ピストバイクは本当にユニークな自転車です。
コンマ1秒を争うために生まれた競技車が、なんの因果か対局にある街乗りで楽しまれているのだから。

LEADERはトラックレーサーをストリート用に再設計したパイオニアです。
その機能美としか言いようのないピストの造形と性能を損なうことなく、街乗りに最適化させました。
そのファーストモデルがこの725なのです。

LEADER®︎ 725TR Complete Bike 

この725は伝統的なピュアトラックジオメトリを採用し続けています。
他のモデルよりもホイールベースを長めにとって安定性をもたせているのです。
すなわち巡航の安定性も向上して、疲れにくい。

その分ハンドルまでの距離が長いので725にはライザーバーカスタムを推したい。
特にワイドライザーなんかは相性抜群。
ガシガシと車体を振ってもバランスがとりやすく、安心してペダルを踏めるでしょう。

DMR WINGBAR MK4

街乗りはできるだけラフにしたい。
あまり前傾姿勢が強すぎず、しっかり力も入れられる良い塩梅なポジショニングが必要です。
ステムの角度は0°で少し長めがイナタイ。
上体を起こすことができて、本場のメッセンジャーライクなルックスがツボです。

THOMSON ELITE X4 STEM Black

スピードや効率を求める一方で、何よりカッコつけたいのが本音でもある。
ピチピチのサイクルジャージではなく、DickiesにChampion、足元にはVANS。
極太のLEADERのフレームにはT3のバトンホイールをゼヒ合わせたいのです。

BROTURES T3 CARBON WHEEL ¥132,000 

これだからLEADERはやめられない。
僕は優越感とともに強烈な印象を残して過ぎ去る。
一瞬の出来事だとしてもこのステルスのようなシルエットが脳裏に焼き付いて離れない。

725は街乗りでこそ真価を発揮するのです。

Toshi