自分が好きな作業
僕らのような自転車屋のメカニックはお客さんの自転車の組み付け・修理が主な仕事。
ぶっちゃけた話でその中に、「好き・嫌い」「得意・不得意」な作業的なものがあったり、無かったり。。
仕事なもんで、「嫌い・不得意」ってのは好ましくないけれども。
僕にとって「得意」とは全然言えなくとも「好き」と自信を持って言える作業があります。
それが"ホイール組"。
僕にとってホイール組みって組み始めれば始めたですごい集中できている感じが心地良いんです。
でもって、「奥深さ」
ホイールはリム・ハブ・スポーク・ニップルによって形成されていますが、全て同じ物を使用したとしても、組む人が違えば仕上がりが異なることがあります。
というか、異なるでしょう。
完組みホイールと違い、手組みホイールは組む人によってスポークテンション然り、組み方然りと違いが出てきます。
大きく言えば四つのパーツから成り立っているホイールですが、パーツの種類の多さから選ぶ範囲、仕上がりは様々。
見た目どうこうでなく、組んでみないとわからないリムの硬さ、スポークの強度、ニップルの違いなんてもあります。
スポークもメーカーや種類にしたってかなりあるし、その違いを自分なりに少しでも理解したくて、
僕のホイール組の時の背中には色々なスポークが溜まっていってる。
ニップルもスポーク同様に真鍮の物があればアルミの物もある。作りもカラーも様々。
あんま目立たないけど、僕が座っている赤色の椅子の下にはまぁ溜まっていってる。
と、まぁあれやこれやと今でも試行錯誤の日々から色々な情報を得ているわけです。
組む際でも、仲のいいお客さんや友達のホイールに関しては勝手に組み方をいじって実験してたり、、、、。
そのおかげもあり、これの方が良いなって思う組み方とかは徐々にまとまりつつある気はします。
正直なとこ、見た目重視でインパクト重視ならBROTURES SHRED88は価格・質共にいい物なのでそこを求める人には手組みを無理してオススメはしません。
ビジュアル的に言えば、人とは被りたくない・変わったもの使ってみたいといった人には手組みホイールのようなものは当てはまるのかもしれません。
それ以上に、走行性を高めたい・自分のこだわりを形にしてみたい人にとってはうってつけかと思います。
そんな人にはBROTURES F RIMは最高と思っていつもお勧めしてます。
手組みホイールでは価格的に安くても、軽量で加速性に優れる物はパーツセレクト次第で可能になるし、こだわりを詰めればハブやニップルのような部分のカラー選択だって出来ます。
自分の好きから発展して、こんなブログ書くほど手組みホイール贔屓な感じになってますが、「ロードバイク」の世界とは違い「ピストバイク」の世界に関しては良いと思う完組みホイールとそうでない完組みホイールとの間に大きな差(性能・価格など)があって、
その中間を良いこと埋めてくれる存在が"手組みホイール"という物だと個人的には思ってます。
手組みホイールの良さを強要する気なんて全く無いけど、共感はしたいってのがあるのも事実。
だらだらと文章だらけの内容になりましたが、これを読んで手組みホイールに少しの興味を持って頂ければ幸いです。
大阪店のスタッフに限らず今ではどの店舗スタッフも手組みホイールを使ってたりします。
誰に聞いたって良い答えくれると思います。
お客さんのこだわりに僕ら組む側のこだわりも乗っけて良いホイール組んでみませんか?
ホイールオーダーはいつでも待っておりますのでね。
久々の僕の独り言にお付き合いありがとうございました。
フジ
BROTURES OSAKA
Fuji