725TRは実はクリテリウムレースに超向いているのではないか。
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こんにちは、レンです。
タイトルにも書きましたように、725TRがクリテリウムレースシーンに向いているのではないという考察を今日は深ぼろうと思います。
それは一人のお客様の話から。
BROTURES OSAKAのお客様はよく走る方が多くて、いつもいろんなインプレッションを聞かせてくれます。
あのパーツはここがいい、あのフレームはこの部分が優れている。
逆にこれは良くなかったとかもっとこうだったらいいのにといった話もしてくれるので、僕ら売り手としてもとても参考になっています。
その内の一人で、最近725TRに乗り出した方がいました。
その方は10代の頃からいろんなピストバイクに乗り、いろんなパーツを使ったりレースに出たりと、ピストバイクの多くを自分で追求してきた方。
もちろんフレームを買ってバラ完や載せ替えなども色々を経ており、その上でなぜ725TRなの?って僕はなりました。
彼は言いました。フレーム設計を見てこれが僕に合っていたからと。
・725TRの設計
LEADER 725TRはLEADER誕生のフレームとして歴史あるモデル。
1999年にアメリカはサンディエゴで生まれたLEADERの初めてのフレームがこの725TRでした。
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その当時から変わらない725TRの特徴が"長めのリーチ"。
トップチューブを長めに設定することでサドルからハンドルまでの距離感、およびホイールベースの感覚が広くなっています。
そのメリットは直線での推進力の高さと走行時のバランスのとりやすさの向上。
そして、もうひとつの特徴が"50mmという高いBBドロップ"と"28mmというタイトなフォークオフセット"。
LEADER共通設計としてあるピストらしい高いBBドロップはカービング時でもペダルが地面に干渉することなくしっかり踏み込め、直線では最高速までのスピードアップを最速で行います。
フォークオフセットとはフロントフォークがどれだけ前に突き出しているかを意味する部分ですが、一般的なピストバイクは35mmオフセットが多く、それに比べてLEADERはそこまで突き出していません。
そのおかげでハンドリングの反応を良くしながらカーブを越えてすぐに体を立たせることができます。
クリテリウムレースは従来のトラックレースのように真っ直ぐ走るのではなく、右往左往するカーブを走り抜ける必要もあるレースなので、725TRのこれらの特徴がかなり理にかなっていました。
なるほどってなりました。
ロングライド向けの安定した走行が特徴の725TRにこんな要素があったなんて。
松竹梅の"竹"はどっちつかずではなく、万能なミドルグレードだったんだと思いました。
・カスタムサンプル
そんな話を聞いたので、早速725TRをレースマシンへとカスタムしてみました。
13日より受注が始まった"F-rim"を軸に完成車をアップデート。
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LEADER 725TR complete bike ¥176,000-intax
完成車の状態で既にLEADERオリジナルのダイレクトクランク搭載のこのモデル。
なので、わかりやすいカスタムで、レースに出るならまずはここを押さえとこうってところをまとめました。
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BROTURES F-RIM 55mm/3K × BROTURES TRACK HUB POLISH
FRONT/20H ¥74,250-intax , REAR/24H ¥76,890-intax
クリテリウムレースにおいて最もスピードとハンドリングのバランスがいいのが55mmリムハイト。
リムハイト=最高速というのをどこかのなんかで聞いたことがあります。
リムハイトの高さと同じ速度に達した時に最高のパフォーマンスが出せるというもの。
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直線での走行はスピードを求めるため、その最高速まで引っ張っていってくれるこのホイールセットを前後でセットしました。
BROTURESのオリジナルハブは手頃ながらフロント20H,リア24Hのホール展開を用意してくれているので、まずこのリムを使ってみたい方にはおすすめの組み方です。
このハブはBOREDのベアリングにアップデート可能ですので、更なる回転を求めるならそれもして欲しい。
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DEDA ZERO100 DROP BAR SILVER ¥16,100-intax
DEDA ZERO100 STEM BLACK ¥14,000-intax
ハンドル、ステムは合わせるようにDEDAのZERO100シリーズをチョイス。
ハンドルはリミテッドで発売されたシルバーモデル。
ノーマルの状態ですと横にこのように文字が入っていますが、このRHMというのは"Rapid Hand Movement"の略で、ハンドルポジションをハンドル上部からバーエンド部まで素早く移動できるようにDEDAが独自設計されています。
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こんなの聞いたらレースで使うしかないでしょって話。
素材は7075-T6トリプルバテッドパイプで、かなり軽量に作られています。
なおかつ7075というのは強度の高いアルミなので、レース中でのクラッシュでも安心して乗れます。
ステムは3Dフォージド2014アルミニウムという、また違ったアルミを採用しており、このメリットは適度にしなる作りになっていること。
おかげで力を入れた時に硬すぎす、綺麗なハンドリングができるようになります。
・バーテープの巻き方
シルバーのドロップハンドルを使う時に悩むのがバーテープを巻く位置。
ドロップハンドルはほとんどバーテープで覆われるので、写真のようにほぼ隠れます。
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なので、せっかくならもっとシルバーを出したい!って方はこんな巻き方も参考にしてください。
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これなら最大限パーツのカラーを出しながら必要な部分にはバーテープで握りやすくできます。
クリテリウムに出るならなおさらこれくらいの巻き方でもいいですね。
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BROTURES TRACK COG 17T ¥6,600-intax
TUFO PRIMA TLR TIRE 28C ¥11,770-intax
最後はタイヤとコグ。これもレースでは勝敗を大きく左右する部分。
まずはコグ。725TRは初め48T×16Tのギア比3.00"となっています。正直これだとクリテリウムでは重い。
なので、コグの歯数を一つあげて17Tにしてあげれば2.88"と加速/減速がしやすくなります。
在庫がなかったオリジナルトラックコグが先日再入荷したので、このタイミングで手頃にギア比カスタムをしてみて欲しい。
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タイヤはTUFOが新たに発売した最高スペックタイヤ"PRIMA"になります。
これはブランド最高グレードのもので、CNTINENTAならGP5000、VITTORIAならCORSAの位置付けになるレースタイヤ。
実はこれ、あのENVEとの共同開発モデルをベースに作っていて、ロードバイクに最も適したタイヤを作ろととなって作り上げた最高傑作なんです。
発売したてでまだインプレッションはかけないのですが、品質は言うまでもなく一級品です。
我こそは試したい!って方は是非。
・まとめ
いかがでしたか。
725TRの秘めたポテンシャル。これは目から鱗な方も多いのではないでしょうか。
実際この話をしてくれた方は過去にsfiCRITでも1位を獲得している実績もあるほどのレーサーです。
そんな方が言うんだから間違い無いでしょう。
9月22日にはsfiCRIT シリーズFINALも岐阜県で行われますし、10月4日には大阪といえばのあのクリテリウムレース"NATURAL MACHINE CRIT"も開催されます。
それまで725TRに乗ってレース入賞を目指すのもアリかもしれませんね。
クリテリウム最速を目指したい方は是非。
REN
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BROTURES OSAKA
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