Craftsmanship 【WEIS MFG】僕が憧れる理由。

どうも、お久しぶりなBROTURES OSAKAのフジです。

ここ最近の僕はというと、店頭で工具を握ってメカニックをやるっていうよりは、商品開発業務に携わったり、海外のピストシーンと直接やり取りしたりする機会がかなり多くなりまして。
昔みたいにただ「チャリを組む」っていうだけの視点から少し離れた今だからこそ、見える世界とかプロダクトへの感じ方が、以前とはガラッと変わってきたなと感じるわけです。

前まではただ「格好いい」とか「スペックがヤバい」ってだけで物欲がバグってたんですけど、今はそこも変化してきてて。
そのブランドがどんな「こだわり」を持って作っているのか。自分たちには思いつかないような、固定概念に囚われない自由な発想。そして、実際に彼らと海を越えて対話する中で見えてくる、モノづくりへの想い。
そういう「造り手の顔とストーリー」がハッキリと見えるモノに対して、昔とはまた違う、憧れや物欲がフツフツと湧き上がってくるようになってきたんですよね。

で、そんな今の僕が、心の底から「これ、欲しいわぁ!!」って熱くなっているアメリカのブランドがあるわけです。

それが、ニューヨーク・ブルックリン発の【WEIS MFG】


作ってるWeisチームのみんなは年齢も若くて、感覚がストリートスケーターやクリエイターのような感じ。話をしていても結構弾むんですよね。どうでもいい情報で言えば、オーナーのColeは僕と同い年(真ん中)。勝手にめちゃくちゃ親近感湧いてます。笑

それでいて、ブルックリンの自社施設にパイプ成形から溶接、ペイントまでのすべての設備を完備して、自分たちの手だけで完結させている。
今どき、そんな非効率で贅沢なことやってるブランド、そうそうないです。

そんな彼らが本気で作り上げたフラッグシップが、この「Hammer Track」。
もうね、一言で言うなら「一発でWeisってわかる」圧倒的な存在感なわけでございます。


選べる素材にはスチールとチタンの2種があるんですが、今回は僕が最も欲しいチタンをベースにご紹介させてもらいますね。

ベースになっているのは、最高峰にふさわしい航空宇宙グレードのチタン。
それも、そこらで仕入れてきたただのチタンパイプじゃありません。
継ぎ目のない「シームレスな冷間加工」を施し、金属が持つ内部のストレスを極限まで取り除いた「3/2.5チタンチューブ」を採用してるんです。
これによって、驚くほど軽くて、強靭で、踏み込んだら即座に反応してくれるレスポンスの早さが生まれる。

それを彼らは自分たちの工房で、さらに独自の金型を使ってカスタム成形し、彼らが理想とする「最高の乗り味」へと変形させていくわけです。ただの丸パイプじゃない、この潰しの入った形状がたまらんのですよ。
なんならリアのステーは4本とも全ての形状が違う!これもWeisのこだわりと手間暇かけた作品的要素のひとつかと。

彼らが目指したのは、ただ硬いだけのガチガチなフレームじゃないんです。
路面の嫌な振動を綺麗にいなして、コーナーを気持ちよく立ち上がれる絶妙な「縦のしなり(フレックス)」を持たせつつ、スプリントを掛けた時には絶対にヨレない「横の剛性」を完璧に両立させている。
つまり、街中をガシガシかっ飛ばすのはもちろん、そのままトラックレースに持ち込んでもバキバキに戦えちゃう、ガチのレーシングマシンなわけです。

しかも、ジオメトリー(フレーム設計)もめちゃくちゃモダン。
前下がりのパシュートにありがちな「つま先が前輪に当たっちゃう問題(トゥオーバーラップ)」を減らしつつ、高速域でのコントロール性と安定性を限界まで高めてある。
見た目はエグい前下がりなのに、乗ると驚くほど素直で扱いやすい。このギャップにやられます。

で、ここからがさらに変態的なお話(僕にとっては褒め言葉)。
彼らは伝統的な手作業の溶接技術だけでなく、最新のデジタル技術もこれでもかってくらい融合させてるんです。
その象徴とも言えるのが、この「3Dプリントで作られたドロップアウト(エンドパーツ)」。

これ、ヤバくないですか?
ミニマルで軽量、それでいて万が一のクラッシュにも耐える圧倒的な強度を誇る。全体のクリーンなデザインを一切崩さないまま、未来を見据えた設計になってろのが本当にニクい。造形美がもはやSFの世界です。

さらに、自社でカット、成形、溶接のすべてを行っているからこそ、乗る人の体格や体重、ライディングスタイルに合わせて、パイプの肉厚やバテッドプロファイルを一台ずつ調整(チューニング)してくれる。
スプリンターからクライマーまで、完全に「あなたのためだけの一本」に仕上げてくれるわけです。これ、贅沢すぎません?

