専門店がオススメ!クロスバイクでもロードバイクでもない、ピストバイクの選び方!

ピストバイクは少しニッチなジャンルの自転車です。
それ故にネットでは情報が少なかったり、そんなに詳しくない人が書いたような曖昧な記事を多く見かけます。
そこでこの道10年以上の専門店のBROTURESから、ピスト歴15年のスタッフがその選び方を伝授したいと思います!
~ピストバイクとは?~
まずはピストバイクがどんな自転車なのかを知らなければなりません。
ピストはもともとは競輪やトラックレーサーなどの競技車がルーツです。
大きな特徴としては変速機のないシングルギア+固定ギアが挙げられます。
また、日本ではストリートカルチャーと強く根付いているためシンプルかつ個性的で自由なカスタマイズが楽しめることで人気です。
ちなみに海外では「ピスト」とは呼ばず一般的に「fixed gear」や「fixie」と呼ばれます。
・固定ギア
ピストバイクの特徴の1つである固定ギアは一輪車のような要領で後輪とペダルが連動しており、走行中は基本的にペダルは勝手に回り続けます。
なのでスプリントの際のスピード感や、人馬一体となるダイレクト感のある乗り心地がクセになるほか、スキッドなどの固定ギアならではトリックも楽しめます。
また、ほとんどのピストバイクはペダルを止めても空転して進むことのできるフリーギアにカスタムすることもできます。
・ピスト=ノーブレーキ?
競技ではブレーキをつけないことから海外ではそのまま乗られることが多いピストバイク。
ノーブレーキのイメージが強いですが日本ではノーブレーキでの公道の走行は禁止されています。
なので国内で販売される街乗りピストにははじめからブレーキが付いているものと考えてもらっていいです。
海外から輸入する際は注意が必要です。

~ピストバイクの選び方~
ここからが本題。
まず前提としてピストバイクの特徴から超ロングライドや急激なアップダウンにはあまり向いてません。
とはいえ、ほとんどの人の通勤距離や街中の坂はほぼ問題なく走破できます。
筆者も片道12kmのまあまあ起伏のある道を毎日ピストバイクで通勤しています。
なので街乗りならぶっちゃけ自分が気に入ったデザインのバイクを選ぶことが大切です。
ロードバイクみたいにモデルごとに明確なジャンル分けはされていないのですが、
ピストバイクを選ぶ上で気にして欲しいポイントをお教えします。
◻素材
大体のピストバイクに使用される素材はアルミニウムかスチールです。
一概に同じ素材でも品番や加工、設計によって乗り心地や値段も変わってくるので、気になるバイクの詳細を下記を参考に調べてみてください。
<アルミニウム>
アルミは硬く、軽量に仕上げることができる素材。
フレームのパイプの肉厚を薄く形成できることから見た目が太いバイクが多いです。
特徴としては、よりダイレクト感を得られる乗り心地で、ペダルを踏んだ力が伝わりやすく急加速などがしやすいです。
ストップ・アンド・ゴーが得意なので街乗りにスピードを求める人にオススメ。
錆びづらく扱いやすいですが、腐食する場合もあるのでメンテナンスは欠かさずに。
アルミフレームのオススメピストはこちら!



TYRANT BIKES KAGERO Basic Complete Bike
<スチール>

スチールの中でもクロモリと呼ばれるクロムモリブデン鋼を使用した自転車が多いです。
細身でクラシカルなシルエットが特徴。
アルミと比べると重量はあるものの、素材としてはしなやかで振動吸収性に優れています。
マイルドな乗り心地になりやすく、耐久性も高めなのでスピードよりも乗り心地を求める人にオススメ。
また、安いピストにはハイテンションスチール(ハイテン)という素材が使われることが多いです。
これは安い代わりに重く、脆い傾向にあるので僕らはあまりオススメしません。
スチールフレームのオススメピストはこちら!

LEADER®︎ Angelino PTG Complete Bike

HOW I ROLL CHAMP Complete Bike

TYRANT BIKES LEGACY Complete Bike
◻予算
買い物をする上で予算を気にしない人は極少数です。
でも安ければいいってもんでもないし、高いものにもしっかり理由があります。
ここではピストバイクの買い方について掘り下げてみます。
<完成車>→予算:安め

完成車とはメーカーからコンプリートされた状態で販売されているピストバイクです。
一般的に自転車を買う場合はこのパターンがほとんどだと思います。
メリット:コスパに優れ、そのフレームを最安価で乗り出すことができる。
デメリット:パーツのグレードが低いことが多く、みんな同じような仕上がりになる。
<バラ完>→予算:高め

バラ完はフレームから1つ1つパーツを選んで組み上げる方法です。
昔はピストは完成車なんてなかったから皆バラ完で組んで乗ってました。
初期投資は高くなりますが、最短ルートで自分の理想のバイクに仕上げることができますし長い目で見ると結局バラ完の方がお得だったり。
メリット:世界に1台だけのピストバイクが作れる。
デメリット:初期費用が高め。
バラ完に挑戦するならこちらのブランドがオススメ!

~まとめ~
ピストバイク選びの参考になりましたでしょうか?
何より大切なのは「自分が気に入ったバイクに乗る」こと。
その上でどんな特徴のピストバイクが自分に合っているかなと判断してもらえたらと思います。
ピストバイクは基本的に街乗りを楽しむ自転車です。
普段着を選ぶのにデザインより性能重視で買う人は多くないですよね。そんな感じです。
自分のライフスタイルに合わせてカスタムを楽しむのがピストの醍醐味。
パーツのご相談やサイズフィッティング、試乗なども可能ですのでお気軽にお問い合わせくださいね。
Toshi

BROTURES YOKOHAMA
Toshi