The catcher in the workshop

こんばんは。JUNKIです。
白楽にはまだ蚊が飛んでいます。エボラとかデングとか今年は大変ですね。さっきも刺されたのでやっつけてやりました。僕は弱きを挫くのは嫌いじゃないのです。
さてさて、本日は僕が使っているサドルを紹介しやす。

でーん。SELLE SMPのFORMAです。
SMPはBROTURESではあんま馴染みのないサドルかも知れませんね。お客さんでつけてる方を見たのは3人くらいしかないですし。
まー仕方ないかもしれませんね。だって見た目気持ち悪いでしょ。笑
僕も始め見た時はキモいなって思いましたもん。鷲鼻の魔女みたいで、あんま好感持ちにくいですよね。
でもずっと見てるとじわじわ来たんです。これイケてんじゃね?って。
それで良い機会だから使ってみようと。そんな安くもないですけど意を決したわけですよ。
そしたら、もうハンパない!めっちゃ痛かった。。笑
店から駅まで数百メートルでこりゃいかんって。僕、SMP舐めてました。。てかポジションってスゴくだいじなんだってお尻が教えてくれました。

ポジション出す上で、まずはこのサドルのコンセプトを理解せねばならん訳です。
特徴的なのは、このもっすごく空いた穴。これの意味は前傾姿勢を取った時の前立腺、尿道、生殖器官、血管への圧迫を効果的に回避する為。
でもこれだけ大胆にえぐってしまうとお尻と接する座面がスゴく少なくなってしまいます。
基本的にお尻と接する面が大きいほど、圧が散るので痛くなりにくい。フィジークなんかはその典型と言って良いでしょう。
その反面、尿道が痛くなってしまいがち。僕はそうでした。特にARIONEは前傾をキツくつけてセットしないと乗れなかったです。
そんな悩みを持ってる方には、SMPとかフィジークだったらVSシリーズとか穴が空いてたり溝が掘ってあったりするやつを一度試して貰いたいですね。
ちょっと話が逸れましたが、SMPはこの穴を採用する事で尿道へのストレスを無くしてくれます。

そしてもう1つの特徴がこれ。座面がもっすごく波打っています。
これにも意味があって、さっき書いた座面を確保する為なのです。座面を湾曲させる事によって前後に広く接地する事が出来ます。
それによって長く乗る事が可能になりますってすんぽー。

つまり、尿道への圧迫感を無くしているにも関わらず、広い座面を持っている魔法のサドルなのです。
ただし、ポジション出しはかなりシビア。数ミリの調整でかなり乗り心地が変わって来るので、何度も調整し直す必要があります。

こんな感じでノーズがかなり上がってる風に据えるのが基本的なセッティング。尿道が痛くなる事はまずありません。
深いポケットがお尻を包み込んでくれる様な感覚が新鮮でした。
最近、やっとポジションが整ったんですけど、これすごいっすよ!全然痛くない。ピストで20キロとか長距離だと思うんですけど、パット無しのシェルのしなりだけで行けました。
硬いのに痛くない。魔法のサドルの異名は伊達じゃない。

何が言いたかったかと言うとオモロいパーツはいっぱいあるねってこと。そのコンセプトを理解して使うととても快適。
SELLE SMPはメーカー曰くこれまでのサドルの概念であった坐骨をパッドに据えて座るという考え方を根底から覆した、立体的かつ曲線的で、大胆な形状を持つ100%イタリアンメイドの老舗サドルメーカーです。
僕のKAGEROがお店にある時は乗っても構わないので、体験したい方はお気軽に遊びいらして下さいね。
ではまた
JUNKI






