BROTURESの経験と知識を全て注ぎ込んだマスターピース
ピストバイクにおける"動力の要"であるクランクが、BROTURESオリジナルアイテムとして新登場!!
By BROTURES BEAT CRANK SET ¥ 44,000 (in tax)
SIZE : 165mm / 49T
COLOR : BLACK
WEIGHT : 760g
CRANK MATERIAL : AL 7075
CHAINRING MATERIAL : AL7075 T6 CNC
PCD : 144mm
BB : SHIMANO HOLLOWTECH2
By BROTURESとしてハブ、コグに続き、BBやチェーンリングが全てセットになったクランクが満を待して登場。走行性能の良し悪しがこのパーツ一つで変わる、と言っても過言ではありません。
BEAT CRANKは、街中での走行時をリズムよく軽快にしてくれて、どこまでもストレスなく自由に進み続けるという願いを込めて拘り抜いた設計されました。シンプルながら、様々なフレームデザインの邪魔にならないようデザインさえも計算されたルックスです。
今回はこの新たにリリースされるBEAT CRANKに関して、少々深掘りしてご説明しましょう。
1. 今までのクランクの良いとこ取り!全部乗せ!
ここは声を大にして言っておきたいところ。
ダイレクトクランクは様々なブランドが作られていますが、例えばSUGINO 75 DD2やSRAM OMNIUMやMICHE PISTARD AIR、LEADER 735TRに標準搭載されているVISION CRANK。また、BROTURESのオリジナルクランクとしてBEAT CRANKの先代にあたるRIP CRANKなどがあります。これらのピストバイクにおけるダイレクトクランクを一番触ってきたのは世界中見渡してもBROTURESだ!という自信が僕らにはあります。
だからこそ、様々なクランクの良いところ・悪いところを全て机上に並べ、プロダクトの考案をスタート出来たわけです。
まず、デイリーユースで重要視されるメンテナンス性の良さや剛性確保を考慮して、左右アームのセッティング方法はワンボルト留めにしています。
経験上、このタイプは異音トラブルやガタつきも少ないことから採用。酷使しても壊れにくく、メンテナンスがさほど必要ではない。通勤や日々のライディングで酷使しても、ちょっとやそっとでは壊れない頑丈さは、ピストバイクパーツに必要不可欠な要素です。
さらにシャフト部は硬度の高いスチール製。シャフトはペダルを踏み込む脚力を支える大事な部分なので、更なる強度を引き出す為に"焼き入れ"という特別な工程を施し、動力のロスを極限まで防いでいます。
そしてどのクランクにとっても悩みの種である「互換性」に関しては、一般的に取り付け可否の確認が難しい部分でもあり、取り付けたいクランクとフレームの相性が分からないことが多いと思います。互換性の問題を限りなく無くす為に、付属されているBBとシャフトの長さをミリ単位でこだわり抜き、ほとんどのフレームに取り付け出来るようにしました。(一部例外はあります)
こちらのBBですが、規格は商品のスペック説明にもある通りホローテックというものになり、PHILWOOD等からもカスタムパーツはリリースされています。クランク他、BBやチェーンリングもセットとなった魅力のあるアイテムですが、更なるスペックアップを狙ってカスタムするのもあり。
2. 特筆すべきはレスポンスの良さ。
上記で述べたこだわりポイントへ、更に付け加えてご紹介したいのが素材。
今回使用された材料は7075番という種類のアルミ。非常に硬い素材とされていて、本格的なレースシーンでもこぞって使用されるほど。代表的なアイテムでいうと、日本が誇る国産ブランド"SHIMANO"の最高峰グレード、DURA-ACEでも使用されていることで有名です。
とはいえBROTURESのメインフィールドはレース会場にあらず。どの素材にしたら街乗りを如何に快適に気持ちよく乗れるか検討した結果、この7075番のアルミという素材を使用することになりました。
