オフロードもいけるLEGACYを都会で乗り回すんじゃ。

ヒノキ花粉と黄砂のダブルパンチにより致命的な打撃を受けています。
先生曰く末期の副鼻腔炎とのことで、いわゆる「蓄膿症」ってやつみたいです。
頭痛顔面痛鼻水倦怠感発熱悪寒って感じで症状を並べるともはや呪詛のような症状に悩まされています。

どうも、常用する薬の種類が8種類を超え立派なドラッグジャンキーと化した男、ミヤです。
(風邪じゃないので、お店には安心して来てください。)

 

さて本日は。

TYRANT BIKES LEGACY
先日待望の日本再入荷を果たし、サイズも揃って狙いどきのフレーム

TYRANT BIKES LEGACY

について。
ご存じLEADERのプレミアムラインとして存在する TYRANT BIKESの中でも唯一のクロモリ(スチール)フレームです。
まずはこの「クロモリ」という素材について。

コロナや戦争の影響などでアルミの原材料費が爆上がりし、日を追うごとに入手が困難になっていく昨今、再び脚光が当てられ始めているのがこの「クロモリ」という素材。
身近なところでは日本の「競輪」フレームは全てクロモリ素材。
(ママチャリなんかはもっとグレードの低い「ハイテン」という素材が主。)

最近だとDONTZERとの共同開発フレーム 「DON FANGO」や、南米ペルーの 「VENDETTA」もこのクロモリでできています。

クロモリ最大の特徴は負荷がかかった際に「しなる」こと。
これにより地面からの衝撃を吸収しコンフォータブルな乗り心地になるのはもちろん、柔軟性が高いことから地面の凹凸による抵抗を受けにくく、つまるところ「スピードが落ちにくい」というメリットも持ち合わせます。

 

トラックロス参考画像

近年注目が高まってきているオフロードレース “トラッククロス(※)なんかでも、悪路や人工障害物を乗り越える落差によるダメージを「しなり」で効果的に回避できるクロモリ素材はすごく重宝されてたりします。
つまりはタフさがありながら耐久性も高いということ。
トラクロは果ては全身泥まみれになることもあるとにかくハードなレースなもんで、逆にアルミだと衝撃に耐えかねて最終的にはパイプが破断することもあるとか。

※トラックバイク(ピストバイク)で走るオフロードレース(シクロクロス)

 

また一般的にアルミやカーボンフレームの寿命が10~20年と言われているのに対し、クロモリの寿命はきちんとメンテナンスすれば数十年から半世紀以上とも言われています。

実際昨年BROTURES吉祥寺店で承ったレストア(ビルダーによるフレームの修繕)の案件では、お持ち込みいただいたクロモリフレームはなんと1975年製でした。
大の自転車マニアだった祖父から受け継いだフレームらしく、まさに孫の代まで受け継げる、そんなご長寿素材でもあるのがこのクロモリです。

もちろんアルミやカーボンよりも多少重かったり、錆びやすかったりしますがそこはパーツ選びやメンテナンスでカバーしていけばいいだけの話し。

ということで、一周回って次世代のスタンダートになっていく予感しかないクロモリフレームの中でも特に今、現地(アメリカ)で人気が高いのが今回の TYRANT BIKES LEGACY というフレーム。

ピストバイクだけど太いタイヤがはけて、体にも優しく、ダボ穴もたくさんあって拡張性抜群のLAGECY が人気なのは、ちょっと郊外に出ると日本ほど路面が整備されてなかったり、当たり前にオフロードが顔を出しはじめるお国事情を考えれば当然のことかもしれません。

じゃあ東京では活躍できないのかと言うと当然そんなことはなく、以前にスタッフバイクチェックブログでも書きましたが、僕は現状アルミフレームは一本も持ってなくて、運用してる車体は2台ともクロモリです。

伸びやかな加速性と、路面の衝撃を和らげるしなやかな乗り心地が特に気に入って乗ってます。

長くなりましたが、そんな僕がこのLEGACYを東京で乗り回すならこんな感じ。

TYRANT BIKES LEGACY

 TYRANT BIKES LEGACY Custom BIke

 

