ピストバイク「3つの攻略スタイル」から考える車体選び。
ピストバイクに乗り始めるきっかけは、本当に人それぞれ。
個人的には、たまたま入ったスノー・サーフショップで販売されていた完成車をフリーギアで購入し、その後、周りの先輩たちが固定ギアで乗っているのを見て「自分もやってみたい」と真似したのが始まりでした。
日々お店でお客様と話していても、「友達が乗っていて気になった」「会社の先輩から勧められた」「InstagramやYouTubeで写真や動画を見て興味を持った」など、その入口は千差万別です。
ただ、その次に待っているのが、
「じゃあ、自分だったらどれに乗る?」
という、車体選び。
素材、ブランド、完成車かフレーム組みか。価格も10万円前後から数十万円までさまざま。興味はあるのに、選択肢の多さからここで足踏みしてしまうというケースは決して少なくありません。
そんなときBROTURES吉祥寺店では、「最終的に、そのピストでどんなふうに乗りたいか」から一緒に考えます。
言い換えれば、「どこをゴールにして、その一台を育てていくのか」。
そのゴールを大きく3つに分けたものが、僕たちの考える「3つの攻略スタイル」です。
RACE & SPEED|速さを追求し、走りを研ぎ澄ます。
STREET & TRICK|街を遊び場に、操る楽しさを追求する。
COMMUTER & ALL-TERRAIN|行きたい場所を、走れる場所に変える。
前回のブログでは、この3つの攻略スタイルをもとに、目指したい方向へ愛車を育てていく「最初の一歩=ファーストカスタム」をご紹介しました。
今回は、そこからさらに一歩手前に時間を巻き戻します。
では、そのゴールを目指すなら、どんな一台から始めるのか。
3つの攻略スタイルそれぞれと相性のいいフレーム・完成車を見ながら、理想の一台へ向かう「0歩目=車体選び」を考えていきます。
01|RACE & SPEED
速さを追求し、走りを研ぎ澄ます。
ピストバイクのルーツでもある「走ること」そのものを突き詰めていくのが、RACE & SPEED。
より速く、より鋭く、より効率よく。
そのためには、ライダーの力を推進力へ変えるフレームの剛性、加速や取り回しに影響する軽量性、素早く反応するジオメトリーなど、車体そのものが持つ性能も大きく影響します。
DOSNOVENTA TOKYO
スペイン発のピストバイクブランド DOSNOVENTAのフルカーボンフレーム。
紛れもなく、最高峰。
DOSNOVENTA LOS ANGELES
DOSNOVENTAのアルミフレーム。
トップチューブが地面と並行な「ホリゾンタルジオメトリー」で、軽量、頑丈、ハイクラスで快適な3拍子を併せ持つ。
DOSNOVENTA DETROIT
DOSNOVENTAのアルミフレーム。
トップチューブが前下がりの「パシュートジオメトリー」を採用し、よりストイックな攻めの走りを実現。
ENGINE11 CRIT-D
ロサンゼルス発、レーサー自身が手掛けるピストバイクブランド ENGINE11のアルミフレーム。 「YOUR LEGS ARE THE ENGINE」を掲げ、実際のレース経験をもとに走りを追求したレーシングモデル。
NJS(競輪)フレーム
競輪競技で使用するため、NJS規格に基づいて製作されるクロモリフレーム。 勝負の世界で求められる強度と、一瞬の加速を引き出す走りを追求した、正真正銘のレーシングフレーム。
速さを求めるなら、車体選びの時点からその追求は始まっています。
02|STREET & TRICK
街を遊び場に、操る楽しさを追求する。
速さだけではなく、車体を操ることそのものを楽しむ。
スキッド、ウィリー、バニーホップ。できることが増えるほど、これまで何気なく通り過ぎていた坂道や段差、街の景色まで遊び場に変わっていくのがSTREET & TRICKです。
そのため車体には、ライダーの動きに素早く反応する操作性や、トリックやハードなライディングを受け止める強度・耐久性、遊び方の幅を広げるタイヤクリアランスなど、「操る」「遊ぶ」ための土台となる設計が求められます。
A-FRAME Titanium Track
1993年のCannondale Trackに着想を得て、現代的に再構築されたチタントラックフレーム。 大口径チューブとタイトなリア三角による鋭い反応性に、チタンならではの軽量性と耐久性を併せ持つ。
LEADER 735TR
ストリートでの最速を目指して設計された、LEADERのフラッグシップモデル。 独自のジオメトリーと極太のアルミフレームが、素早い反応と安定した走りを両立する。
LEADER 725TR
ストリートのために生まれた、LEADERの原点とも言えるアルミフレーム。 安定感のある乗り味とピストらしいダイレクトな操作感を両立し、乗り手の遊び方に幅広く応える万能モデル。
