BROTURES OSAKA 10TH ANNIVERSARY vol.1 !!!
どうも、昨日に引き続きの藤本です。
10周年を理由に好きな事やらせてもらうと断言しました先日のブログ。
ちなみに先に伝えますが今日のブログ長いです。
書き始めですが長くなる自信しかないです。
というわけで、いっちゃいましょう。
BROTURES OSAKA 10TH ANNIVERSARY vol.1
BROTURES OSAKA × DOUBLE VOLANTE
LIMITED DENIM
¥33,000-(税込)
・受注期間5月3日(水)〜14日(日)
・納期10月中旬〜
・受注時 Dカン取り付けの有無選択可能。
ありの場合位置指定可能。
・ウエストサイズ・レングスサイズ組み合わせ自由選択可能。
・ノンウォッシュ or ワンウォッシュお渡し選択可能。
「サイズ表記」に関しては最後に記します。注意書きによく目を通して下さい。
はい、デニム作りました。いや、作りますが正しいか?
チャリ屋なのに?なんて思う人もいるでしょう。それが普通の反応ですよね。
でも、この節目を理由に僕の好きな事をお店で実現したくてですね。
僕は知っている人は知っているデニム好きです。
通勤もデニム・仕事もデニムな日が多くあり結構な本数所持してます。
ピストとデニムどっちが好きなん? デニムかな?くらいには。
ピストも好き!デニムも好き!そんな人いると思うし、つながりを持ちたい。
なんならそんな人増えてほしいという思いさえありこの企画に踏み切ったわけです。
もうここへの想いって個人的にはむちゃくちゃ強くてですね、書きたい事だらけなんですがそこは一旦置いといてデニムの説明に移りますね。
まず、再度記しますが今回のデニムですが完全受注製品となります。
期間は明日3日(水)〜14日(日)まで。
納品は10月半ば位になると思います。
「むっちゃ待つじゃん」なんて思う人もいるでしょうがそこはこれからの製品説明や経緯含め楽しみにお待ちいただけたらと。
今回のデニムを作ってくれるのが沖縄県にある「DOUBLE VOLANTE」(ダブルボランチ)さん。
DOUBLE VOLANTEのデニムは國吉(くによし)さんがそのままの生地から仕上げまで全ての工程を一人でやってくれる完全ハンドメイドなデニム屋さん。
デニムの聖地と言われる岡山で10年以上修行し、そこからDOUBLE VOLANTEをやり始めて今年で15周年とのこと。
もうその道を極めた職人さんなわけです。
今ではレザー製品で有名なLewis Leathers(ルイスレザー)で販売されているデニムもお一人で制作されてたり。
わかる人にはわかるかもしれないですがそんなとこから仕事もらえるって半端なくないですか。
僕自身、既に数本作ってもらっていて愛用中です。デニム好きが故にヴィンテージデニムから国内デニムまで多数持ち合わせていますが、数多くあるブランドのデニムは結構ヴィンテージの再現であったりが強く出ていて、生地などもブランドごとに決まってたりします。それはそれでかっこいいし良い物が沢山あるんです。ですが、ダブルボランチでは生地もかなりの数あって、その中から選定できたりするのが凄いこと。
そして、お人柄がもう最高でして國吉さんの場合はヴィンテージへの理解は勿論ありながらそこだけを見るわけでなく、デニムを穿く側の気持ちをすごく尊重しつつデニムをつくってくれます。
ピストを組む側にいる僕にも通ずるところあって見習うところだらけというか尊敬するお方なわけです。
そんな職人さんと業界違えど一緒にお仕事に結びついたことが何より嬉しいわけです。
はい、長くなりすぎましたね。
やっと製品説明いきます。
今回作るにあたり、色々便利な自転車が世にたくさんある中で僕らピスト乗りって最もシンプルかつ昔からある仕様の物を"あえて"楽しんで乗っていると思いまして、というか僕は思っていて、その際に乗ることの為だけに作るデニム、要は「自転車乗りの人の為に乗りやすく」ではなく「昔からある純粋なデニムとして」をベースに考えて製品としました。
そして、デニムを持つならば「経年変化」を楽しんでほしいと思っての内容です。
まず今回の生地から。
16.7oz(オンス)の厚めセルビッチ生地。
この生地ですが、結構特別な生地でしていつ今後生産がなくなるかもわからない生地です。
G3織機と言われる日本最初機の物で出来ていて、G3は1950年代から稼働し短い期間のみ生産された力織機です。
1 時間に5m ほどしか織れないという生産効率の低い織機でして経糸(たていと)を三種類の太さの異なる糸を使ってできているのが今回の生地。
履けば履くほどに、洗えば洗うほどに荒々しい色落ちを見せてくれます。
ちなみに僕の履き込んだやつはこれ。
同じ生地でもこんな変化するんです。僕のは仕事でずっと履いててリペアもしてます。
むちゃくちゃ雰囲気あるでしょ?
