シングルギアだからこそギアに拘る。

こんにちは、レンです。

本日のブログはピストバイクだからこそ拘っていただきたい部分のお話。
ピストバイクは変速がない。
前も後ろも1速しかなく、走るときは常にそのギア比で走ることになります。

そうなると当然漕いでるときに"重い""軽い"が気になってくる。
それを調整するのがクランク、チェーンリング、コグになります。
この3点で漕ぐ時の重さを変えることができます。

まず自分のピストバイクのギア比を知る方法はチェーンリングの歯の数とコグの歯の数を数えます。
それを割り算すれば今のギア比がわかります。
計算式は「チェーンリングの歯数÷コグの歯数=ギア比」ですね。
ま、下の表を見ればすぐにわかるんですが。すぐに表を出せない時はそうやって計算しましょう。

この中で一般的に街乗りに適しているのはどのあたりか。
大体は"2.70~2.94"になります。3.00いかないくらいがストップアンドゴーしやすいギア比になります。

LEADERの初期設定は3.00か3.09になります。
そう、少し重い。正直焦げない重さではないですが初めてのピストバイクでこのギア比は少ししんどい。
LEADER 721TR,CURE,725TRまではチェーンリング48Tのコグ16Tになり、735TRは49T×16Tです。
ここからどのように調整しましょうか？コグを変えてあげましょう。

コグを16Tから17Tに変えてあげればギア比は2.82か2.88になります。
さっき言っていた街乗りに適したギア比になりますね。
そして17Tにすることでさらにメリットが。それはスキッドポイントというもの。

スキッドポイントは「同じペダルの位置でスキッドをした時にタイヤが何箇所削れるか」を示したものです。
上記のギア比3.00はペダル1回転に対して後輪がピッタリ3回転しますのでスキッドポイントは「1」。タイヤの一箇所だけ削れます。
スキッドポイントが多いほどタイヤを満遍なく消費できるので、タイヤの寿命を目一杯使うことができます。
つまりスキッドポイントは単純に多い方がいいです。

スキッドポイントの計算は少しややこしいので、下の早見表を参考にして下さい。

17Tの横列を見た時に気付いたはず。全部17あるやんって。
そうなんです。17などの割り切れない数字はほとんどが同じ数になります。
なので僕らピストバイク乗りはほとんどが17Tを使っている。

なのでまずはコグをカスタムして決めてあげましょう。
そしてその上でチェーンリングの歯数を変えてギア比の調整をしてあげましょう。

今取り扱いしているおすすめのコグを紹介します。

VELOBIKE TRACK COG ¥6,380-INTAX
まず手頃に試したいって方はこれ。
アスリート目線でパーツ開発を行うニュージーランド発のブランド"Velobike"。
値段はお手頃な上に品質が高い。コストパフォーマンスが非常に良いコグです。

PHILWOOD TRACK COG ¥14,520-INTAX
PHILWOOD TRACK COG "SLR" ¥16,720-INTAX
PHILWOODから発売しているトラックコグ。鏡面に磨かれたポリッシュが特徴的。
ブランドらしいタフな作りで、歯の精度も良く長く使える。
SLRは肉抜きモデルで17Tしか作っていない。17Tの大事さが良くわかる。

MICHE PISTARD ORO TRACK COG ¥20,020-INTAX
MADE IN ITALYのMICHEのトラックコグ。
摩擦を減らすことを重点に置き開発され、高硬度鋼を高い精度でCNC加工し、実感できるスムーズなチェーン離れの滑らかさ。
表面にはダイヤモンド並の硬度を持つ炭化タングステンによる表面処理を施すことにより高い負荷に対する最大の耐久性、そして高いレベルの耐腐食性が特徴。

ここがおすすめのコグになります。あなたの好みでお選びくださいませ。
そしてギア比のセッティングを細かくするために必要なのがチェーンリングカスタム。
コグの相棒的なやつですね。僕が言う街乗りに適したギア比を実現させるには47Tから50Tのチェーンリングが合います。

僕のおすすめのチェーンリングはこれ。

SUGINO MC144 CHAINRING ¥36,300-INTAX~
スギノから出るチェーンリングの中で僕はこれが一番好き。
最高ラインのZENシリーズの裏側の肉抜きがあるんですがMCはそれの全抜き版ってイメージ。
歯の精度も最高だしなにせこの雰囲気が好き。
ブラックもあるのでクランクに合わせて使っていただきたい。

DIGIRIT CARBON CHAINRING ¥33,625-INTAX~
カーボンで作ると言う革命的なパーツブランドDIGIRIT。
そこが出すチェーンリングは軽さと精度が特徴。カーボンだからこその軽さだと思います。
特に写真のカットモデルはめちゃくちゃ軽い。
そして最大の特徴はこのカーボン独特の模様ですよね。パターンがいくつかあるので、気になる方は是非お問い合わせを。

チェーンリングのカスタムも一つの手段ですがクランクごとカスタムするのも大いにあり。
特にLEADERシリーズは725TR、735TR以外のクランクにはさっきのチェーンリングたちがつきません。
なので必然的にクランクのカスタムが必要となります。

BROTURES ALLDAY CRANK SET ¥25,300-INTAX
先日新たに発売開始となったオリジナルクランク。
実は過去にも販売していました。そこから数年が経ち、アルミの材質などをレベルアップさせ帰ってきたのです。
このクランクは手頃ながらチェーンリング規格がPCD144ではじめから49Tのチェーンリングが付属しています。