <<タイヤを真剣に考えるなら。>> toshi
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