タイヤの話をしよう。-CONTINENTAL編-
唐突ですがこの度、2022年度の社内MVP「BEST OF BROTURES賞」を頂きました!
日頃から支えてくださっているお客様皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
どうも、これからはミスターMVPって呼んでください。ミヤです。
さて本日は。
久しぶりにタイヤについてのブログでも。
前回の吉祥寺ブログタイヤ紹介は一体いつだったか...
(ここのところインスタばかりに手が取られて申し訳ございません。)
おそらく数ヶ月ぶりの本日は、F1などでも使用されていることから知名度も高く、ロードバイク界でも絶大な信頼を誇るタイヤメーカー、ドイツはCONTINENTAL のタイヤを3種類ご紹介。
GATOR SKIN ¥8,500-
基本スペック -GATOR SKIN- |
重量 |
TPI値 |
700 x 25c |
245g |
180 |
まずはオレンジのロゴが特徴的な “GATOR SKIN” 。
重量は25c比較で245g。めちゃくちゃ重くもないし、特段軽くもない。とりあえずそんな感じです。
本商品で特筆すべきはその圧倒的な強度の高さ。
GATOR SKINは写真のように表面のゴム層が削れ果て、タイヤ内部の生地が剥き出しになってもなおパンクしない、スキッドマスター御用達の一品です。
そんな異次元の耐久性を生み出しているのが、CONTINENTALならではの超高耐久耐パンク層
デュラスキン!!!!
(独自配合のポリアラミド繊維を格子状に編み込んだもの)
このデュラスキンを、タイヤ側面まで覆い隠すほどの大面積で接合することで、よりパンクに強くなるだけでなく、砂利や段差などで受けるタイヤ側面へのダメージからもタイヤを保護してくれます。
コンパウンド(ゴム層を形成する素材)自体も硬めで磨り減りに強く、さらに歩道と車道の段差などで発生する不意のパンクからも守ってくれる、とにかくプロテクティブが過ぎるスペック。
ガンガンスキッドしたい方や、絶対にパンクしたくない方、
或いはタイヤ交換の頻度を減らしてランニングコストを削減したい。
そんな方にお勧めです。
お次はこちら。
GRAND PRIX ¥6,600-
本日紹介する中では最もコスパに優れたCONTINENTALの中堅モデル。
基本スペック -GRAND PRIX- |
重量 |
TPI値 |
700 x 25c |
230g |
180 |
これ、一言で言うと「強度はそこそこ、走りはホンモノ。」(二言)です。
対パンク性能に関しては、これまたCONTINENTALならではのケーシング
ポリエックスブレイカー!!!
(言いたいだけ)
を採用し、空気圧の管理さえきちんとしていればいきなりパンクするなんてことはまずありません。
GRAND PRIX に関して最も注目すべき点は、この価格帯でCONTINENTAL史上最高スペックと謳われるテクノロジー
ブラックチリコンパウンド!!!!!
が搭載されているということ。
※一般にタイヤのゴム層にはシリカ、カーボン粒子などといった特性の異なる素材が複雑に配合されています。
この性能の差がグリップ性能や転がり抵抗にも大きく影響するため、タイヤメーカー各社はこのコンパウンドの性能の向上に日々しのぎを削っているんですね。
本題に戻りますが、CONTINENTALの最高スペックコンパウンドであるこの「ブラックチリ・コンパウンド」に用いられるカーボン粒子の大きさは、一般的なタイヤ用ラバーに用いられる物と比べおよそ10分の1という通称ナノ・カーボン粒子と呼ばれるもの。
このナノ・カーボン粒子を用いることで、ラバーが本来持っているしなやかさを最大限にまで引き出すことができます。
(ゴム層が柔らかいことによって、タイヤが路面に押し付けられた際の圧力で、触れたモノの形状に合わせてタイヤが瞬時に変形、フィットし、どんな路面でも最高のパフォーマンスを発揮してくれるんですね、すごい!)
また瞬時に元の形状に戻るため、次に来る路面の変化にも柔軟に対応することが可能です。
この類まれな特性を持ったコンパウンドの恩恵により、路面との間に発生する摩擦抵抗が大幅に軽減され、ゴムは減りにくいのにグリップ性能も半端ない。という文句のつけようがない異次元のスペックとなっています。
はい、多少長くなりましたがそんな感じです。
個人的にもこれまで履いてきたタイヤの中でダントツ一番転がる印象を持っているコンパウンドが、この「ブラックチリ」。
「CONTINENTAL使ってみたいけど、どれも高くてちょっと手が出しづらいな〜。」
そんな方、まずはこちらでお試しを。
そして本日のトリがこちら。
GRAND PRIX 5000 ¥11,000-
基本スペック -GRAND PRIX 5000- |
重量 |
TPI値 |
700 x 25c |
225g |
330 |
本日紹介のトリを飾るのはCONTINENTALのフラッグシップモデル GRAND PRIX 5000。
めちゃくちゃ主観な言い方になりますが、
マジで文句なし。全てがパーフェクト。
です。
(ミヤは普段あまりロングスキッドしないので、このGP5000を前後で履き続けてます。)
コンパウンドについては前述のブラックチリを標準装備。
かつ、CONTINENTALの卓越した技術の数々がこれでもかと言わんばかりにふんだんに搭載されています。
まずは“レーザーグリップ”。
特殊なレーザー照射でタイヤ表面に細かなトレッドを刻むことでグリップ力を強化。
タイヤのサイドのみに配することで転がり抵抗を抑え、あらゆる状況下で路面と一体化することで安定したコーナーリング性能を発揮します。
そしてケーシング。
ベクトラン™ は、我々の日常にも溶け込む、スマートフォンやタブレット端末にも使用されているハイテク化学繊維。
防弾ベストなどに用いられる ケブラー™よりも更に硬く、鉄のおよそ5倍という嘘みたいな引っ張り強度を有します。
つまり前述の “GATOR SKIN”や、“GRAND PRIX”に搭載されているポリエックスブレイカーよりも、より強度の高いケーシングを採用しているってわけです。
そして最も驚くべきは基本スペックに記した通りのTPI値。
タイヤの「しなやかさ」を司どる数値であるこのTPI値が、ラインナップ最強の330TPI。
まさしく異次元のしなやかさを誇ります。
優れたコンパウンドで加速性が高い。
タフなケーシングで強度も高い。
圧倒的しなやかさで乗り心地が良い。
これらの要素が、僕がGRAND PRIX 5000 を一番にお勧めするポイントです。
極端な話し、10万円を切るようなローコストバイクも、LEADER®︎の721 や CUREだって、
純正でついてくるタイヤを、本日紹介したタイヤにカスタムすれば、それだけで走行性能は爆発的に上がります。
逆に、フルカスタムの車体で、タイヤがローコストだったりノーブランドだったりすると、
それだけで走行性能はダダ下がりします。
カスタムの有無に関わらず、その車体のポテンシャルを最大限に高めるため、
かつライダーによって異なる乗り心地の好みを的確に表現するために、このタイヤのカスタム、ミヤは強く推奨します。
実際乗ってみてどうなの?みたいな感覚のお話しだったり、ブログじゃ言えない使ってみての秘話なんかは、ぜひ店頭でご質問ください。
ミヤが嬉々として対応させて頂きます。
それでは。
BROTURES KICHIJOJI
Miya