Handmade in Peru
ペルーのハンドメイドバイクブランドのVENDETTAに別注した特別仕様のピストバイク。
VENDETTAらしいエッセンスは残しつつ、日本のライダーやストリートにフィットできるようなカスタムジオメトリーで制作していただきました。
トリプルトライアングル
VENDETTAといえばこの特徴的なトリプルトライアングル形状のフレーム。
シートステーとシートチューブの接合点を2つ設けることで、重量を犠牲にすることなく剛性を上げることができる設計となっています。
さらにコンパクトなリア三角形形状により、漕いだ際にフレームにかかるねじれを抑え、ペダリングパワーをロスなく推進力に変えることができます。
また、シートステーをより寝かせることで路面からの衝撃を吸収しやすく、快適な乗り心地を実現しました。
これは元々GT BIKESが生み出した技術と設計。
このハイレスポンスな漕ぎ出しや加速性を生む構造はピストバイクとの相性は非常に良いです。
それと同時に製造に手間がかかる上に、ビルダーの精度が求められる技術でもあります。
しかしここにこだわるのは、トリプルトライアングルへのVENDETTAなりのリスペクトを感じずにはいられません。
サイズごとに最適化させたフレーム設計
BROTURES EditionのTriple-Tは素材の良さを活かした 安定感重視のフレームジオメトリーになっています。
一方でトリプルトライアングルのメリットと、ピストバイクらしい立ち上がりの良さを活かすためにシートアングルは寝かせすぎず、BBドロップは高めに設計することで漕ぎ出しの軽さも両立させました。
これらを単純にスケールアップ↔︎ダウンをさせただけではサイズごとに乗り心地が変わってしまうため、全サイズでジオメトリーを引き直しました。
乗り心地はもちろん、日本人の体格でもカッコ良く乗れるようにメチャクチャこだわった部分でもあります。
マテリアル
VENDETTAのフレームを選ぶ理由の1つでもあるColumbus社製のパイプは契約などの関係上、誰でも扱えるものではありません。
Columbusのダブルバテッドのクロモリチューブは程よいしなりと、芯のあるレスポンスが魅力です。
バネ感があり疲労感も少ないので、ジオメトリーも相まってロングライドも視野に入れたくなる仕上がりとなっています。
また、フォークはVENDETTAの通常ラインナップにはない1.5のフルカーボンフォークを採用しています。
軽量かつ手元への衝撃を緩和して乗り心地の向上を実現。
フォークオフセットを浅くすることでより直進安定性を確保しました。
インターナルブレーキ
日本の道路事情に合わせてスマートにブレーキが取り付けできるようにインターナルブレーキ仕様にしてもらいました。
ピストバイクのシンプルで美しい造形をできるだけ損なうことなく楽しめる工夫を施しています。

フレームカラー
VENDETTAのフレームは個性的なカラーリングのイメージが強い方が大半だと思います。
今回は通常ラインナップとの差別化とVENDETTAらしさを追求したRaw Copperというユニークなカラーでオーダーしました。
溶接の焼き付けの色や経年変化によるサビの変化を楽しみつつ、通常のRawカラーよりも少し落ち着いた印象に仕上がっています。
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