パーツを知ればピストが楽しくなる。
前回SHIMANOのハブのことを書いたので、今回もSHIMANO繋がりでクランクについて書いてみたいと思います。
ちなみに前回のブログはこちら↓
クランクって言えば、自転車の心臓とも呼ばれる非常に重要なパーツです。
特にスムースで快適なペダリング、スピードとクオリティを求めるなら、こだわって損はないはずです。
今でこそピスト用のクランクもたくさんのバリエーションから選べるようになりましが、
クランクで昔から人気があるのはやはりSUGINOとOMNIUMの2強。
そして忘れられがちなのがこのSHIMANO。
SHIMANO DURA-ACE FC-7710 TRACK Crank
見た目は地味でなんともSHIMANOらしいデザイン。
ですがそんなルックスと裏腹に、日本が世界に誇れる素晴らしい技術が詰め込まれているのです。
じゃあ何がすごいの?って言うとまず軽い。
参考までにSUGINO 75が約520g。DURA ACEは約440g。
理由はSHIMANO独自の中空構造。
スパイダーアームは大胆に肉抜きし、クランクアームは内部を空洞状態にすることによって、軽量化と高剛性化を図っているわけです。
そしてBBの規格もちょっぴり特殊です。
SHIMANOのオクタリンクという規格で、地図記号の工場みたいな形してます。
こうすることで、SUGINOのような一般的な四角テーパーのものよりもBBとクランクの接地面を増やして、剛性を上げているんです。
自転車のクランクに於いて、剛性は無視できません。
踏んだらその分だけ前に進んでくれる。当たり前だけどそんな感覚を直に感じることができるクランクです。
SHIMANO DURA-ACE BB-7710
また、このBBはベアリングがリテーナーとニードルベアリングの2種類を使用している面白い構造をしています。
SUGINOのNJS BBよりも玉当たりの調節やメンテナンスがしやすいし、よく回ってくれるんです。
ちなみに四角テーパーのタイプのクランクもあるので、SUGINOのクランクを使っている人はBBを流用して交換することもできます。
個人的な印象では、DURA ACEはSUGINO 75の上位互換って感じかな。
もちろん僕もSUGINOは大好きなブランドですし、よくお客様にもオススメしています。
でもあんまり人と被りたくないとか、もっと良いものを使ってみたいという方はDURA ACEって選択はすごく良いと思います。
トップのスライドの画像にいくつかカスタムの例を載せておきますので良かったら参考にしてください。
クラシックなバイクはもちろん、リーダーみたいなモダンなバイクにあえて使うのも玄人っぽくてイカしますなぁ。
クランクをお悩みの方は是非ともお試しあれ〜。
toshi
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