初めてピストバイクを選ぶ方の為に大事なサイズについて、少しだけ詳しく説明したいと思います。
まず自転車にはサイズがあります。一般的なシティサイクル(ママチャリ)はホイールの大きさで決める事が多いです。みなさんよくご存知の26インチ、27インチ、28インチってな具合に。
「サイズによってホイールの大きさが変わるのですか?」とよく質問されるのですが、スポーツバイクにおいてこれは違います。
スポーツバイクは車種によってホイールのサイズがほぼ決まっています。ピストやロードバイクは700C,MTBは26inch,BMXは20inchみたいに、それぞれ使う用途によって決まっています。なのでピストバイクはフレームでサイズを選びます。どんなメーカーの自転車もモデル毎にサイズバリエーションが用意されています。
①トップチューブとシートチューブ
フレームを構成するチューブにはそれぞれに名称があります。フレームサイズを決める時、特に注目したいのがトップチューブとシートチューブの長さです。トップチューブは上管とも言いフレームの上部、地面とほぼ並行に配したチューブです。シートチューブは立管とも言い、フレームのほぼ中央に立つサドル下のチューブです。この2つのチューブを長くしたり短くすることでフレームサイズが展開されます。
②サイズ表記
サイズ表記はブランド毎、モデル毎に違います。一般的に”51″”53″”55″のように数字で表される場合と”S””M””L”のようにアルファベットで表される場合があります。数字で表される場合、基本的にはシートチューブの長さを表しています。フレームサイズ”51″であればシートチューブ長51cmという事です。ただしシートチューブの測り方には幾つか方法があるので注意が必要です。”C-T”表記の場合はBBシェル中心からシートチューブの最上部までの長さ、”C-C”表記の場合はBBシェル中心からトップチューブまでの長さとなります。またトップチューブが後ろに下がったスローピングフレームや前に下がったパシュートフレームの場合は、ホリゾンタル(トップチューブが地面と水平)換算で仮想のシートチューブ長を表記する場合があります。”フレームサイズ”はこの仮想値で表される場合が多いです。
③一般的な適応サイズ
下記はよくあるサイズ適合表はこのようになっています。意外と幅があることが分かります。身長170cmの私であれば、フレームサイズ49〜55まで乗れる事になります。そして実際に乗れます。乗る人の手足の長さであったり、フレームのトップチューブ長にも関係がありますが、ほとんどの方がこれに準じて乗れるはずです。しかし、これはあくまで適応身長であり、一概に適正身長とはいきません。真ん中あたりのサイズを選ぶと無難でしょう。私の場合は49と55の真ん中にあたる52あたりが調子良かったりします。
④LEADER BIKEのモデル別サイズ
LEADER BIKEはアルファベット表記のモデルが多いので少し詳しく説明しておきます。
735TR,725TRの場合 (同じモデルでも年度によって若干サイズ表記が異なります
フレームサイズは51=S,53=M,55=L,58=XLとなります。725TRには46=XXS,49=XSのスモールサイズが用意してあります。725TR,735TRの特徴はシートチューブ(C-C)が短くスタンドオーバーハイトが低いので、ひと回り大きなサイズにも跨る事ができます。シートチューブに対してトップチューブがやや長めなので腕の短い方はワンサイズ落とす事もあります。
721TRの場合(同じモデルでも年度によって若干サイズ表記が異なります
シートチューブ長(C-T)50=XS,52=S,54=M,56=L,58=XLとなります。シートチューブとトップチューブのバランスは735とRENOVATIOの中間に位置します。スタンドオーバーハイトも低いのでひと回り大きなサイズでも跨る事が出来ます。Sサイズでもホリゾンタルがキープされますので、小さなサイズでもピストっぽいルックスが楽しめます。
KAGERO,CUREの場合
前下りのパシュートフレームは見方が少し難しいです。シートチューブ長(C-T)52=XS,54=S,57=M,59=L,61=XLとなります。上記RENOVATIOと比べ数字上大きくなります。またトップチューブ長も前に傾斜がついている分、ホリゾンタル換算よりもやや長い表記になっています。シートチューブ長通りに選ぶとワンサイズダウンしてしまう事もあるのでご注意下さい。シートポストを長く出したい方は、そのまま選んでもらって構いません。
⑤スタッフのサイズ (少し前のモデル、今は違うモデルに乗ってたり等もありますが参考に)
サイズを決める時に最もてっとり早い方法は乗ってみる、または乗っている人に聞くという事です。自転車に関わらず乗り物全般で重視される”インプレッション”は、購入前の貴重な判断要素となります。BROTURESでは全てのスタッフがピスト乗りです。スタッフの身長と使用モデル、サイズを記します。自分と同じような身長、または検討中のモデルを乗っているスタッフに相談してみて下さい。サイズだけでなくオススメのパーツ選びや遊び方まで、きっと親切に教えてくれますよ。
お問い合わせはBROTURES YOKOHAMA 又は
BROTURES ONLINEまで
BROTURES YOKOHAMA
神奈川県横浜市中区山下町73-2
045-877-0974
yokohama@brotures.com
12:00~20:00