梅雨のNAGAOKA TRACK GAME潜入レポ

ポップステップげっちゅー♪どうも横浜店のTATSUです。

なんか梅雨明けしたんじゃないかってくらい激アツな日々が続いておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?雨で外出れないよりかは、アツい夏に自転車に乗る方がマシだと考えてたり、なんなら入道雲が爆沸きでガンガンに晴れてるのを見ると外に出たくなるワタクシですが、これがサマー☆マジックってことなんですかね。ただこの時期に自転車乗っていると風によって体温の上昇に気づけないことがあったりするので、こまめな水分補給はお忘れなく。

そんなことはさておき、今回のブログはクリテリウム参戦レポートになります!6月14日に新潟県長岡市のスポーツランド長岡にて行われた「NAGAOKA TRACK GAME」にお邪魔してきました。ちょうど今年の4月上旬に新潟へ旅行に行ったのですが、その時はまだ雪が積もっていて、神奈川で生まれ育った自分には結構衝撃的な光景でしたね。関越トンネルを越えて湯沢に入ったときは、流石に川端康成の顔つきでした。長岡市はかの有名な連合艦隊司令長官、山本五十六の生まれ故郷であり、日本酒の生産でも有名なので「五十六」なんて日本酒も売ってたり(前行った時にちゃっかり買いました)。

そんな長岡の地に、この日は雨だったのにもかかわらず多くのライダーやオーディエンスが関西、関東、東北から駆けつけ、みんな気合いブリバリでこのイベントを盛り上げていました。

今大会はエリミネーションクリテリウムの2種目が行われました。エリミネーションとは何ぞや?って感じだと思うんですけど、これはトラック競技で行われている中距離種目の一つで、2周ごとに最後尾がレースから除外されていき、最後まで残ったものが勝者というものです。それをピストクリテに落とし込んでみようという国内だと初(?)の試みで、今回は2周ごとじゃなく毎周回というルールでやっていましたね。しかもレース内容に駆け引き要素を追加するために、先頭を走っている選手が二番手を2車身以上離してはいけないというレギュレーションが追加されており、集団が常に団子状態になることで誰が脱落するか最後まで分からないというハラハラするようなレースが展開されていました。

まずはエリミネーションの予選。ひとりずつ1周回のタイムを計って、それで上位のライダーが決勝に進出するというスタイル。決勝に上がれなかったライダーたちは通常のクリテ同様、順位決定戦の方に出ることができます。自分はエリミネーションの方にはエントリーしていなかったので、写真を撮るのに専念しました(バタバタしていて予選だけしか写真取れなかったのですが笑)。

ぶっちゃけレースに出なくても、こういう皆の走りを見ながら酒飲んでヤジを飛ばすってのも楽しいと思います。雨でモチベがダダ下がりだったので、一部のおじさん連中が酒飲んで盛り上がっているのを見て、レースなんか出てないでそっちに混ざりてぇ~なんて思ってました(すいません)。

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さあエリミネーションの予選が終わったら今度はクリテリウムの予選です。今回のコースは一周が約580mで予選は5LAP。カート場のピストクリテだと、お台場のシティサーキット東京ベイで行われるsfiDARE CRITや、大阪のISK 大阪舞洲で行われるNatural Machine Critが挙げられますが、どちらも400m~450mのコースなので、今回のスポーツランド長岡は比較的長めでスピードも出やすいって感じでした。ちなみに最後に出たクリテリウムがちょうど一年前にお台場で行われたsfiDARE CRITなのですが、それも局地的豪雨に見舞われました(まあ自分が走っていた予選、決勝の時は止んでいたんですけどね)。お台場ん時は「晴れた日に雨なんて不思議だよね」って感じでしたけど、今回のレースは雨が止んでる時間の方が少なく、ずっとウェットコンディションでした。

