The catcher in the workshop
こんにちは。JUNKIです。
毎度、つまらん事を恥ずかしながら書かして頂いております
"The catcher in the workshop"
いつもはメカ目線からおすすめパーツ(主にタイヤ)なんかをご紹介している訳ですが、ちょっと趣向を変えてみまして今回は人物にスポットを当ててみたいと思います。今回は更につまらないかも。。
箸休めのつもりで読んで頂けると幸いです。
いきなり話が逸れますが、、
僕は高校生の時に先輩に見せてもらったMASHの映像に一発食らわされてピストに乗り始めました。
当時はEmiやMassan達が僕の中ではアイドルでした。今でもそうですが。
中でもAndyとJonathanが僕はお気に入りでしたね。MASH見た事ある方なら僕が彼らの真似してる事がバレてしまうでしょうね。そのくらい憧れてました。
それで月日が流れて、僕はこうしてピスト屋さんになってるし、ピストがあったから東京でも友達ができたりしてるしで、彼らは僕の人生にめっちゃお節介したんだなって最近思ってます。笑
そんなこんなピストにハマりまして、もっと知りたいなと思いって色々と調べてみたりしてたら、ピスト本来の用途であるトラックレースにも自然と興味が湧いてくる訳です。
日本では競輪でお馴染みですが、トラックレースには二人で行うスプリントやパシュート、チームで行うマディソン、ポイントレース等他にも様々な種目があります。
その中で皆さんは"アワーレコード"という記録をご存知でしょうか?
アワーレコードというのは、一人の人間が一時間でどれだけの距離を走れるかを争う競技です。要は恐ろしく単純な方法で時速を計るっちう種目なのです。
ただ、これに挑戦するにはトップレベルの競技者でも困難を伴い、挑戦すること自体が名誉とされ、記録を更新した者は自転車競技の歴史に名を残すほど讃えられている由緒ある記録なのです。
単純な競技であるが故に究極の選手とマシンしか歴史に名を刻む事は出来ません。過去の記録保持者には、70年代の伝説的な名選手エディ・メルクスやフランチェスコ・モゼール、クリス・ボードマン等がいますが、彼らは超一流の選手であり、彼らのマシンも究極のものであります。そして見ていて心躍るほど個性的なのです。
メルクスが記録を作ったマシンはチタンパーツを多用し、重量は僅か5.5kgだったといいます。因にメルクスは駅名にもなっています。恐るべしです。
モゼールのファニーバイクやボードマンのモノコックフレームなど今見ても斬新ですよね。
彼らが活躍した90年代以前には細かなレギュレーションは存在しなかったため、当時の自転車科学の粋を集めたエアロダイナミクスに特化した個性的なマシンが開発されました。
自転車の進化とアワーレコードは切っても切れない関係だったのです。物好きな僕としてはこの頃の自転車の進化というの大変興味深いものがあります。
そんな時代、一人の奇才が現れます。"Flying Scotsman"と呼ばれた男。
グレアム・オブリー
写真でも分かる様に彼はもの凄く個性的な選手です。彼の凄さは、科学戦争真っ只中、最新機材、風洞実験などを購う資金のないセミアマチュアの自転車選手であるにも関わらず、革新的な発想とそれを具現化させる努力をもって、アワーレコードの更新記録を樹立したという所にあります。かっこよくないですか?
そんな彼の生き方が僕にはグッときたんですね。
因に映画にもなってます。
興味があったら見てみてください。
次回はそんなオブリーの半生と彼の類い稀なユニークなマシン"オールドフェイスフル"について熱くご紹介したいと思います。笑
ではまた。
JUNKI