STAFF BIKE CHECK!! 〜ミヤ編〜
最近バスケ熱(やる方)の高まりがすごくてですね。
週一のチーム練習(ひたすらゲーム)だけじゃ物足りなくなってきて、近頃は休みの度に公園のバスケットコートに行って一人でシュート練しはじめる始末。
ゴールは3機あるんですが公共のコートなもんで、下は小学生、上は50代くらいまで利用者がいるんですが、たまに小学生達と僕だけの時間帯とかあるんですよね。
どうも、不審者じゃないです。通報しないでください。ミヤです。
さて本日は。
【BROTURES KICHIJOJI STAFF BIKE CHECK!! 〜ミヤ編〜】
ということでこれまた「いつぶり?」な企画。
吉祥寺店スタッフのバイクチェックやっちゃうよてことで、口火は気がついたら今年から店長になっていたガリガリバスケットマンの僕、ミヤが切らせていただきます。
またとんでもなく長くなりそうなので、できれば精神的に余裕のある元気なときに読んでみてくださいね。
それでは参ります。
まずは引きの外観です。
なんかけっこうゴチャゴチャしてますが現状こんな感じで乗ってて、用途は基本的に通勤(往復10km)のみで使用してます。
大前提としてもう一台、キュンキュンに組んでいる「ガチ」仕様のNJSがあります。
なので今回の方は比較的気軽に乗れるセカンドバイク的なイメージです。
複数代持ちの場合は、スペックやグレードでパーツ選びが悩ましいと思いますが、あえてハッキリ優劣をつけてあげることでパーツ選びの基準も明確になるのでオススメです。
この一台に乗る上で(現状)僕がテーマにしているのは スピード>利便性 。
だからってことじゃないですが、ブログを書く上で車重を測ってみたら若干10kgを超えてました。めちゃ重です。
ただこの「重量」に対する考え方も、個人的にですがBROTURESに入って4年近く経つ中でかなり変化してきました。
重いチャリ=悪ではないです。
ここまでですでに長くなり始めてるので、続きは店頭で。
フレームは AFFINITY CYCLES METROPOLITAN 。
カラーはFILM GRAIN 、サイズはC-C540でMサイズ。
最近バスケで借りている体育館に、季節柄ですかね、身長計が置いてあったので測ってみましたが、どうがんばっても179cmでした。
これから縮んでいく一方だと思うと、超えられなかった180cmというの壁の高さ、あの頃1日にあと数十ミリリットルでも多く牛乳を飲んでいれば..などと様々な思いが胸をよぎります。
なにはともあれ、身長179cm だとMサイズが丁度いいと思います。METOROPOLITANをご検討の方はサイズ選びの参考にしてみてください。
ちなみに僕がMETROPOLITANに乗ってる理由はシンプルに「かっこいいから。」です。
個人的にはこの「純粋にかっこいい」と思えるかどうかがフレーム選びの最重要ポイントではないかと思ってます。
そんなわけでパーツ紹介に移ります。
まずはハンドル周りから。
ハンドルは SIM WORKS by NITTOのクロモリライザーバー MOWMOW BAR CrMoです。
BMXハンドルとか競輪のドロップハンドルなんかだと普通に存在する「鉄製」のハンドルですが、ライザーバーだとほぼアルミ製になるので、地味に珍しいアイテムです。
同じくNITTO製のアルミライザーバーと比較すると100g以上も重いですが、それでもこれを使う理由は、鉄ならではのしなりを活かして「なるべく体に優しく乗りたいから」。
30超えたら労りましょうね、体を。
長さは700mmでノーカット。
よくある650-680mmぐらいよりも少し長めで僕好み。
この長さ問題については好みの分かれるところだと思いますが、実際これより長いと「左車線の車と歩道の隙間」がかなり抜けにくくなります。
また、基本的にもちろん車道を走りますが、稀に歩道に逃げる場合も、歩行者にぶつかりそうで怖かったりして「邪魔だな」って思います。
ちなみによく店頭で650mm以上のハンドルを見たお客様から「長すぎるよ!!」って言われちゃいます。
これ結構皆さん盲点っぽいんですが、その場合はカット(幅詰め)という手段があります。
なので、好みの長さにカットして使ってください。
BROTURESのハンドルカット工賃はまさかの¥500-です。
なぜかタイヤ交換(¥1,000-)より安いです。
(長さは5mm刻みぐらいでカットできます。なので「両橋を2.5cmずつ切って!」とかも有りです。わがまま言っちゃってください。)
ちなみにステムもNITTOで揃えてます。
数あるNITTO製品の中でもいわゆる「溶接系」と言われるカテゴリーで、フレームのシャープな雰囲気を損なわない細身のディティールが特徴的。
突き出しの長さは100mmを使ってますが、ここは正直言ってミスってます。だいぶ長いです。
80mmぐらいがベストっぽいので買い替えを検討してます。
こういうトライ&エラーもカスタムの醍醐味ですよね。
ブレーキレバーはPAUL LOVE LEVER。
僕はブレーキレバーをつけるなら絶対にPAULと決めてます。
