ルネメカブログ vo.0

皆さんこんにちは。ルネです!
最近は、春のように暖かくなったり、雪が降り2月のような寒さに戻ったりと不安定な季節が続いていますが、皆さんお元気でしょうか。
先日友達と下北沢から二子玉川までの、休日のんびりライドをしてきました!
日頃、夜に友達とチャリに乗ることが多いですが、お昼から集合して久々にのんびりとした1日を過ごす事が出来ました🚲

二子玉川到着後、野球をしたり川沿いで水切りをしたり、、
22歳の私ですが友達6人とほのぼのとした時間を過ごしました。
なんだか、小学生の時に戻ったような懐かしいひとときでした☕️
都内から30分程で二子玉川まで到着します🚲是非皆さんもこの素敵な時間を是非友達と実感してみて下さい😏
と、少し長々とプライベートのお話をしてしまいましたが、そろそろ本題へ入ります。
前回に引き続き、ルネメカブログのお時間です👩🔧
ルネメカブログでは、BROTURES HARAJUKUで日々組み上げているピストバイクの作業内容などがどんな風に行われているのか、どんな事の為に必要なのかを、メカニックスタッフのルネが紹介していくブログになります。
BROTURES HARAJUKUでメカニックとして働き始めて早2年となった私が、最近実感する事があります。
それは、自転車を自分で組めるようになってから自転車のパーツに対しの見え方や考え方が180度変わるという事です。
ハンドルやサドルの角度を少し変えてあげるだけで、乗車時の体の重心が変わります。とは言っても、むやみやたらにハンドルの角度を変えてしまうと、逆に手首への負担がかかってしまう事があります。なので、何事も基準(ベース)を知る事が大事です。基準を知ってから自分に合うハンドル、パーツの角度を変えてみましょう!
という事で今回からのルネメカブログでは、1から『LEADER 735TR』の組み付け手順を実際に車体の組み付けを行いながら、解説していこうと思います!
車体を組み付けにるにあたって、細かなポイントや注意点などもしっかりとお伝えします!
1回のブログ内容で解説するにはとても長くなってしまうので、少しずつ回を分けて解説していこうと思います。
この組み付け解説ブログを全編を読み終わる頃には、ブログを読んでいるあなたも自転車を組めるようになってるはずです👩🔧✨
早速、ルネメカブログ〜735TR編〜のvo.0のテーマを発表致します。
『組み付け前の準備〜グリスと工具のお話〜』

です。このテーマをみて、「早く組み付けの解説が知りたい!」と思ったそこのあなた。焦らないでください。組み付けに大事な準備としてグリスと工具は必ず必要なものになります。今回は『組み付け前の準備〜グリスと工具のお話〜』組み付ける前の準備段階として解説していこうと思います。
早速本題へ、グリスのお話。
車体を組み付けていく中でグリスは必要不可欠になってきます。グリスとは、上の写真の右に写っている水飴のようなもの。
グリスとしての大きな役割としては大きく分けて2つあります。
1、固着防止効果
グリスは粘度が高いジェル状でパーツの接合部の隙間を埋めてくれる為、主にネジなどの接合部(ネジ山)に塗ることで、取り付け部分の隙間から侵入した水分による酸化でネジ同士が固着するのを防ぐことができます。
グリスを塗る部分としては、自転車のパーツ(フレームのBBシェル/ヘッドチューブのベアリング接地部、BB、クランクボルト、ステムボルト、シートポストクランプボルト、ペダルシャフト)などのボルトがあるパーツ全般です。
雨の日に自転車に乗ったり、家で駐輪している時どうしても濡れてしまう事があるはず。また、地面の砂などの上走るため、パーツの隙間には砂や泥も入ってくる時に、グリスを塗っている事によって水、砂、泥の侵入も防ぐ事が可能です。
自転車のパーツは金属製がほとんどなので、水分や泥がパーツを酸化させて、結果としてネジが錆びて固着してしまうわけです。
シートポストやBBなど固着してしまうと、特殊な工具を使っても取り外しが出来ない事があります。なので、まずは「固着させない」ことが大事です。

2、潤滑効果
潤滑という言葉は、文字通り「湿っていて、なめらかなこと。スムーズに進む」という事です。従って、自転車のパーツ(ヘッドパーツ、BB、ハブ)など、ベアリングがある部分に使用します。これらのパーツは予めグリスアップがされていますが、予め塗っていたグリスをペーパなどで古いグリスを落としてグリスアップをすると、動きが滑らかになり、抵抗や異音が減ります。
ここで少しおまけの話になりますが、ルネ的グリスNO.1を紹介致します!
「PHILWOOD WATERPROOF GREASE 」

