「深遠のBomber Pro」その①
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先日吉祥寺のとある居酒屋さんで出会った「ズッキーニ串」。
それ自体に味付けはなく、塩と七味が添えられて出てきたんですが、一口食べて
「これがズッキーニの最も美味い食い方」であると悟りました。
どうも、夏野菜しか勝たん。ミヤです。
さて本日は。
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【USED】Bomber Pro NJS “Deep Green” Frame Set (C-T540mm) ¥99,000(TAX IN)
30年以上の長きに渡り、競輪界で活躍したスチールフレームブランド「Bomber Pro」のフレームセットがUSEDで入荷しております。
こちらは既にBROTURESオンラインストアにフレームセットのみで販売中ですが、
今回はこのフレームを使ってカスタムバイクを一台ご用意してみました。
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Bomber Pro NJS “Deep Green” Custom Bike ¥423,304(TAX IN)
クラシカルな1インチフレームの雰囲気を盛り立てるシルバーパーツのアッセンブルが潔く
今回もかなりいい感じに仕上がっております。
※例によって長くなりそうなので、今回のブログも2部編成です。
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というわけで第1部ではフレームの詳細から追っていきましょう。
改めて、今回紹介するフレーム「Bomber Pro」は、世界最高峰の技術力を誇るNJSフレームビルダー
「株式会社TR」(旧鶴岡レーシング)が展開しているオーダーフレーム群の一つです。
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Bomber Pro/ボンバープロ
競輪用のNJS認定ブランドとして,30年以上に渡って競輪選手に供給されてきたスチールフレームのブランド。
今から三十年前のNJS登録時に,「競輪界に新風を起こす起爆剤となる」という意味を込めて,「Bomber Pro」と命名。
鶴岡篤人氏自らの競輪レース経験と熟練ビルダーの技術をつぎ込み,数々の競輪レースの中で鍛えられたフレームの性能は,ライダーに最高の走りを提供する。
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トップチューブには旧社名とともに日本国旗があしらわれています。
NIPPON,JAPANを背負って立つ覚悟とその気概が強く感じられる意匠。かっこいいす。
パイプは台湾の銅管メーカー「ECO」社製の、クロモリダブルバテッドチューブ“STRONG-LIGHT”を使用。
熱処理を施し強度を高めながら、箇所によって厚みに変化を持たせる「ダブルバテッド」製法で設計は[08-05-08]。
最薄部の厚みは僅か0.5mmという極限の薄さで、軽量性も追求しています。
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フォーク形状はより「しなり」と「柔らかさ」に重点を置いた丸フォーク。
九十九サイクルスポーツ製フォーククラウンが、DURA-ACEのロゴを写し込む圧巻の美しさです。
このフォーククラウンのへの拘りはラグに並び、自転車全体の美観を大きく左右するので、
店頭でNJSフレームを選ぶときなんかはぜひチェックしてみてください。
フロントフォーク・ダウンチューブ・シートチューブに配された「BomberPro」のロゴは近年刷新された新グラフィック。
こちらはホログラム仕様となり、角度によって異なる輝きを放つ高級感溢れるデザインです。
毎度チェックが欠かせないシートクランプ部分ですが、今回はシートステーにキャップを使わずに溶接を行い軽量化を図る「集合シートラグ」タイプ。
凹凸少なめ、滑らか仕立て。「シンプル・イズ・ベスト」。
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気になるジオメトリーは
■シートチューブ : 540mm
■トップチューブ : 560mm
■ヘッドアングル : 74.0°
■シートアングル : 74.0°
となり、これを踏まえてパーツを選んでいくのもまた楽しいところですね。
TRのビルダーさんいわく、「これ以上深い緑は出せない」という程深い色合いを纏った深遠のBomber Pro。
次回はカスタムパーツの全貌をご紹介していきます。
それでは。
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BROTURES KICHIJOJI
Miya