秋に乗りたいやつが来た!!
ちょっと前の話ですが、心身ともにリセットしに北海道に帰って来ました。
今回は愛車も持って行って、久々に札幌の街をクルーズ。
コンパクトな街なんで、ピスト一台あるとどこでも移動できて良いですね。
食べたいもの全て食べ尽くしました。
どうも、ツウフウコワイ。ミヤです。
さて本日は。
【USED】Bomber Pro NJS “Candee Purple” Frame Set (C-T505mm) ¥99,000(TAX IN)
TRから、USEDのボンバープロ フレームセットが届きました。
TRと言えば、ミヤも先日その工房にお邪魔してきたばかり。
貴重な国産NJSフレームが生み出される現場の空気感もブログにまとめてますので、
まだの方はぜひそちらもチェックをお願いします。
今回フレームに使用されているパイプは貴重な国産メーカー「KAISEI」の“8630R”。
以前に紹介した“4130R”と並び、KAISEIのパイプセットの中でも最軽量を誇る強者です。
これから細部も紹介していきますが、そもそもパイプからして既にハイスペックです。
そのことだけ覚えておいてください。
まずはこのCandee Purpleというカラーリングについて。
以前に紹介した同じくTR製のDeep Greenは「ソリッド」と呼ばれる深い色味のカラーをベタ塗りしていたのに対し、今回は下地にシルバーの塗料を吹いた上から、半透明のパープルを吹き付ける2段構えの塗装になってます。
言われてみると、ほんのり奥行きが感じられる独特な発色が絶妙な仕上がりですよね。
続いてブランドの顔であるこの「Bomber Pro」のロゴ。
Deep Greenが現行のデザインで、流れるような筆記体になっているのに対し、こちらは少しぽってりした印象の旧ロゴ仕様。
「現行モノとはロゴが違う」というだけでも、ビンテージマニアの心をくすぐること間違いなし。
また、写真では分かりにくいですが上パイプ(トップチューブ)と下パイプ(ダウンチューブ)の径も、上:28.6、下:31.8と太さがの異なる設計で、これもちょっと面白いです。
TRさんに聞いたところによれば、現在の主流は上:25.4/下:28.6の組み合わせらしく、上下とも太めのこのパターンは少し古い組み合わせというか、とにかくレアです。
言わずもがな太いパイプほど剛性が高いので、よりダイレクトでパワーロスの少ない走りが期待できますね。
フロントフォークは今回、通称「エアロ」と呼ばれる楕円パイプです。
一般的な丸パイプと比べると、楕円の場合ははクロモリ特有の「しなり」を抑えた程よく硬さのある走りが特徴です。
また丸パイプで使われるフォーククラウンとは形状の異なる「なで肩」のアール部分も非常にセクシーで、全体の美観にも大きく影響を与えています。
続いてリアステー。
Deep Greenと比較してみると、接続部(ラグ)から笹場を端折って軽量性を高めた「集合シートラグ」仕様というところまでは同様ですが、やはりパイプの形状が異なります。
Deep Greenはリアステーに丸パイプを使っていますが、
今回のリアステーはフォークに使われているエアロパイプに近い、鋭角な形状が特徴です。
得られる効果もフォーク同様。少し硬めの走行性能です。
そして今回最も特徴的と言えるこのジオメトリーについて。
一般的なピストバイクでは、トップチューブは地面と並行な「ホリゾンタル」が多いですが(LEADER CURE やTYRANT KAGEROは前下がりの「パシュート」です。)こちらは珍しく前に向かって上がっていくタイプのジオメトリーになっています。
これは実は現代のトラックライダーの間でもにわかに流行の兆しを見せているナウイ設計なんですが、我々ストリートライダーにとっても、姿勢や目線がやや上がるこの形状は操作性の向上や立ち上がりの加速性など恩恵が大きいです。
最後に、シートチューブのアングルは今回76.5°ということでかなり強めの設定です。
この点も、立ち上がりの加速力に大きく影響してきそうですね。
以上、今日も今日とて長くなりましたが、最後までお付き合い頂けましたでしょうか。
要点をまとめると、
■使ってるパイプがかなり調子いい
■塗装もめちゃくちゃ調子いい
■一般的なNJSフレームよりも硬くて調子いい(アルミ寄り)
■乗りやすくて調子いい
■スタートダッシュ速くて調子いい
って感じでかなり調子いいです。
気温もだいぶ落ち着いてきたナァと思ったら、早くも金木犀の香りまで漂い始めて、夏の終わりを五感で感じる今日この頃。
本日紹介したボンバープロは、これから紅に染まる山々を思わせる、まさに秋に乗りたいカラーリング。
もちろん一点ものにつき「先着1名様限定」となりますので、気になった方はぜひ問い合わせを。
それでは。
BROTURES KICHIJOJI
Miya