「止まる」ためのカスタム。
ピストバイクのカルチャーの文脈をたどるとブレーキ問題と必ずぶつかります。
日本ではブレーキの取り付けが義務付けられていますが、そんな背景もありつつ軽視されがちなパーツでもあります。
実際、走行性能が高くても制動能力が低いとそれなりにストレスに感じます。
街乗りはストップ・アンド・ゴーの繰り返しですからね。
ブレーキもスタイルに合わせて選ぶべきだと思うのです。
今日は特徴がわかりやすい2つのブランドを例にブレーキの役割を簡単にご紹介します。
SHIMANO
SHIMANO 105 BR-R7000 BRAKE SET
コンポーネントの世界シェアNo.1。
誰もがご存知、日本が誇るSHIMANO。
非常に優れた製品を低価格で創出する業界には欠かせない存在です。
そんなSHIMANOの考えるブレーキとは主に「止まる」ためのもの。
先ほども言ったように街乗りはストップ・アンド・ゴーの繰り返し。
高速域から停止までできるだけ負荷をかけずに止まれる制動力が特徴です。
確かにどんなに速いバイクに乗っていても止まるたびに「ギュッ」てレバーを握る必要があるとちょっと億劫になりますよね。
日本のようなコンパクトな地域が多い国では顕著です。
SHIMANOのブレーキとは「楽に」「しっかり止まれる」という考え方に基づいています。
CAMPAGNOLO
SHIMONOに対するはイタリアの洒落乙ブランドのカンパニョーロ。
洗練されたシャープなデザインが非常に所有欲を刺激するブランドです。
実際に僕もいくつかコンポを使っています。
カンパのブレーキングとは「自転車をコントロールする」もの。
SHIMANOとは対象的に、ある一定のところでわざと力が逃げるような構造をしています。
そうすることで高速域の細かなスピード操作をしやすいというメリットが生まれます。
SHIMANOとの性格の違いは日本と違ってヨーロッパではそこまで完全に止ることが必要とされない陸続きが多いことに由来するのだと想像します。
それよりもいかに無駄の少ないブレーキングで駆け抜けられるか、を重視しているのだと思います。
CAMPAGNOLOのブレーキとは「効率よく走り抜ける」ために「スピードを殺しすぎない」ことに重きを置いています。
まとめ
どちらもキャラクターがハッキリしているので甲乙つけ難いですね。
優劣は付けられませんが、自分の走る地域やスタイルによって選んでみてはいかがでしょうか。
ブレーキついてない人は明日必ず持ってくるように。
Toshi
BROTURES YOKOHAMA
Toshi