スタート時点では6番手。1周目で何とか順位を2つ上げたのですが、2週目突入時の1コーナーで曲がり切れずにオーバーラン。濡れた路面でスリップして怪我なんて流石に勘弁と思ってチキった走りをしていたら、バンク角が甘くなって曲がり切れなかったです。

そんな大ミスかましてたらポジションは1個落とすし、その隙に先頭パックからは置いてかれるし。そして何と言っても雨で寒くて身体の震えが止まらなかったです。コーナーの立ち上がりが全然踏めなかったですし、全体通してパワーが全く出なかったですね。まあ何とかゴールまでに1つ順位を巻き返して4位でフィニッシュしましたが、もうこの時点で結構心身ともにやられていました笑。

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その後エリミの順位決定戦を挟んでの決勝。先ほど挙げたように逃げが実質禁止となっているレギュレーションによって集団は常に密集状態になっていて、後方ではポジション争いが激化していました。

こんな感じでコントロールラインを横一列に通過する場面も。ギリギリまで誰が脱落するのか分からないレース展開、非常に面白かったです。これを機に他のクリテリウムでもエリミネーションを取り入れてみてはどうでしょう?めっちゃ盛り上がると思いますよ(実際今回のレースで一番の盛り上がりを見せていたのでは?)

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そしてクリテリム決勝。決勝は15LAP。もちろんこの時も雨は降り続いていたので、コーナーのイン側とかに水たまりがあったりして、ちょっと怖かったです。ビンディングシューズがびしょびしょでスタート前とかめっちゃ寒いっすね。雨のレースはほとんど経験したことがないので自分にとってかなりしんどかったです。

キラっとスタートでスムーズに抜け出せてホールショットを決めたんですけど、予選の時から不安に感じていた通り、全然踏めませんでした。立ち上がりでパワーが出せない上にコーナーもビビッて攻められないとなると、後は抜かれていく一方です。1週目終了時点で三番手まで落ちました。

3周目に入った時、予選同様1コーナーでイキスギてしまいました(←アホ)。ほんと学習能力がなさすぎですね。寒さで終始縮こまっていたので身体が思ったように動かせなかったかなと。オーバーランのせいで8番手まで落ちましたが、これ以上は落としたくなかったので、動かない身体なりに頑張ってもがいてみました。結果としては8位で、12週目入る前にラップされてしまいました。今回優勝された方(エリミ予選の写真1枚目のライダーさん)めっちゃ速かったです。エリミネーションもクリテリウムもどっちも1位で、去年と今年のお台場で勝っていた方らしく、上には上がいるなぁと痛感しました。

今回は流石に腑抜けた走りをしてしまったので、ビッと気合い入れなおして”スピードの向こう側”を追求してければなと。

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今回のNAGAOKA TRACK GAME、オーガナイズしたのは若手筆頭のHAYATO。まだまだヤングなライダーですが彼の地元長岡にてカッチリとイベントを成功させましたね。

ん?コイツつい最近うちのブログで見たな?と。そうです先月公開したトラクロ日本選手権のブログにて彼のバイクチェックを軽く載せています。まだ見ていない人はCheck it out!

激闘!TRACKLOCROSS NATIONAL 2025

そんなイケイケライダーで今大会のオーガナイザーHAYATOにインタビューしてみました。

(以後、赤字はインタビュアーのタツ、黒字はHAYATOです。)

まずは今回のイベントを行った目的とか意義、なんでこのイベントをやろうと思ったかとか。そういうのちょっと教えてほしいな。

はい、えっと自分は5年ほど前からチャリのイベントによく行ってて。レース寄りの世界にもいつつ、東京でメッセンジャーしたりして、ストリートで遊ぶ仲間とも関わってきて、いろんな人との繋がりができました。今はストリートやレースシーン両方を繋ぐ立ち位置にいるな~って思っていて、その繋がりを活かしてそれらを一緒にしたようなイベントを自分の地元で開けば、自分のやりたいこととか表現したいことを形にできるなって思いましたね。ちょうどいい感じのカート場とかもあったんで笑

なるほどね、今後なんかこういうレースのイベントとか、またやっていこうって気持ちはあるの?