LEADER 721TR
LEADERのアイデンティティを受け継ぎながら、手に取りやすい価格を実現したエントリーモデル。軽量なアルミフレームと躍動的な操作性、幅広いカスタム性を備え、ストリートを自分らしく遊ぶための一台。
AFFINITY LO PRO
メッセンジャーのために生まれ、AFFINITY創業時からラインナップされ続けるクロモリフレーム。強烈なパシュートジオメトリーと、過酷なストリートにも耐えるタフさ、クイックな操作性を併せ持つ。
DURCUS ONE STYLIN’
初期のトリックピストをベースに、「タフに遊ぶ。街を自由に駆ける」をコンセプトに設計されたクロモリモデル。トリックに耐えるタフなフレームとフォーク、最大40Cのタイヤクリアランスを備え、街を自由に遊び尽くせる一台。
遊べる場所を探す前に、まずは街を遊び場に変えられる一台から。
03|COMMUTER & ALL-TERRAIN
行きたい場所を、走れる場所に変える。
ピストバイクは、毎日の移動そのものを楽しめる乗り物でもあります。
通勤や通学、買い物などの街乗りから、休日には少し遠くまで。最初からその先のゴールが決まっていなくても、まずはピストで気持ちよく移動することから始めればいい。
乗り続けるうちに、「もっと遠くまで」「もっと速く、気持ちよく」「舗装路の先まで」と、次に求めるものが見えてきます。
その先には、大きく二つの広がり方があります。
ひとつは、移動の質をさらに突き詰めていくこと。
距離を伸ばしても快適に走れることや、速さ、反応性、操る楽しさまで求めながら、日常の移動をより高い次元で楽しんでいく。
そしてもうひとつが、走れる地形を広げていくこと。
より太いタイヤへの対応や拡張性を活かし、舗装路だけでなく、その先にあるさまざまな路面まで行動範囲に変えていく。
まずは、ピストで気持ちよく移動するCOMMUTERから。
こから移動の質を突き詰めてもいいし、走れる場所を広げてALL-TERRAINへ進んでもいい。
どこまで行きたいか。どんな道を走りたいか。
その広がりを見据えて、自分のスタート地点となる一台を選ぶ。それがCOMMUTER & ALL-TERRAINです。
DOSNOVENTA BARCELONA
伝統的なラグ接合に、軽さ・剛性・しなやかさを併せ持つ、DOSNOVENTAのクロモリフレーム。 速さも、操る楽しさも、長い距離を走る快適性も備えながら、日常のベースとして付き合える。まさに、コミューターの最高峰。

HOW I ROLL CHAMP
日本の競輪車からインスピレーションを受け、その佇まいを日常へ落とし込んだクロモリのピストバイク。細身でクラシックなスタイルと扱いやすさを備え、毎日の移動からピストを楽しめる一台。
FUJI FEATHER
競輪車へのリスペクトをルーツに、シンプルさを突き詰めたロングセラーのクロモリピスト。 タフで扱いやすく、豊富なカスタム性も備えた、毎日の移動から自分なりの一台を育てていけるモデル。
MARVERICK JEDAN
ストリートからトレイルまで、幅広いフィールドを走るために設計されたクロモリのシングルスピードフレーム。最大40Cのタイヤクリアランスと豊富なダボ穴を備え、走る場所も使い方も自由に広げられる一台。
FUJI VAPAH
街乗りからグラベルまで、オン・オフの境界を越えて走るために設計されたシングルスピードバイク。 最大45Cのタイヤクリアランスと豊富なアイレットを備え、リアハブを交換すれば固定ギアでも楽しめる、ALL-TERRAINへの入口となる一台。
理想の一台は、乗り始めてから形になっていく。
ここまで3つの攻略スタイルに分けて、それぞれが目指す方向に、車体そのものが適性を持ったモデルを紹介してきました。
同じピストバイクでも、目指す方向が変われば、そのスタート地点となる一台も変わります。
だから最初に考えたいのは、
「このピストで何をしたいのか」。
そのゴールを考え、自分に合ったスタート地点を選ぶ。
それが今回紹介した、理想の一台へ向かうための「0歩目=車体選び」です。
そしてもちろん、車体を選んだ時点で理想の一台が完成するわけではありません。
実際に乗り始めれば、「もっと速くしたい」「もっと自由に操りたい」「もっと遠くへ行きたい」と、乗る前には分からなかった欲求が出てきます。
そこで始まるのが、前回のブログで紹介した「最初の一歩=ファーストカスタム」。
いじる。乗る。変化を感じる。そして、また次を考える。
その繰り返しの中で、自分が好きな乗り味やポジション、見た目、遊び方が少しずつ形になっていきます。
何をしたいのか。
そのために、どの一台から始めるのか。
理想の一台への「0歩目」を、BROTURES吉祥寺店で一緒に探してみてください。
BROTURES KICHIJOJI
Miya












