性能だけじゃない。選ぶべきクランクの基準
ついにこの季節が来ましたね。
やっぱり春はこのイベントがないと迎えられませんよね。
日々の積み重ねの大切さを実感でき、このイベントを通すことで毎年人間力が少しずつ上がっていく気がします。
ヤマザキ春のパンまつりは4/30までです。まだ始めるには遅くありません。
ちなみに僕は、すでにお皿一枚分のポイントを貯めています。どうも、Kickです。
皆様はクランクカスタムされていますか?
クランクはピストバイクにおいて、走行性能を決定づける中核パーツ。
脚から生まれた力を最初に受け止め、推進力へ変換する“入力装置”です。
“ピストの心臓”と表現されることもあるほど、決して蔑ろにしてはいけないパーツのひとつ。
踏み出しの鋭さ。巡航時の伸び。ダンシングでの安定感。
これらはすべて、クランクの軽量性・剛性・精度に大きく左右されます。
さらに、パーツ点数の少ないピストバイクにおいては、車体中央に位置するクランクの存在感は想像以上に大きい。
まさに”心臓”であり、同時に“顔”でもあるパーツ。
つまりクランクは、“走り”と“佇まい”の両方を支える重要な要素です。
そして忘れてはならないのが、クランクは常に高負荷がかかる消耗パーツであるという点です。ペダリングのたびにトルクを受け止め、推進力へと変換する駆動の要。
負荷が集中する以上、いずれ摩耗や劣化は避けられません。
だからこそ重要なのは、単純なスペックの高さだけではありません。
軽量であること。剛性が高いこと。
もちろんそれらは大前提です。しかし同様に大切なのは、長く使い続けられる設計かどうか。日常的に乗るバイクだからこそ、メンテナンス性の高さは性能と同じくらい重要な価値を持ちます。
ということで今回は、最近の吉祥寺店カスタムバイクに採用したクランクをご紹介します!
軽量性・剛性・メンテナンス性を可視化し、比較できる形でまとめました。
ぜひご自身の用途と照らし合わせながら、最適な一本を見つけてみてください。

軽量性 ★★★★★
剛性 ★★★★☆
メンテナンス性 ★★★☆☆
NJS認定を受け、競輪選手からもSUGINOと並び長年支持されてきたクランク。
無駄を削ぎ落とした設計と高精度な仕上げにより、軽量性・剛性・耐久性を高水準で成立させています。
アームにはSHIMANO独自の中空構造技術を採用。
高い剛性を確保しながらも、トップクラスの軽さを誇ります。

規格はオクタリンク専用設計。
専用BBが必要となりますが、スクエアテーパーに比べ軸との嵌合精度が高く、剛性も十分。ガタが出にくい構造で、安定した踏み心地を実現します。
適切に調整し組み上げることで、競技基準に準じたダイレクトなドライブフィールを体感できる一本。
競技で磨かれた完成度。実用性と信頼性を兼ね備えた、トラッククランクの定番です。

軽量性 ★★★☆☆
剛性 ★★★★☆
メンテナンス性 ★★★★☆
イタリアの老舗ブランド”MICHE”より、スパイダー形状のダイレクトクランク”PISTARD 2.0”。5アームのうち1本がクランクアーム直下に配置される設計により、スパイダー面積を最小限に抑制。軽量化とスタイリッシュなルックスを両立しています。
ワンボルト固定による高いメンテナンス性に加え、ホローテック対応の規格を採用。PHILWOODなど高性能BBへのアップグレードも可能で、実用面での拡張性も大きな魅力です。

メカニカルな円盤型デザインを好む方には、同じくMICHEの”PISTARD AIR”もおすすめ。スパイダー形状ではないため若干重量は増しますが、その分アーム剛性は2.0より高め。
より踏み出しの鋭さやスプリント性能を求めるのであれば、AIRも十分検討に値します。

