汚れた自転車は美しい。

ここ数日で立て続けにオーバーホールをご用命いただきました。
なぜだかオーバーホールのご依頼は重なりやすい。

長期休みで預けやすい時期とか暑すぎor寒すぎてちょっと乗れないなって感じるのはみんな同じなんですかね。
そんなわけで今日のピットはオーバーホールざんまい。
乗り込まれたDURCUS ONEのMasterとサビ塗装をしたスペシャルな735。

Masterの方は特にパーツの劣化や消耗が激しい印象。
フレームの中の普段見えないBBも開けてみるとなかなかなサビ具合。
ベアリングにはグリスのグの字もない感じで。
結構な抵抗の中で乗っていたんだろうなとお察しします。

他にもタイヤやチェーンなどの消耗品をこの機会に新調しました。
使えるパーツは綺麗に清掃して、たっぷりグリスアップしてまた使う。
乗り心地は明らかに良くなるし、メカニック的にもかなり気持ちの良い作業です。

735の方はパッと見はそこまで劣化してなさそう。
だけど汚れやグリスが抜けて動きが鈍いパーツがチラホラ。
特にブレーキの開きが悪くて使っててストレスだっただろうな。
キャリパーもバラして汚れを取って潤滑油でしっかりリバイヴ。

幸い消耗品以外は交換が必要なパーツはありませんでした。
ついでにタイヤとペダルをグレードアップ。
追加の交換工賃がかからないのでオーバーホールのタイミングでカスタムするのは賢い選択です。

オーバーホールって工賃も安くないし、実際どんなことするのかもわからないから頼みづらいですよね。
簡単に言えば「分解」「洗浄」「再組立」の3工程を行います。
「分解」では徹底的に不具合のある箇所を洗い出し、「洗浄」では使えるパーツの汚れを落とします。
「再組立」でパーツへのグリスアップ、適正トルクでの増し締めをして最高の状態に戻します。

「オーバーホールされた自転車は愛着がある分、新車以上に価値がある。」

大事なものを永く使うというのは美しい行為だと思うし、同じ価値観を持つ皆さんのお手伝いになればと、日々手を黒くして働いているのであります。

もしピストのオーバーホールやメンテナンスをお考えなら、一度ご相談させてください。
長い間のってない自転車だったり、譲ってもらった自転車でも大丈夫です。
もちろんBROTURESで買った自転車じゃなくても作業承れますので、お気軽にご連絡ください。

Toshi

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