今回はリジットと言われる未洗いのままでの納品であれば、最初は非常に硬く濃いんですが履き込めばその人ならではの色落ちを見せてくれるのでその辺も楽しんでほしいです。
そして、スレーキ。
いわゆるポケットの布ですね。
こちらも旧い織り機でおられた「備前一号」という物。物を入れることも多いでしょうし、僕らみたいな作業着として使う人は工具入れたりもするんであえて厚手でガシガシな感じの物に。
この備前一号を織っている帆布屋さんも歴史古いところですが去年工場を閉鎖し、もう残っているだけの特別な物を今回使用して頂きました。
次に、レザーパッチ。
こちらは姫路にある「昭南皮革のサドルレザー」を。タンニンで鞣したあとにオイルを染み込ませ、全体的にかっちりと硬めの牛革です。
こちらは経年変化が楽しめるとのことで決めました。
こちらも洗っていくとこんな感じ。
そしてディテール。
ヴィンテージデニムも好きな僕はやはりヴィンテージな部分は取り入れたく。
でもあるようで無い細かいディテールにしました。
まず、型のベースとなっているのがLevi's 201XX。30s・40sベースの股上やや深めのシルエット。
201XXだとシンチバック付きますがそこはあえて付けず、バックポケットはリベット剥き出しの打ち込み。
通常のデニムよりやや大きめのポケットになってるので工具や財布や自転車ロックも入れやすいと思います。
そして、リベットには真鍮を。
また、ピスネーム(赤タブ)はレーヨン製の物を。これまた細かい話でレーヨンのピスネームってもうほとんど無くなってきてます。ヴィンテージリーバイスなどはこのレーヨン製で洗っていると丸まってきたりします。これまたいいとこ。
そして、今回の受注ではDカンと言われる鍵とかカラビナとかぶら下げる物の有無を選んでもらえます。
これはあると意外と便利でして、こいつも真鍮です。無骨でしょ。
そして、このDカンを付ける場合はベルトループのどこに付けるかも指定していただけます。
僕は後ろ側につけてますが鳥山は前派だったり。
本当細かくて何言ってるかわからないかもしれませんが、お尻部分の縫い方も拘ってます。
「逆巻き」で右身頃高になってます。
これは僕が好きな使用でしてLevi'sとかと違いワーク系のストアブランドに多い仕様。
Levi'sだと30sなどかなり古いデニムになるとあったりしますね。
フロント部分に移りまして、こちらも基本リベットは真鍮。
少しピストらしさ出すつもりでコインポケットリベットだけ銅の物で"COG"イメージで打ち込んでもらいました。
そしてボタンフライ仕様。
ジッパーが楽なのかもしれませんがここはやはりボタンフライでいかせてください。
こちらも真鍮の物を使用してフライボタン(4つ)のうち一個はヴィンテージライクに月桂樹ボタンに。
トップボタンはDOUBLE VOLANTEの真鍮ボタンで。
基本のステッチはイエローステッチベースで帯のVステッチとコインポケットの口のステッチだけオレンジステッチです。
これもヴィンテージのようでないディテールとイエローステッチとオレンジステッチの色落ち両方を楽しんでみて欲しいなって事で。
裾上げも写真はないけど、「ユニオンスペシャル」という裾上げ用の旧式のレアミシンでやってくれます。
正直、まだまだ書けますし書きたいけどくどいのでこの辺にしてもっと細かいところは夜にYOUTUBEライブやりますんでそこでお話しさせて頂きます。
なので興味ある方はみてください。ピストの話多分しません。
YOUTUBEは2日19時15分ごろからやります。
大阪店にサンプルデニムが一本だけあります。
なのでお近くの人はこの受注期間に穿きに来て下さい。
サイズはサンプルがワンサイズしかないんですが、参考までにそのデニムで大阪スタッフが履いた感じ載せときます。
