カスタマイズの可能性

よく耳にする「街乗り自転車」。でも最近思うのが「街乗り」って言葉で一括りにするにはカスタムの種類ってそんなにシンプルじゃないと思うんです。

ゆるく街の中を流すってイメージでクラシカルなおしゃれバイク、通勤で使うために組んだコミューターバイク、ソリッドなファッションに合わせてガシガシ走るストリートのバイク、これら3つの例は走る速度域は違えど同じ街乗りという括りになりますよね。

こうやってスタイルごとに分けたとしても、中には欲張りな人もいるかもと。例えばクラシックなスチールバイクは速く走ってはいけないの?だとか、レーシーなシルエットのバイクでゆる~くオシャレに乗ってはいけないの?だとか。もちろん己のスタイルやファッションに似合う似合わないはあると思いますが、そうやって分けてしまってやりたいことの幅を狭めるのはもったいない。

前置きが長くなりましたが、今回はカスタマイズの可能性で、ゆるく速くという一見対極にあるようなコンセプトの両立により、日々の暮らしをちょこっと豊かにできるようなバイクを組んでみようってテーマになります。

LEADER 725TR "Smooth"

おしゃれでクラシカル=クロモリフレームなんて先入観です。エアロ形状のアルミフレームにだってそんなカスタムは出来るよねってことで、今回は白の725TRを選んでみました。白にシルバー基調のカスタムで普段の気兼ねないファッションにも邪魔しない大人しさってのが表現できるんじゃないかなと。ただスペックは全然大人しくないので、それも一つ一つ紹介していきましょう。

NITTO for SHRED BAR

SIMWORKS Rhonda

THOMSON STEM CAP

ハードなトレイルにおいて信頼できるライザーバーは、街乗りにおいてもバイクを振って加速する時とかにその剛性を発揮します。トップキャップとかは直接バイクの性能に直結するものではないですが、こういったワンポイントの遊び心もバイクをカッコよくするには必要不可欠。

ODI VANS® V2.1 LOCK-ON Grip

PAUL LOVE LEVER

Campagnolo CHORUS

SIM WORKS by NISSEN Stainless Outer Cable for Brake

ピストバイクにおいてそこまで注力してカスタムするエリアではありませんが、ブレーキ周りも妥協はしません。もちろん見た目のカッコよさも追及しつつ制動力も抜群なものを選びました。ピストならバックに踏めば減速するしブレーキなんて適当でいいでしょ、なんて思っている人いるかもしれませんが、ブレーキングってそのまま速さに直結します。ブレーキングが上手いってことはロスがないってことなんで、そのためにはブレーキ周りもしっかりとカスタムすれば楽にオシャレに速く走れたりするんです。

selle SAN MARCO ALLROAD DYNAMIC

サドルを選ぶ時、街乗りなら快適性をまず第一に考えなければいけない。おしりが痛くなるサドルを使ってたら、せっかくの自転車も楽しくなくなってしまいます。レーシーな見た目でも真ん中の穴がプレッシャーを逃がしてくれる上に、オフロードを想定したクッション性がおしりを守ってくれると思います。通勤時にスーツを着て自転車に乗る人もいると思います。そういう人でも楽に乗れるようにね。

H PLUS SON TB-14 x SHIMANO DURA-ACE  HB-7600

SIM WORKS VOLUMMY 28c

銀リム+飴サイドタイヤの組み合わせは競輪の自転車を彷彿とさせるシルエット。ステムやアウターケーブルにSIM WORKS使ってるのでタイヤでもメーカーを合わせてみました。実際に競輪選手も使うハブは、シルバーで美しい見た目ながら回転性能は申し分ないです。カップアンドコーンといって自分でバラしてグリスアップできるハブなんで、グリスの量を調整して自分で回転のセッティングも出来たり。

By BROTURES BEAT CRANK SET

By BROTURES TRACK COG

HKK VERTEX TRACK RACER CHAIN Silver

ドライブトレインはシルバーづくしで落ち着いた雰囲気にしてみました。とはいっても自転車を走らせるうえで核となるエリアなので、性能にもモチロンこだわっています。うちのオリジナル商品には他にもシルバーのクランクがありますが、今回BEATをチョイスしたのはダイレクトクランク特有の剛性感を体感してほしいから。せっかくのアルミフレームなら、加速性能を損なうようなことはしたくないので。またチェーンも競輪で使われているHKK VERTEXをチョイス。コグ、クランク、チェーンの組み合わせで精度の良さって決まります。走ってて快適に感じるのって、ドライブトレイン周りに抵抗を感じないことだと思うんですよね。

MKS SYLVAN TRACK NEXT

MKS FIT-α Spirits 2-Buckle

By BROTURES Nylon Toe Clip

ランドナーやスポルティーフと呼ばれるツーリングバイクが主流だった昔の自転車シーンからトゥークリップは一線で活躍してきました。もちろん昔はシングルゲートの鉄クリップに鉄ペダルだけと、今のピストバイクにはナイロンクリップでモダンな見た目に。トゥークリップ、実はつま先が逃げないので速く走れるんです。

対極にありそうな要素である「速さ」と「ゆるさ」、それってカスタム次第でどうにでもなるんだよということをこのブログを通して伝えようと思いました。自分のやりたいことを表現するのがカスタマイズなので、こうしたいこうなりたいってイメージを僕たちに投げてみてください。自分だけのバイクを一緒に作り上げましょう。

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