あと、日本のストリート事情に最高にマッチしているのが、「アンダーマウントのリアブレーキオプション」。
日本の公道を走る以上、ブレーキは必須。でも「せっかくの美しいフレームにブレーキ穴を開けたり、ワイヤーを這わせたりしたくない……」っていうのがピスト乗りの本音じゃないですか。
WEISはそこを分かってくれてます。BB(ボトムブラケット)の下側に隠せるようにブレーキを仕込める仕様にもできるので、シングルスピードのロードライクに乗ることも可能。
フレームの美しさを1ミリも損なわないまま、日本の公道でもスタイリッシュに、かつ安全にバキバキに走れる仕様にできちゃうわけです。

そこまでこだわるから、月に多くても数本程度しか生産できない。
世界中からオーダーが入るのに、月に数本ですよ?
大量生産の時代に、逆行もいいところ。
でも、だからこそ一本一本のフレームに宿る「熱量」が違います。
手に入れた時の所有感は他の比じゃない。


さらにペイントの技術もめちゃくちゃ高くて、アノダイズド(陽極酸化処理)によるロゴカスタムだったり、他とは一線を画すグラフィックだったり、「自転車の形をしたアートピース」って言っても過言じゃないレベルなわけでございます。

でね、ここからが僕が彼らを大好きな、もう一つの理由。
このWEISのチーム、めちゃくちゃ日本が好きなんですよ。

実際に来日もしてくれているんですけど、彼らが愛しているのは自転車っていうプロダクトだけじゃないんです。
日本の音楽だったり、ファッションだったり、その根底にあるストリートカルチャーを好きでいてくれてます。
僕らがピストを「ただの移動手段」じゃなくて「ライフスタイルでありカルチャー」として楽しんでいるのと、完全に同じだな。なんて。勝手に思ってます。

と、ここまでがWeisの定番でありフラッグシップのお話。

ここから、さらに皆さんの物欲をバグらせる、とんでもない最新トピックスをご紹介させてください。

なんと今回、ニューヨークだけでなく、僕らが生活するこの「日本の都市でのライド」をも視野に入れてデザインされた、激アツなプロトタイプが大阪店に!

それがこれ、【Weis Tracklocross Prototype】でございます。

ピストバイクの軽快さをベースにしながら、舗装路だけでなく砂利道や未舗装路まで網羅して遊んじゃおうっていう「トラックロクロス」のスタイル。
走れる場所の自由度をグッと広げるこの遊び方に、彼らなりの解釈を落とし込んだ1台なわけですが……何が最高かって、最初から「日本の交通事情やライドスタイル」を100%考慮して、前後ともにブレーキマウントが設けられているところ。

特に、アシンメトリー(左右非対称)のシートステーを跨ぐように配置されたリアのブレーキマウント。このスタイル、めちゃくちゃ特徴的でWeisらしさ全開でいいんですよ。

ジオメトリーも、先ほど紹介したHammerのようなアグレッシブな前下がりではなく、少しリラックスしたものを採用する予定とのこと。
都市部を軽快に走り抜けるデイリーユースから、週末にちょっと路面の荒れたトレイルへ飛び込むようなシチュエーションまで、僕らのワガママを全部受け止めてくれる贅沢なバイクに仕上がっています。
どこかクラシックで渋い雰囲気を醸し出しつつ、なんと「700c x 40mm」までゴリゴリに飲み込んじゃう超ワイドなタイヤクリアランスを確保。

【SPEC】
Frameset:WEIS MANUFACTURING Tracklocross Prototype
Headset:Included
Handle:SIMWORKS Still Cruisin’ Bar
Crank:SUGINO SG75 DD2 Crank (BB Included)
Chainring:SUGINO Zen
Saddle:SELLE ITALIA Flite 1990
Seatpost:SIMWORKS Froggy Seatpost
Brake Lever:PAUL COMPONENT Canti Laver (Pair)
Brake:PAUL COMPONENT Racer Medium Brake
Rim:VELOCITY Quill
Front Hub:PAUL COMPONENT High Flange Front Hub
Rear Hub:PAUL COMPONENT High Flange Rear Hub
Tire:SIMWORKS Volummy Tire 700c

トラックバイクが持つ本来の軽快さをベースにしながら、都市部での実用性や安心感も1ミリも妥協しない。このブレーキ仕様こそが、このバイクのコンセプトを一番雄弁に物語っているポイントだと思うわけです。
ニューヨークのカルチャーから生まれたフレームをベースに、僕ら日本のライドシーンを想定して生まれた、まさに奇跡のようなプロトタイプ。

で、最後に一番大事なことを言いますね。

実はこの車体、現在BROTURES OSAKAの店頭で絶賛展示中です。
期間限定での展示でして、いずれは大阪店から無くなります。
この写真そのままに展示ありますのであるうちに見に来てね。

現段階において、この超貴重なプロトタイプフレームを生で拝むことができるのは、世界中でここ、大阪店だけでございます。

若いチームが、これだけの高クオリティなハンドメイドをブルックリンのストリートから世界へ発信してる。
これ、同じピスト乗りとして、欲しくなりません?なんならこんなブランドはずっとあり続けて欲しいと思ってます。

ぶっちゃけ、お値段は決して安くはないです。むしろ高級品。
でも、その価格に見合うだけの圧倒的な品質、誰も真似できない技術、そして所有欲をこれでもかと満たしてくれるストーリーがこのフレームには詰まってます。


「ハンドメイド」っていう単純な一言だけで、このWeisをお勧めするわけではないし、僕自身がそれだけの理由で欲しいわけでもないです。
「造り手(ヒト)の顔が見えた上で、このモノへの絶対的な納得感」を得られる、数少ないピストバイクだからこそ、自分として一人でも多くの人にこの価値に共感して欲しいと思ってます。
"所有感"とか、"自分だけのモノという特別感"を大切にする人にとっては、間違いなく最高の一台が出来上がってくるはずです。

そんな方に、このWEISは間違いなくドンズバで刺さるはず。
実物の質感は、本当に美しいので、ぜひお店で僕とWEIS談義でもしながら眺めに来てください。

納期は時間かかります。ただ、その待つ時間さえも楽しんで欲しいです。
オーダー、お待ちしております!
一緒にドリームバイク、組みましょう。

では!

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ご来店が可能な方は店頭で、難しい方は公式LINEでも、お気軽にご相談ください。

フジ

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