絶版カラー!BEASTIEの"Copper Brown"をご紹介。

つい先週は横殴りの雪が降り、氷点下を下回る真冬を味わった横浜。しかし今日は一転して20度を超える春の陽気。気候に振り回されつつも、ピストバイクを楽しむベストシーズンが着実に近づいています。
スタッフたちもそれぞれの愛車をカスタマイズしたり、メンテナンスに励んだりと準備は万全。今年の春はどこへ行こうか?まだ走ったことのない場所へ、自転車を持って出かけてみたくなりますねー!
そんなカラッとした暖かい気候で気持ちのいい日は自転車を触りたくなるもの。本日ご紹介したいのは、TYRANT BIKESの希少な絶版カラーBEASTIEのカッパーブラウンを元にしたカスタムバイク。
細かいフレーク(ラメ)が散りばめられたメタリックなブラウンを、高級感のあるグロスフィニッシュで仕上げたフレーム。
80〜90年代のネオンカラーやグラフィックが巷では流行している現代ですが、このカラーはもう少し時を遡った60s hippie、カウンターカルチャーが一気にアメリカで隆起した時代の印象。まるでLAのサウスセントラルにてHoodなカーガイたちが集まるゲリライベントのワンシーンに映えそうなカラーリング。
この辺りは僕の師であるkawasamurai先生の映像を見てもらえればピンとくるはず。
要はこんな感じっス。
このBEASTIEのカッパーブラウンは、歴代モデルの中でも特に人気の高いカラーでした。しかし生産数が少なく販売期間も短かったため、現在でも探している人が多く存在する絶版車としてファンの間では有名。
さらに今回注目すべきは、そのサイズ。なんと貴重なXSで、身長160cm〜170cm程度の方にぴったりです。TYRANT BIKESに限らず、LEADERなどの海外製品は日本人にフィットするXSやSサイズの生産数が極めて少なく、非常にレア。サイズ感、カラーリングともに、二度と手に入らないモデルとして今回はご紹介したいと思います。
そして肝心な仕様について。
今回拘ったのは「コスパを抑えつつもしっかり走れる。そして楽な乗車姿勢でCruzin'出来るピストバイク」その特徴について詳しくご紹介。
中でも特にこだわったのが、ホイールを構成する部品のセレクトです。
「リム」「スポーク」「ハブ」という3つのパーツはご存知でしょうか。BROTURESのブログではリムとハブに関する記事は多い傾向にありますが、今日注目したいのは意外と触れられることの少ない「スポーク」についてです。
この一見地味ながらも走行性能に大きな影響を与えるパーツは、硬さや空気抵抗、軽さ・重さ、さらには色まで、さまざまな選択肢があります。
今回「楽にしっかり走れるバイク」というテーマで選んだのは、あえて“ちょっと長め”のスポーク。通常、スポークの長さはリムとハブの組み合わせで決まりますが、今回は極力リムハイトを抑えたH PLUS SONのTHE BOXを、BROTURESオリジナルトラックハブに合わせることで、あえて長めのスポークを採用しました。
長めのスポークを選ぶことで得られる最大のメリットは「しなやかさ」と「柔らかさ」。一般的にピストバイクは、短めや太めのスポークを使い剛性を確保するのが定石です。しかし、このモデルで目指したのは、街中をいかに気持ちよくCruzin'できるかという点。剛性を追求するよりも、しなやかさを重視しつつも、しっかりとした回転性能を確保したかったのです。
短くて剛性の高いホイールとして分かり易いのがBROTURESのSHRED88カーボンホイール。
リムハイトが高く、スポークの長さを極限まで短くし剛性を確保。こちらは近日再入荷予定なので、また追ってご紹介します!
今回選んだホイールのすっきりとした印象は、カッパーブラウンの大人っぽいルックスに対して非常にマッチします。その辺りはハンドル周辺の組み合わせにも表現されていて、NITTOのステムとハンドルは敢えて25.4mmクランプを採用。
性能と見た目、両方でバランスの取れた仕上がりのBEASTIEにカスタマイズ出来たかなと、今回のモデルは自信を持って言えます。
このカラーリングを探していた方も多いでしょうし、比較的小さめのサイズで乗れるピストバイクを探している人も多いはず。
こんな大人ピスト、西海岸ブロードウェイの空気感タップリな一台が好きな人。ぜひ横浜店にてご覧くださいませ!
