The catcher in the workshop
メリークリスマス。
皆様はどんなクリスマスをお過ごしでしょうか。特に変わりのない普通の一日を送っているという僕のようなあなたに今日は「カーボンディープリム」のお話を少しだけ。
こちらは言わずと知れたEmi Brown先生。先生も履いているディープリム。かっこいいですね。
でも、ディープリムはかっこいいだけじゃないっていうのが今日のお話です。
そもそも何故にディープリムは深い(ディープな)リムハイトを持っているのか?そうするメリットは何なのか?探ってみたいと思います。
まず、自転車には走行抵抗というものがあります。これは車両が一定速で走行する時に受ける抵抗の事で、最高速や燃費に影響するものです。一般的に自転車の走行抵抗の殆どは、①空気抵抗+②転がり抵抗+③重力という感じになってます。
その中でもって平地又は下りの場合①空気抵抗が最も大きな抵抗という事になっています。
では、どしたらその空気抵抗とやらを減らせるのかといいますと、前面投影面積を減らすというのが一つの解決策になります。
ちょっと本題とは離れますが、走行姿勢で言ったらこんな感じで、分かり易いかと。
全面から見た面積が小さいほど、抵抗を受けにくいというのは想像し易いかと思います。
ではホイールで違いを生むにはどうしたら良いのでしょうか?
肝はリムにあります。と言いたいところですが、実はスポークにあります。
ホイールは転がるものなので、回転数は速度に比例します。ホイールの上方は車体の速度の2倍の速さで前方に進むことになります。
つまり、スポークの外周付近は車体の速度の2倍近い速度で風を切っていると言う事で、回転してない状態の4倍近い空気抵抗になります。
地面と接している車輪下部の速度は0に近い訳ですが、それを差し引いても回転状態のスポークの空気抵抗は、無回転状態の約2倍~3倍って事になるとかならないとか。。
プラス、スポークは常に空気を掻き乱しているので、それも抵抗になっています。
そこである賢い人は考えたのでしょうね。だったらスポークを短くしちゃえ!減らしてしまえ!と。凄いですね。
それでやっとディープリムの登場です。。
スポークの数を減らすには、リムの剛性を高める必要がありまして、剛性高める一個の方法としてリムハイトを高く(深く)するといった所に着地したのがこの手のホイールなのです。
んじゃスポーク本数を減らしてリムを高くして重くなってもいいのか?というとそうではなくて、そこに軽量で強靭なカーボン製のリムの登場というわけです。カーボンは偉いですね。
そんなこんなで空気抵抗の軽減による、高速での抵抗の少なさ(減速しにくいってこと)と、剛性を高めた事によって加速とコーナリングが向上するってことが、ディープリムを履いた時のメリットです。
以上云々言わせて頂きましたが、ぶっちゃけかっこいいって事も大事なメリットだと思います。ストリートで走るんだったら、やっぱりかっこよく。
僕はそう思ってます。
因にこんなのもやってます。
ついでにこちらも最終日なので宜しくお願いします。
ではメリークリスマス。
JUNKI