削り出しの見た目も大好きだし、ブレーキタッチも本当にすばらしいです。
BROTURESきってのPAUL好き変態おじさん、大阪店の鳥山先生も太鼓判のブランド。
しかもどうやら次に購入を狙っているパーツがこのLOVE LEVERらしいので、もう本当にお墨付きです。
特にこのブログ読んでたら「敵わないな」って感じたので、これ以上僕個人のPAUL愛について書くのは控えます。(笑)
が、とにかく見た目も制動性も最高のブレーキレバー。高いけど、確かにその価値が感じられる、自転車界のマスターピースだと思ってます。
ちなみに大阪店の鳥山は僕と同い年で、風貌も似てるのでどこに行っても同一人物じゃないかとか兄弟じゃないかとかイジられますがここでハッキリさせておきます。
僕が兄です。(ミヤ=4月生まれ 鳥山=1月生まれ)
ヘッドパーツは CHRIS KING NoThreadSet 1"
ヘッドパーツはフレームが痛むので何度もつけ外ししたくないし、できれば同じものをずっと使い続けたい。
し、なにより見た目におしゃれなのがいいってことで問答無用のCHRIS KING。
見た目の綺麗さでいくとWHITE INDUSTRIESでもよかったかなーと思ってますが、それはまたまた違うフレームを組むときの楽しみにとっておきます。
次はサドルですね。
これは今年に入って、それまで愛用していたFABRICから変更しました。
WTB の SL8 CROMOLY。
なかなかいい感じです。
僕はお尻が弱くって、目安1日50km以上走ると確実に痔になります。
(BROTURESスタッフの中でア◯ル最弱の自身あり。)
そんな僕が日頃オススメしているサドルは間違いなく「お尻が痛くなりにくいサドル」。
こればっかりは本当に信用してもらっていいと思います。
このSL8 CROMOLYは裏から覗くとこんな感じでぽっかり穴が空いていて、お尻に非常に優しい優しい設計。ボラギ◯ールもびっくり。
同じくミヤ激推しのFIZIK TMPO ARGO R3サドルのような、ガチOPEN FITだと雨の日お尻がびちゃびちゃになるので、それ気にする方はこっちがいいですね。
(FIZIK TMPO ARGO R3)
SL8 CROMOLYは抜群にピスト映えする見た目だし、レザーに近い素材感含めめちゃくちゃ気に入ってます。サドルに悩んだら、ぜひ。
シートポストはもちろんというか、 SIM WORKS by NITTOで揃えてます。
福島の工場で熟練の職人達が手間暇を惜しまず一点一点ハンドメイドで仕上げる一品。
軽いとか重いとか、数値で論じることが無粋に感じられるほど、圧倒的な存在感。
これはもう「自転車パーツ」というカテゴリーの芸術だと思ってます。
シートクランプは後述のハブに合わせてPhilwood。
PAUL同様にMADE IN USAなやつ。
もとはビカビカに磨き上げられたハイポリッシュでしたが最近だいぶ褪せてきましたね。
このやれた風合いもまた良い。
ホイールはH PLUS SON AT-25とPhilwood ハブの手組みです。
これも好みの分かれるところですが、僕は引きで見た時の統一感を重要視してるので、個人的にはホイールは前後同じもので統一したい派。
カラーも合わせてて、リムはHLH(HAIR LINE HARD)というカラー、写真だとわかりにくいですがハブはガンメタです。
フレームカラーと絶妙にグラデーションになってるのがお気に入りポイント。
Philハブはもう一台のNJSにも同じLOW FLANGEハブを使ってるぐらい、全幅の信頼を置いてます。
今は近日入荷予定のRAKETAとかも気になってますが、こういうシェルが太いハブは走ってて剛性感がしっかり感じられるのが特徴。
Philはベアリングも特注のシールドベアリングなので、特に耐久性の面で本当に信頼できるなって感じです。
体感的にスクエアテーパーのBBとアウトボードBBとの違いに近いなと思ってるんですが、Philのハブは手で回してもそんなに回りませんが、実際に走行してスピードに乗ってくると俄然回ります。
このギャップは実際に使った人にしか分からないので、Philハブ使ったことない人はぜひ使ってみてほしい。
クランクはSRAM OMNIUM、チェーンリングはRAKETAの49T。
OMNIUMはもうシンプルに見た目が好き。
意外に思われるかもですが、インプレ的には特に「突出してここが素晴らしい!」みたいなことは無いです。
OMNIUMに関しては良くも悪くも合わせるベアリング次第でスペックがだいぶ変わります。
強いて言うなら強度が異常に高いことと、構造もシンプルなのでメンテナンスしやすいってところが良いですね。
僕は全くですが、トリックとかガンガンやる人からの信頼も厚いクランクであることは間違いないです。
チェーンリングはRAKETAのAERO CHAINRING。
肉抜きの部分が扇風機みたいになってるので、めちゃくちゃジャイロ効果出てると思います。(というプラシーボ効果が大事)
BBはハブ同様にPhilwoodです。
