ハマったら最後。沼に落とすほどのPAULの魅力とは。

こんにちは、レンです。
今日は僕の溺愛するコンポーネントメーカー"PAUL COMPONENT"について話していこうと思います。
What's PAUL COMPONENT?
PAUL COMPONENT(ポール・コンポーネント)は、アメリカ・カリフォルニア州チコ(Chico, CA)に拠点を構える高品質バイクコンポーネントメーカー。
特に精密なCNC加工アルミパーツで名高いブランドです。
1989年に誕生したこのブランドは"Make it once. Make it right."(一度で最高のものを作る)という理念を掲げ、これまで数々のパーツを作り出してきました。
6061 アルミニウム(航空機グレード)を使用し、すべてCNC加工と手作業による組み立てで製品を完成させています。

CNCとは、従来の鍛造ではなくアルミブロックからの削り出しをコンピューター制御で行う技術で、わかりやすく言えば"精密すぎる彫刻"的な感じで想像していただきたい。
単なるバイクパーツメーカーではなく、“道具としての美学”を体現するブランドなんです。
価格は正直なところ高価であるものの、その精度、信頼性、美しさから熱烈なファンも多く、カスタムビルドや長年の相棒として選ばれることが多いブランドです。
僕もそんなファンの一人な訳でございます。

店頭に並んでいるPAULのパーツたち。
これらはPAULの製品ラインナップの本のごく一部。
どれもシンプルですがなぜか見惚れてしまう造形で、気づいたら手に取ってもっとしっかり見てしまう。
なぜなら全て、普通のパーツに見えて普通じゃない構造をしているからだと僕は思う。

ブレーキレバーは大体どこのブランドもバネの力でレバーを引き戻す構造を使っているが、このPAULのレバーは接続部にベアリングを入れて開閉の摩擦を無くすことでスムーズなブレーキングを行えるように作られている。

ステムだって少し違和感を感じる部分がある。ハンドルクランプを留める4本のボルトの裏側。
本来どのステムでもあるボルトが通る穴が塞がれている。
計算され尽くされて削り出しているので、穴が開かないんですよね。
正直、気持ち悪いまで言えるレベルで精密に作られているんですよ。
だからこそ10年使ったって15年使ったってバリバリ現役でいてくれる。そんな品質の高さがPAULにはある。

もっとビックリしたのがPAULが作ったVブレーキ。
この仕組みのブレーキを発売したのってSHIMANOより先らしいです。あの日本が誇る世界のSHIMANOですよ。
先見の力を持ったクリエイターたちがパーツを生み出しているんですね。
他のブランドが10年潰れない設計を考えましたって言った時に、「あ、それ同じこと10年前に僕たちがやってるよ」って言えるのがPAULなんです。
こうやってPAULの凄みを知った時に、もうPAULは高くないって思ってしまった。
他より1歩2歩先に進んだパーツを提供してくれているんだから。
カーボンパーツやチタンパーツといった新素材ばかりがチヤホヤされている現代の自転車業界ですが、それだけが全てではありません。
こだわり抜いたアルミパーツが最も最後まで潰れずに使い続けられると僕は思います。
REN

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