一生涯安心して使うことの出来る高品質パーツで名を轟かせている"PHIL WOOD/フィルウッド"のグリスになります。耐久性に優れたハブでおなじみのフィルウッドが、ベアリングにも注油しているオリジナルのグリスは、耐水性にも優れ、長期間の使用においてもグリスが抜けにくく、その配合は設立当社から今までずっと変わらないとの事です。
粘度は少なく、初心者の方のセルフメンテナンスでも使いやすく、ベアリングにはもちろんバイクの組み付けなど全般の作業に使用できる万能グリス。
ルネ的グリスランキングでは、指感触、扱いやすさ、匂い、スペックを含め、この「PHILWOOD WATERPROOF GREASE 」が堂々の第一位です。
BROTURESのオンラインサイトにも、ひとまわり小さいサイズのものの購入も可能になっておりますので、是非初めてのマイグリスとしてもおすすめです。↓
PHILWOOD WATERPROOF GREASE 85g/3oz

このように、グリスは「固着防止効果」と「潤滑効果」を大きい役割を務めています。パーツ一つ一つの固着を防ぎ、更にベアリング部分にグリスを塗ってあげる事で水、砂、泥の侵入も防ぎ、動きが滑らかにし、抵抗や異音を減らしてくれます。
その為、車体を組み付けるにあたってグリスは必要不可欠なものになっています。
次は、工具の話。
まず、組み付けに必要な工具を紹介致します。

STANDUCT 9 HEX KEY WRENCH SET
STANDUCT WHEEL WRENCH
まず必ず組み付けに必要な工具としてはこの二つが挙げられます。
一つ目は、写真左←に写っている六角レンチ(STANDUCT 9 HEX KEY WRENCH SET)と呼ばれるものです。六角レンチは、自転車のパーツ(ハンドル周り、クランク周り、サドル周り、ブレーキ)の取り付け、調整の際に使用する工具になります。
六角レンチの主な用途としては、
・ボルトを締め付ける
・ボルトを緩める
という、二つの工程を行います。

六角レンチは六角穴(ボルト穴)の奥まで完全に挿入し、押しつけながら回してください。完全に六角穴にレンチが入っていない状態で負荷を加えるとレンチが外れ、六角穴の破損(ボルト穴がなめる)や思わぬ怪我(しっかりとパーツが固定されていなくてハンドルがずれるなど)につながります。
また、強い力でレンチの大きな力をかけすぎると、ボルトだけでなくレンチも壊れることがあります。レンチを上や下に傾くように動かしたり、軸を倒しながら回したりすると六角の先端が破損してしまいます。なので、六角棒レンチでネジやボルトを締め付ける際の目安としては、レンチが2センチほどたわむ程度までで十分です。締め付けをする時は、それ以上強いトルクをかけても効果が出ません。
二つ目は、写真右→に写っている15ミリのレンチ(STANDUCT WHEEL WRENCH)と呼ばれるものです。15ミリのレンチは、ホイールの調整に使用します。
六角レンチと同様、15ミリのレンチの主な用途としては、
・(ホイールのハブ)ナットを締め付ける
・(ホイールのハブ)ナットを緩める
という、二つの工程を行います。

15ミリのレンチは、ナットの上からはめて使いますが、斜めになったり、隙間が空いたりしないように、しっかり奥まで差し込む必要があります。しっかりと差し込みを行うことで、レンチとナットの接触面積を出来る限り大きくし、力の伝わり方の効率を上げることができます。 接触面積が不安定な状態でレンチを使用すると、ナットの角部がなめやすくなるので注意しましょう。また、レンチのサイズが合わない大きすぎるもので脱着、取り付けを行なった場合、ボルト・ナットの角が潰れたり、滑って外れやすくなったりするので危険に繋がります。
ザッと組み付けに必要な主な工具はこの2つになります。今回紹介した工具は二つでしたが、六角レンチや15ミリのレンチは皆さんも一回は使った事、見た事があるかもしれませんが、これから組み付けるにあたって初めて見る工具が登場すると思います。そんな時、使い方を一歩間違えると大きな怪我につながってしまう事や、正しい取り付け方法を知らないまま扱う事で、フレームやパーツをダメにしてしまうこともあります。
なので、工具に関しての話だけではないのですが、モノの正しい使い方、手順での作業を心がけ、安全に安心して最高のピストバイクライフが送れると私は考えています。
今回のVO.0はここまでです!
組み付ける下準備は整ったので、次回VO.1からは本格的に車体の組み付けのブログへ移っていきたいと思います!
長い期間で、少しずつ組み付けのルネメカブログを書いていくので、皆さんも一緒に愛車の組み付けに挑戦してみてはいかがでしょうか!
それではまたVO.1でお会いしましょう🧑🔧

ルネ

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