先週久々にオーバーホールしました。(そして帰りは土砂降りでした。)
僕は基本的に雨だろうが台風だろうが365日自転車に乗るスタイル(積雪は勘弁)なので、こういう自転車にとって酷な乗り方をする上で、BBはPhil以外考えられないです。
通勤・通学でハードに使うライダーにとっては最も頼りになるBBじゃないかと思います。
コグはEURO-ASIAのエントリーグレード DLX STEEL 17T。
ギチギチに詰まった鉄製で硬さも感じられるし、精度が高く、歯の形状も綺麗なので音なりが少ない。
剥き出しのスチールの無骨な感じが堪らんですが、オイルが切れるとみるみる錆び始めます。(恐怖)
(EURO-ASIA SUPERSTAR )
ちなみにミドルグレードのSUPERSTAR以上を選んであげると、コーティングのおかげで錆びとは無縁になります。
ストレスフリーだし、チェーン離れもよりスムーズになるので、僕もNJSの方にはSUPERSTARを使ってます。
タイヤです。
フロントはENVE SES ROAD TIRE 25c
層がかなり厚いのと、最大空気圧が90psiとかなり低めな設計なので、体感的には25c以上のグリップ力だったりクッション感を感じるタイヤです。
TUFOとの共同開発らしいですが、個人的には転がりがいまひとつ。(あくまで個人の感想です。)
リアはBROTURESでなんと年間400本以上売れている超絶人気タイヤ、CONTINENTAL GATORSKIN。
昨今の流れというかトレンドというかで僕も28cを試してますがかなりいい感じです。
コンパウンドがそこまでよくないので25cまでだと雨の日相当滑る印象がありましたが、28cにボリュームを上げることでそこがかなり解消されてます。
タイヤ関連で言うと、前後ともにTPUチューブを搭載している事が個人的には最も重要な部分。
(RideNow TPU Road Inner Tube)
※ミヤは昔取り扱っていたTUBOLITOという同じくTPUのチューブを使用してます。
現在の取り扱いはこちらのRIDE NOWとなります。
SES ROADもGATORSKINも、走りの軽さよりも強度や耐久性に重点を置いているだけに、肉薄なモデルに比べて転がりが重たいのが弱点です。
だけに軽量性とエアボリュームを大幅にUPできるTPUチューブを入れてあげることで、それぞれの弱点を最大限克服しています。
このTPUチューブはこういった「弱点の克服」だけでなく、CONTINENTAL GP5000や、PANARACER AGILESTなど、各社のフラッグシップレベルの上位モデルに対してもより走行性能を底上げする「ブースター」としての使い方もおすすめです。
実際普通のブチルを入れるより遥かに転がりが良くなるので、話題のTPUチューブ、クリンチャータイヤを使用する上では今後マストでオススメのアイテムとなります。
ペダルは国産最強のプラットフォームペダル、MKS ALLWAYS。
サイドとかガリガリに削れてますが、全く問題なく使えてます。
まじで耐久性が高すぎて、一度買ったら買い換えることがほぼ無いので自転車屋泣かせの一品でもありますね。
新品の状態から恐ろしく回るベアリング、スニーカーのソールをしっかり食ってくれるスパイクの配置、大きな踏み面などどれをとっても素晴らしい。
(BROTURES INFEEL)
比較対象としてはBROTURESのIFEELペダルがありますが、スパイクの噛み具合やボディの厚さが大きく異なります。
どっちの方が良い悪いではないので、できればどっちも試してみて、好みを見つけてほしいです。
最後に、完全に触れるのを忘れていたフロントラック Wholegrain Cycles Jack the Bike Rack ですが、休日はバスケットボールを乗せて。
仕事の帰りは缶ビールの6パックがこの通りすっぽり収まります。
工具なし、慣れれば2~3分で脱着が可能なので、自転車複数台持ちの方には特におすすめです。
長くなりましたが、僕のMETROPOLITANは全体的にこんな感じで組んでます。
直近の課題は、ステムの長さを短くしたい。
あと、急いでないですがフロントタイヤをGP5000の28cにしたいなと思ってます。
つまり全部が全部気に入っててこれ以外考えられない!ってわけではなく、まだまだ改良の余地を探している状況。
ピストバイクはカスタムしてなんぼ。
完成したな!と思ったら載せ替えるなり増車するなり、毛色の違うパーツを入れて気分転換してみたり。
できれば車体も自分も常にアップデートしていきたいですね。
当たり前ですが、そのあたりのパーツの使用感だったり、おすすめだったりの蓄積があるのが僕たちBROTURESなので、カスタムの相談はいつでも大歓迎だし、大好物です。
なんとなく違和感を感じてたり、興味があるパーツの話や質問などガンガン振ってください。
METROPOLITANに興味がある人なら、僕のを試乗してもらってももちろん構いませんので、見かけたらお気軽にお声がけください。
それでは。
BROTURES KICHIJOJI
Miya