VELOCITY A23 カスタムホイール

 

今回はハンドルからリアホイール(頭のてっぺんからつま先までのノリ)までパーツ選びは全てブラックで攻めてみました。

最もこだわった部分はピストバイクならではの加速の良さとスピード感をしっかり感じられること。(あとコスパ)

CONTINENTAL GRAND PRIX TIRE

フロントタイヤはCONTINENTAL GRAND PRIX 。

実に150年以上の歴史を持つドイツのタイヤメーカー CONTINENTAL
自転車に詳しくない人でも一度は見たことがある(気付いてないかもしれない)はずのお馬さんのロゴが目標です。

中でもこの GRAND PRIX は税込価格¥6,600-という非常に良心的な価格ながら
同社のフラッグシップモデルである GRAND PRIX 5000(GP5000) と同じコンパウンド(路面をグリップするための混合物)が使用されていて、驚くほどの走行性を発揮します。

最上位モデルのGP5000と比較すると
・「しなやかさ」を決める値であるTPI値が低い
・GP5000 が240gなのに対し GRAND PRIXは 270g と若干重い
ということでしっかり下位に位置付けられていますが、今完成車のままのタイヤを使っているという方や、CONTINENTALタイヤを使ったことがないという方はまずはこのGRAND PRIXからトライしてみるといいと思います。
きっと驚くはずです。

 CONTINENTAL GATORSKIN

 リアタイヤは同社の強度No.1タイヤ GATORSKIN を選びました。

特にリアタイヤの摩耗が激しい固定ギア乗りなら本当にマストバイなタイヤです。
表面のゴムが擦り切れて、内側のワイヤーだけになってもまだ走ります。
その様はまさに、死してなお最後まで倒れることのない「漢」そのもの。
つまり(こいつ、立ったまま死んでやがる...!)となります。

もちろんそこまで削れきったら交換しないとなんですが、要はそのぐらい頑丈ということ。

そして注目したい(してほしい)のはそれぞれの銘柄以上に、前後タイヤとも28cサイズを装着していること。
世界のロードレースシーンでも、もはや主流になりつつあるこの28cサイズ。(28mm幅)

「速く走りたい」=「細いタイヤ(23cとかそれ以下とか)を履く」というこれまでの常識を覆し、力学的には28cぐらいまでなら空力も摩擦力もそこまで影響出ないよねってことで、より安定感や快適性を重視するライダーに選ばれまくっているのだとか。
(コースによってタイヤ幅を変えてる選手なんかもいます。)

僕はもちろん完全なエンドユーザーですが、スピード感も損いたくないし、かといって雨の日にタイヤが滑るのも怖いので、28cタイヤが市民権を獲得しはじめたことには本当に喜びを感じてます。

BROOKS サドル

余談ですがサドルは全天候対応のBROOKS CAMBIUM ALL WEATHER
うしろに生えてるしっぽはTOPEAKのフェンダー(泥除け)です。
個人的には雨に日だろうがピスト乗るし、嫌じゃなければ乗ってほしいなという思いを込めて。

 しっかり路面を噛むグリップ力
通勤や通学でハードに乗っても信頼できるタフネス
走行に安定感をもたらすちょっぴりワイドな28cタイヤ

これらの要素と、LEGACY(クロモリ)がもつ要素を掛け合わせたときに生まれるもの...(じゅるり)
絶対調子いいですよね。むしろ悪いはずがない。

って感じで、解説してるうちに自分が乗りたくなってきちゃいましたが、
都市部での移動にもってこいなかなりリアルなカスタムだと思うし、
時代性を反映したトレンド感みたいなものもしっかり取り入れつつ、
拡張性の高さから先々いろんなカスタムが楽しめる(それこそトラクロ出たり、林道で遊んだり!)


一台でこんだけ遊び尽くせるLEGACYの魅力やばない?

オフロードもいけちゃうポテンシャルを都市部で発揮するなら、こんなカスタムいかがでしょうか。

ご注文お待ちしてます。
それでは。

 

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