速いだけがピストじゃない。
昔からピストに乗ってる人には懐かしい、
最近ピストを知った人には斬新なカスタムバイクのご紹介です。
2000年代に日本で最初のピストブームが巻き起こった"あの頃"によく見かけたスタイルを再現してみました。
ナローなハンドルに個性的なモランボンのホイール。
シンプルなデザインなのにLEADERの極太のフレームと相まって非常に印象深いカスタムバイクに仕上がりました。
カスタムベースに選んだのは725TR。
LEADERのファーストモデルで数々のレジェンドライダーが跨ってきたパイオニア的ピストバイクです。
725TRはLEADERの他のモデルと比較するとホイールベースが長めに設計されています。
つまりは安定感に優れつつ、ピスト特有のダイレクト感も楽しめる乗り心地。
ピーキーすぎず、街乗りを程よいスパイスで楽しませてくれる1台です。
ホイールベースが長いということはハンドルまでの距離が遠く感じる人もいると思います。
なので725TRにはライザーバーのカスタムが相性が良いです。
今回は幅狭なNITTO B220をチョイスしました。
ナローなハンドルは車道のすり抜けがしやすいなどのメリットがありますが、なによりこの形状がどうしても好みだというライダーが一定数います。
それこそ第1次ピストブームのあの頃、ストリートヘッズたちはこのNITTOのハンドルをこぞってカスタムしたものです。
ハンドル:NITTO B220AAF
グリップ:OURY Mountain Grip
ステム:NITTO UI-75
そして一際目を引くホイールはモランボン組という特殊な編み方で組みました。
街乗りに適したオールラウンダーなホイールがほしいけど、個性的なルックスもほしい。
そんなワガママの痒い所に手が届く逸品です。
BROTURES WIVER x BROTURES HUB モランボン組
僕は常々思うのですが、ピストバイクは性能や効率を求めるすぎると頭打ちになって面白くなくなります。
バイクのグレードアップだけじゃなくて、マイナーチェンジを楽しめる人ほどピストは面白い。
速いだけが自転車ではありません。
その無駄や過程を楽しめる人にこそ乗ってほしいピストバイクです。
Toshi
BROTURES YOKOHAMA
Toshi