サンフランシスコに思いを馳せて。

ピストバイクが最も似合う街といえばどこだろう。 ニューヨーク?はたまた東京?ソウルもアツいですね。 しかし世界中のピスト乗りが最も思いを馳せる地はきっとサンフランシスコでしょう。 だってあそこには”彼ら”がいるのだから。
MASH SF 2015 from MASH TRANSIT PRODUCTIONS on Vimeo. 西海岸といえば、自然体でリラックスし、どこか抜けたような雰囲気のライフスタイルが海を越えて日本で憧憬されるようになりました。 波乗りをして、ヨガで呼吸を整え、ピストバイクで街をかける。 そこではマイペースなスローライフを送る人々を想像しがちです。
働き者の日本人からすればまさに「アリとキリギリス」。 確かに日本人は勤勉で、せっせと働くアリンコという表現がピタリときます。 では西海岸に住まう彼らは? 一歩踏み込めばそこは全米一の高物価な街でもあり、平均家賃も考えれば、安住しやすいとは考え難いです。 そう多面的に捉えると彼らは決してキリギリスなんかではないことが想像できます。 もちろん僕らと住まう環境は異なります。 自転車で波乗りには行きにくいし、気候だって全然違う。同じような生活はできません。 しかし決定的に異なるのは、生活に対する意欲の高さだと思うのです。 相応の仕事をしつつも、自然体でいられる。仕事と遊びに通ずる何を彼らはきっと知っているはず。
僕たちはONとOFFを切り離しすぎているのではないでしょうか。 仕事も遊びも自分という一人のライフサークルの中にあります。 メディアが創出したマーケットとしての西海岸スタイルを流行で終わらせるのではなく、さらにリアルでタイムレスなものへ持続させる価値観を持つこと。 余裕やゆとりという観念を預金残高とイコールと捉えるアリンコには決してたどり着けない境地がそこにあります。 そんなサンフランシスコでピストブームの先駆けとなったクルーのMASH。 ストリートという枠を超えて活躍するエリートであり、今や世界的にアスリートとしても活動します。 コアなジャンルであったはずのピストバイクはパンデミックを起こすように瞬く間に世界中に広がりました。 しかしそれらは一過性のものではなく、希釈されることもありません。
CINELL MASH “BILT2.0”
CNELLI MASH “WORK”
CINELLI MASH “PARRALAX” 西海岸のストリートを熟知しているMASHがプロデュースするこのフレームたち。 トラックもシクロもコミューターも、なんでも受け入れちゃう懐の深さは、他に類を見ないマスターピースばかり。 日常へ自然に溶け込むシックなデザインはもちろん、高品質のマテリアルを採用し続けています。 それは生産が追いつかなくなるほど売れようとも、決してクオリティは落としません。 仕事=金儲けだけではない、生活そのものへの高い意欲はここにも垣間見れます。 働くことと生活が直結している彼らを正しく具現化したフレームと言えるでしょう。 そう考えると、決して手の出しやすい値段ではありませんが、決して高いとは思えないのは僕だけでしょうか。
すでに生産は終了してしまっており、今の在庫で本当に最後です。 数年後にあの時買っときゃ良かったって絶対に思いますよ。 各フレーム欠品しているサイズも少なくないので気になる方はどうか後悔のないように。 toshi
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