侮るなかれ!日本の技術と全裸で放浪

先日、日本のブランドのみを使ったホイールを組んでみました。
ARAYA SA-730 x DURA-ACE Custom Wheel でもね、日本が世界に誇れるパーツはホイールだけじゃないんですよ。 むしろこっちが本命。それはクランク。 ピストの定番のクランクと言えば、SUGINOの75ですよね。 黎明期から変わらず活躍し続ける文句なしのクランクです。
SUGINO SG75 144 Crank そして更にハイグレードを求める方にオススメしたいクランクがDURA ACE。 パッっと見はSUGINOとそんなに変わりませんが、SHIMANOだけの特別な技術が詰め込まれているんです。
SHIMANO DURA-ACE FC-7710 TRACK Crank SHIMANOの最高位グレードのDURA ACEのトラッククランクです。 SUGINOほど見かける事のないクランクですが、BROTURESでは1番速いカゲアキが愛用しています。 じゃあ何がすごいの?って言うとまず軽い。 参考までにSUGINO 75が約520g。DURA ACEは約440g。 理由はSHIMANO独自の中空構造。
スパイダーアームは大胆に肉抜きし、クランクアームは内部を空洞状態にすることによって、軽量化と高剛性化を図っているわけです。 そしてBBの規格もちょっぴり特殊です。 SHIMANOのオクタリンクという規格で、地図記号の工場みたいな形してますね。
SHIMANO DURA-ACE BB-7710 こうすることで、SUGINOのような一般的な四角テーパーのものよりもBBとクランクの接地面を増やして、剛性を上げているんです。 自転車のクランクに於いて、剛性は無視できません。 踏んだらその分だけ前に進んでくれる。当たり前だけどそんな感覚を直に感じることができるクランクです。 また、このBBはベアリングがリテーナーとニードルベアリングの2種類を使用している面白い構造をしています。 SUGINOのNJS BBよりも玉当たりの調節やメンテナンスがしやすいし、よく回ってくれるんです。
個人的な印象ですが、DURA ACEはSUGINO 75の上位互換って感じですかね。 もちろん僕もSUGINOは大好きなブランドですし、よくお客様にもオススメしています。 でもあんまり人と被りたくないとか、もっと良いものを使ってみたいという方はDURA ACEって選択はすごく良いと思います。 蛇足ですが、DURA ACEの由来は素材のジュラルミン (Duralumin) と耐久性という意味のDurabilityの2つの頭文字からDURAをとって、「世界で一番に」という「ACE」を合わせて「DURA-ACE」なんだそうな。 もっと関係ないけど、durableって単語とローランの聖剣デュランダルってどっちが語源なんですかね。 ローランの最強(狂?)っぷりとDURA ACEのクランクのイメージもなんか重なるんだよなあ。 toshi
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