腕力よりも脚力は3-4倍もの力があると言われていて、そのエネルギーを絶え間なく受け続けるクランクが硬ければ、後輪へ伝わる動力のロスも極限まで少なくなり、カチッとした踏み心地を実現してくれます。
非常に素直な反応をしてくれるので、情報量の多い街中で求められる細かなペダリングの強弱もコントロールし易く、青信号に変わった瞬間の反応の良さ、初速の軽快さは、このクランクの最もな特徴と言えるでしょう。
インプレでもある程度使い込んでみましたが、硬いアームにより動力の逃げが0に近く、今までよりも多少重いセッティングで乗った場合でもスイスイ進み、足への疲労感は軽減されるように感じます。個人的に、このBEAT CRANKを使うのであればギア比3以上の重めセッティングで乗ってみて欲しいとも思いました。
そして、チェーンリングも同様に7075番のアルミを使っているため、踏み込んだ力がダイレクトにチェーンへ伝わり、後輪がスムーズに回る感覚を味わえることでしょう。
このクランクは街中をクイックに、そして壊れにくく、全く新しい乗り心地を実現してくれるアイテム。シンプルなルックスながら拘りの詰まった物。こんな商品を作る為に、ここ数年はクランクの研究を重ねてきた訳です。
3. BEAT CRANKを作った経緯
そもそも今話があったように、数年の研究を重ねて「クランクを作ろう!」このように思った経緯に関してお話ししたいと思います。
ピストバイクにおける重要なパーツだからとか、RIP CRANKに続く新たなアイテムを作っていなかったからなど、そのような理由もあります。
しかし、その中でも強かった想いとしては、昨今の物価高騰が大きかったと感じます。ピストバイクのパーツ群を見渡しても、この煽りを一番受けているのがクランクではないでしょうか。
母材となるアルミの高騰はもちろん、製造に高度な技術を要するクランクは安易に造ることが難しく、仕方なく値上げの一途を辿っています。当然、手の出し易い価格帯のダイレクトクランクは市場に存在せず、ニーズの高いブランドのクランクは6-10万円ほどの価格にて各メーカーから発売されています。なかなか"カスタムを楽しむ”という範囲には収まらない高級品になってしまいました。
今から10年ほど時を戻して思い返すと、皆がSRAM OMNIUMやSUGINO75などを愛車へ組み込み、自分のライディングに合った足回り、または好きなライダーが付けてたから真似してみた、というアイディアからクランクカスタムを楽しんでいました。しかし、近年の高騰の煽りを受け、クランクやホイールのカスタムへ踏み切れない人を多々見かけるようになりました。
ピストバイクの本質はカスタムして乗る!これに尽きると断言している我々ですら、提案に躊躇してしまう場合もあります。
前述した通り「動力の要」であるクランクのカスタムは、乗る楽しさを大きく左右する大切なパーツ。このBEAT CRANKが全てに対する正解とは言いませんが、クランクのカスタムからピストバイクをイジる楽しさを覚えたって人を、これからももっと多く生み出したいです。
あの時のあの感覚を、現代の人にも多く体験して欲しい。単なる「物価高騰の煽りに逆行して安いの作りました!」という訳では全くありません。出来る限り価格は抑えたけど、お客様に自信を持って提案出来るアイテムにしよう。BROTURESのオリジナルアイテムはどれも同じ気持ちです。しかし、このクランクはより一層強く想ってプロダクトしたアイテムかもしれません。
このように今回もBROTURESの経験と知恵を存分に活かし、ベストを尽くしたと断言出来るアイテムがリリースとなります。
まだピストバイクのカスタムという世界に触れていない人は、このBEAT CRANKをきっかけに乗り心地の違いを体験して欲しいです。
既に乗ってるけどクランクが高すぎて手の出せなかった人たち。お待たせ致しました。きっと満足してもらえるスペシャルなクランクです。
その他ご相談などはお気軽にお問い合わせ下さいませ。
10/12より、BROTURES全店舗、オンラインサイトにて一斉発売開始!