3.SRAM OMNIUM
軽量性 ★★☆☆☆
剛性 ★★★★☆
メンテナンス性 ★★★★☆
世界3大コンポーネントメーカー”SRAM”より、元祖ダイレクトクランクとして知られる”OMNIUM”。
現在は廃盤となったものの、高い剛性とダイレクトな踏み心地から今なお支持を集め続けています。
中空アルミアームと一体型スピンドル構造により、踏力を逃さずスムーズに推進力へ変換。加速時の反応は非常に鋭く、力強いドライブフィールが特徴です。
BBはGXP規格を採用。
対応BBの種類は多くありませんが、アップグレードパーツや交換用ベアリングも存在しており、メンテナンスや修理は十分可能。
高剛性かつ反応重視のライディングを求める方に適した、ストリート定番の一本です。

軽量性 ★★★★☆
剛性 ★★★☆☆
メンテナンス性 ★★☆☆☆
スペインの名門ブランド ROTOR が送り出す本格レーシングスペッククランクが“VEGAST”。
上位モデルである”ALDHU”が高強度な7055アルミを採用しているのに対し、“VEGAST”は耐力・強度・耐腐食性に優れた6082アルミを使用。レース譲りの設計思想を継承しつつ、よりストリートユースに馴染む扱いやすさを備えたモデルです。
クランクアームには中空加工を施し、「軽さ・強さ・踏みやすさ」のバランスを高次元で実現。剛性を確保しながらも無駄を削ぎ落とした設計により、踏み込んだ力をダイレクトに推進力へと変換します。
BB規格は“BSA30386”を採用。選択肢は多くないものの、WISHBONEなど高精度なBBを組み合わせることで更にポテンシャルを引き出すことが可能です。
正直なところ、極端なハードライディング向きとは言えません。
しかし、定期的なメンテナンスを前提にしっかりと組み上げられた“VEGAST”は、滑らかで上質なペダリングフィールを提供してくれる一本。
レーシングスピリットを日常に落とし込むなら、この選択肢は大いにアリです。

軽量性 ★★★☆☆
剛性 ★★★★★
メンテナンス性 ★★★★★
最後は、BROTURESのカスタムバイクではお馴染みとなった“BROTURES BEAT CRANK”。
BROTURES BEAT CRANKは、BROTURES が数々の名作クランクの長所を抽出し、2年の開発期間を経て完成させたオリジナルクランク。
ワンボルト留めの採用によりメンテナンス性を高めつつ、剛性は7075アルミアームと焼き入れ加工済みスチールシャフトの組み合わせによって確実に担保しています。
さらにSHIMANOホローテックⅡ規格に対応することでBBの選択肢も広く、アップグレードや日常的なメンテナンスにも柔軟に対応可能です。
踏み込んだ力を無駄なく推進力へ変換する鋭いレスポンスと、ストリートで求められる耐久性。
性能・実用性・拡張性を高次元でバランスさせた、完成度の高い一本に仕上がっています。
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と、吉祥寺店の最近のカスタムバイクに組み込んだクランクはこんなところ。
で、「結局どれがいいの?」という声に、僕なりの答えを出すと、

ずばり、BROTURES BEAT CRANK!
これまで紹介してきたモデルは、レーススペックやNJS認定など確かな実績を持つものばかり。純正クランクから交換すれば、どれを選んでも走りの違いは間違いなく体感できます。
それでも、通勤・通学やストリートライドがメインのお客様におすすめするなら、やはり ”BEAT CRANK”です。
理由はシンプルで、メンテナンス性と剛性のバランスが抜群だから。
どれだけ回転性能が良くても、耐久性に不安があれば日常使いには向きません。
どれだけ軽量でも、踏んだ力が逃げてしまえば意味がない。



実際の使用感として特筆すべきは、その“扱いやすさ”。
整備がシンプルな構造は、日常使いにおいて大きな安心材料となります。
剛性感のある踏み心地は、ストップ&ゴーの多い街中でもロスの少ない加速を実現。
ホローテックⅡ対応という汎用性の高さも含め、長期的な運用を見据えた拡張性を備えています。
そして、クランク・BB・チェーンリング込みで¥44,000-(TAX IN)。
性能・耐久性・将来性を総合的に考えれば、”BEAT CRANK”は非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

今回ご紹介したクランクはどれも間違いありません。
ですが「迷ったらこれ」と胸を張って言える一本が、BEAT CRANK。
店頭にはBEAT CRANKを組み込んだカスタムバイクも展示中です。
走りの質を変えたい方は、ぜひ吉祥寺店で体感してください。
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では、また。
BROTURES KICHIJOJI
Kick