ノンウォッシュでW31/L29の物になります。
全員同じサンプルパンツでの着用画像です。
鳥山
身長180cm・体重68キロ
楠
身長172cm・体重55キロ
藤本
身長169,8cm・体重64キロ
以下にサイズチャートを記します。
ウエストをまずは選んでいただいた後、レングスも決めて下さい。
「サイズチャート」※表記はワンウォッシュ後
Wはウエスト Lはレングスをcmで表しています。
ノンウォッシュの場合はチャート表よりウエストならば+4cm,レングスならば+8cmくらいあります。
W28 : ウエスト71 / 裾口幅19 /わたり幅30.4/股上28.8
W29 : ウエスト73.5 / 裾口幅19.5 /わたり幅31/股上29.3
W30 : ウエスト76 / 裾口幅20/わたり幅31.6/股上29.8
W31 : ウエスト78.5 / 裾口幅20.5 /わたり幅32.2/股上30.3
W32 : ウエスト81 / 裾口幅21/わたり幅32.8/股上30.8
W33 : ウエスト83.5 / 裾口幅21.5/わたり幅 33.4/股上31.3
W34 : ウエスト86 / 裾口幅22/わたり幅 34/股上31.8
W35 : ウエスト88.5 / 裾口幅22.5 /わたり幅34.6/股上32.3
W36 : ウエスト91 / 裾口幅23 /わたり幅35.2/股上32.8
W38 : ウエスト96 / 裾口幅24 /わたり幅36.4/股上33.8
W40 : ウエスト101 / 裾口幅25 /わたり幅37.6/股上24.8
L28 : レングス(股下)71
L29 : レングス(股下)74
L30 : レングス(股下)77
L31 : レングス(股下)80
L32 : レングス(股下)83
L33 : レングス(股下)86
L34 : レングス(股下)89
L35 : レングス(股下)92
L36 : レングス(股下)95
L38 : レングス(股下)98
L40 : レングス(股下)101
※こちらはワンウォッシュでのサイズチャートです。
洗濯をしないという方はいないと思いますので、このチャート表頼りに決めてください。
ノンウォッシュご希望の場合、お渡し時のサイズは大きめです。また、生地が特殊であり個人の洗濯方法でサイズ感は違ってきますので目安とお考えください。
特にノンウォッシュをご希望とされる方は少し余裕を見たオーダーがオススメです。
1からとにかく自分でと言った人はノンウォッシュですが、無茶苦茶固いです、笑
サイズ感には余裕見てもらうのと長い、短いが大して気にならんよって方はノンウゥッシュ勧めます。
レングスが一番悩みどこかと。
裾上げは後でもできますが、何より丈感をしっかり拘る人はワンウォッシュにした方が無難です。それでも多少の誤差はあることご理解お願いします。
デニム説明は以上となります。
ぶっちゃけ、もうこんなこと最初で最後だと思います!
だって自転車屋だから。
結構前から生地選定、リベット選定、ステッチ選定、ディテール考案、なんなら電話もさせてもらってとかなり時間かかって、そしてこうやって発表。
これ見て興味持った人是非連絡くださいね。
10周年を記念して自分発信で自由なことやっちゃってますが欲しいと思ってくれる人に僕が考えて、國吉さんが作るデニムが渡れば最高!って思ってます。
ご注文は大阪店に必ずお願いします!
インスタDM/LINE/メールなどやりとりを残せるところにお願いします。
なんなら不明点は僕(藤本)に全部聞いてください。
一応、木曜と金曜はお休みもらってます。それ以外の日にね。
過去最長ブログ更新してしまったんじゃないかと思うけど、ここまでお付き合いありがとうございました。
これはまだ第一弾。もうデニムでは無いです。
お楽しみにー。
では!