そうっすね。今回結構うまくいったんで、またやっていきたいなって思ってて。で、もう一つの目的として今日来てくれた先輩方がやっているようなイベント起こしてくれる組織も、たぶんしばらくは続いてくれるとは思うんですけど、もし辞めるってなった時に、誰もやる人がいなくなっちゃう。そういうイベントをやるためにも、最近自分とか海外、日本いろんなイベント行かせてもらってて、そこから感じたものとかを出して、別に上の人たちに取って代わるとかじゃなくて、自分たちの世代もちゃんとやっていけるんだよっていうのを形にしていきたいなって感じです。

いいね~。じゃあイベントを動かすオーガナイザーとしての目標と合わせて、レースに出たりみたいなライダーとしての目標ってのはあったりする?

いや~先輩から「主催者が速いとか、速いやつが主催者になるようなプレイヤーとオーガナイザーが一緒のイベントって基本良くないものが多いよね」みたいなことを伺ったりして、でも今の俺がやっていることってまるっきりそういう感じになっちゃってるなって懸念はあります。なんで難しいっすけどこれからは出る方とやる方のバランスをいい感じにしていきたいなと。

じゃあ最後に、すごい大雑把だけど現在のピストシーンに感じること一言欲しいな。カルチャー全体に対する熱い気持ち的なね

そうっすね、この5~6年くらい振り返った時、前と比べて今って落ち着いちゃってるなって感じはあります。このまんま消えちゃうことがないように、内輪だけでも大小関わらず楽しいイベント起こして遊んで、そういうムーブがカルチャーとして残っていくのかなと。こういうの続けた先にCMWCみたいな爆発力のあるイベントとかが興ったり。自分がこのカルチャーに入って、やっぱすげえかっけえなって思ったから、残していきたいし、自分がそういうのを仕掛けていけたらなって思います。

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インタビューは以上です。協力ありがとうHAYATO。イベント運営お疲れ様でした。

こういうイベントってレースとかで競うのに興味ない人にとっては、近寄りがたく遊びに行くハードルが高いのは分かります。けどピストライダーがやるイベントってただレースするだけじゃなかったり。

すべてのレースが終わった後、コース上でロングスキッド大会してました。雨のレースは辛いですけど、スキッド小僧たちには最高のコンディションだったんじゃないでしょうか?(申し訳ないんですが、決勝終わって速攻ビール飲みながらゴロゴロしてて、ロンスキ大会見れなかったです…)。

コースまるまる使える機会って滅多にないです。レース出ていない人とかも追走スキッドしたり、トリックして遊んだり、自転車を見せ合ったりして、フツーのレースイベントじゃ味わえない醍醐味ってこれだと思うんですよね。

今回のランチはレースにも出場していたDG's worldさんのキッチンカー。去年のTrack Bike Unionにも出店してガパオライスを出していましたね(TBUブログはこちら)。先月のトラクロでも大暴れしていた、走るシェフである彼の作るパスタは美味しかったです。

最後はみんなでBBQ。そしてに音楽。こういった遊びのスタイルをHAYATOに限らずみんなもジャンジャン広げていってほしいですね。モチロン自分もムーブ起こす側としてカルチャーに還元したいって思いはありますが、これからもそういったイベントに赴いてブログという形で、きっちり紹介させてもらいますヨ。

今回のイベントは、レースという枠組みに囚われないで新たな遊びのカタチを提供してくれたんじゃないかなって思います。グループライドとかもそうですけど、こういったとこに自分のピストバイクを持って行って、コミュニティのWAをもっと大きくしていきませんか?さあみんなもMove on now!

それではまた。どこかのイベントでお会いしましょう

TATSU

このブログを書くにあたって写真提供してくれたフォトグラファーたち

kaoくん、5TER4sycoohくん、Jamingくん、本当にありがとうございました!

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