僕は趣味に効率を求めない
世の中が便利になりすぎた反動なのでしょうか。
僕は手間のかかることや効率の悪いことがどうも好きなようです。
スマホでキレイな写真が撮れるのにわざわざマニュアルフォーカスのゴツいフィルムカメラを持ち歩く。
よせばいいのにゴルフでショートのPAR4は刻まないでOB。
極めつけはピストバイクが好き。
そんな僕だからこんな発想をするのだと思います。
誰が乗んねん!と生まれも育ちも東京の僕も自分に突っ込まざるを得ない。
でも街で確かにこんなバイクを乗ってるオジさんを見たことがあるし、日本の自転車文化の正当な文脈にあたる自転車です。
そのオジさんも含めて、それはさながら自転車界のニッポニア・ニッポン。
これは僕が現代の若者に知れ渡らせて保護しなければ。
HOW I ROLL "CHAMP" 公道練習仕様 ¥106,260-
いわゆる競輪選手の公道練習用の自転車のオマージュです。
競輪フレームをそのまんま使ったんじゃ芸がないというか、制限が多くて趣味にしちゃハードすぎる。
僕は効率は求めないけど縛りプレイは好かんのです。
そういえば街乗り設計で競輪っぽいピストがちょうど入荷してるじゃないか。
競輪の美しさと力強さはそのままに、街乗り用にアップデートしたカスタムです。
しっかりブレーキが取り付けられるフレームにパッド多めのサドル、タイヤはクリンチャー。
それでも十分に硬派でマニアックなピストバイクです。もうカッチカチ。
なにも全日本国民に乗って欲しいなんて思いません。
でもこのピストルーツや由来を知ってもらって共感する人が一人でも増えたらいいなと。
キレイだなと眺めて、好きな時に乗って死ぬほどもがいて。
毎日乗る必要はないし、その選択肢があるってことに意味があるだと思うのです。
趣味ってそういうもんでしょ?
Toshi
BROTURES YOKOHAMA
Toshi